ムツ兄の、てげてげ人生日記

シマッチュ(奄美人)のムツ兄が、奄美での「テゲテゲ」(気まま)な暮しを記します。

『グラントリノ』

2012年04月02日 22時00分00秒 | 映画
朝鮮戦争従軍経験を持つ気難しい主人公が、近所に引っ越してきたアジア系移民一家との交流を通して、
自身の偏見に直面し葛藤する姿を描いています。アメリカに暮らす少数民族を温かな眼差しで見つめた
物語が胸を打ちます。西部劇や、刑事ドラマで築き上げた、“男イーストウッド”のヒロイズムが詰
まった人間ドラマです。
ストーリーは、妻を亡くしたウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、二人の息子や
孫とも疎遠になった頑固で偏屈な老人だった。朝鮮戦争の帰還兵である彼は、戦場で人を殺した重い記憶
から逃れられず、愛犬のデイジー以外には心を開けなくなっていた。妻と交流の深かった神父ヤノビッチ
(クリストファー・カーレイ)からの懺悔の誘いも、ひたすら拒み続ける。かつてフォード社の自動車工
だった彼の宝物は、ガレージで眠る72年型の愛車グラン・トリノだった。 ひとり暮らしを続ける彼の自宅の
隣に引っ越してきたのは、東洋からやって来たモン族の一家だった。その息子タオ(ビー・バン)は従兄たち
の不良グループからけしかけられて、グラン・トリノを盗もうとするが、それをきっかけにウォルトと出会う。
タオの姉で人懐っこいスー(アーニー・ハー)とも知り合って、孤独だったウォルトの生活にも潤いが生まれた。
父親のいない気弱なタオに対して、ウォルトは男としての誇りを教えていく。祖父と孫ほど年齢の違う二人は、
次第に心を通わせあっていった。 しかし、不良グループたちは執拗なまでにタオを狙った。タオが傷つけら
れたことを知ったウォルトは、不良グループのメンバーのひとりを暴力で威嚇する。
その報復として、タオの家は銃弾を浴びせかけられ、スーは暴行を受ける。 
ウォルトの怒りは爆発した。一緒に戦いに行こうと叫ぶタオを部屋に
閉じ込めたウォルトは、単身で不良グループの家へと向かう。
彼らを怒らせたウォルトは、銃弾によって蜂の巣にされる。そして不良グループは警察から逮捕された。
ウォルトの葬儀がヤノビッチ神父によって行われ、その遺言
で愛車グラン・トリノはタオに与えられた。まるで新車のように輝くグラン・トリノには、ウォルトの半生が刻み
込まれていた。デイジーを助手席に乗せてタオがハンドルを握ったグラン・トリノは、今日も街を駆け抜けていく。

★★★★★★★★☆☆ 8点

イーストウッド作品には、外れなしの感を再認識させる作品です。
是非、おススメ作品です。


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