――沖縄尚学は、先発投手に2試合で254球を投げた右腕東浜を外し、甲子園初登板となる控え左腕上原亘を起用した。その上原が4回を2失点。「5回を3点に抑えてほしい」という比嘉監督の期待に応えた。
大会前、比嘉監督はこの二人に「投手一人で全国優勝は無理だからな」と伝えていたという。準々決勝から決勝までは3連戦。東浜の連投疲れを懸念し、「組み合わせが決まってから、準々決勝あたりで上原を投げさせようと思っていた」と、先発理由を語った。
試合は五回から継投した東浜も好投し、1点リードのまま終盤に。しかし、八回、アクシデントが襲う。天理・下司(げし)の打球がワンバウンドで左ひざに直撃。それでも東浜は痛みに耐え、反撃を許さなかった。
「明日(準決勝)は頼むかも」。そう東浜に声を掛けられた上原は「だったら完投する」と誓った。エースの負傷は確かに痛い。だが、2度目の優勝に向け、この日の先発で格好の予行演習を積んだ背番号「10」もたのもしく成長している。(椋木太一)
(2008年4月2日20時11分 読売新聞)
大会前、比嘉監督はこの二人に「投手一人で全国優勝は無理だからな」と伝えていたという。準々決勝から決勝までは3連戦。東浜の連投疲れを懸念し、「組み合わせが決まってから、準々決勝あたりで上原を投げさせようと思っていた」と、先発理由を語った。
試合は五回から継投した東浜も好投し、1点リードのまま終盤に。しかし、八回、アクシデントが襲う。天理・下司(げし)の打球がワンバウンドで左ひざに直撃。それでも東浜は痛みに耐え、反撃を許さなかった。
「明日(準決勝)は頼むかも」。そう東浜に声を掛けられた上原は「だったら完投する」と誓った。エースの負傷は確かに痛い。だが、2度目の優勝に向け、この日の先発で格好の予行演習を積んだ背番号「10」もたのもしく成長している。(椋木太一)
(2008年4月2日20時11分 読売新聞)