ムツ兄の、てげてげ人生日記

シマッチュ(奄美人)のムツ兄が、奄美での「テゲテゲ」(気まま)な暮しを記します。

欧州CL・マンU決勝進出

2008年05月01日 05時00分00秒 | サッカー
決勝点はスコールズ
この日の先発メンバーの中でスコールズは唯一、1998-99シーズンの優勝を経験していながら、FCバイエルン・ミュンヘンを2-1で下した決勝には累積警告のため出場できなかった。アレックス・ファーガソン監督は、今季の決勝への進出が決まったあかつきには、スコールズを起用すると約束。これに応えるように、ベテランMFは14分にこの試合唯一のゴールを決める。ジャンルカ・ザンブロッタの不用意なパスをカットすると、アウトにかけたミドルをゴール上隅に突き刺した。リードされたバルセロナは同点ゴールを目指して必死に攻めたが、規律と集中力を保ったユナイテッドの守備陣の前になかなかチャンスを作れなかった。結局、ユナイテッドはこの1点を守り抜き、5月21日にモスクワで行われる決勝でチェルシーFCまたはリバプールFCと、大会史上初めてとなるイングランド勢同士で欧州一の座を争うことになった。

流れを変えた一撃
ユナイテッドのライアン・ギグスは「試合を楽しもう」とチームメートに声を掛けていたが、先に主導権を握ったのはアウエーのバルセロナだった。攻撃の中心となったリオネル・メッシは、CBネマニャ・ビディッチを顔面の負傷で欠いたユナイテッドの最終ラインを、2度にわたってドリブルで脅かした。だが14分、ユナイテッドはスコールズの一撃でこの流れをひっくり返す。ザンブロッタがペネルティーエリア端でクリスティアーノ・ロナルドからボールを奪うも、スコールズにパスを渡してしまう。スコールズはこのチャンスを逃さず、25メートルの距離からビクトル・バルデスの守るゴールへ豪快に突き刺した。

メッシは決められず
この1点にオールド・トラフォードの観客は沸きかえったが、バルセロナも間もなくしてホームチームのゴールを脅かす。メッシがスコールズとウェズ・ブラウンをかわし、ペナルティーエリア付近からシュート。しかし狙いすました一撃は、惜しくもGKエドウィン・ファン・デル・サールにはじき出された。その直後、失点の動揺を隠せないバルセロナに対し、ユナイテッドは追加点のチャンスを作る。ロナルドが左サイドから入れた低いクロスに朴智星がインサイドで合わせたが、シュートはファーポストのわずかに外へ流れた。

デコにチャンス
バルセロナはおよそ10分に渡るユナイテッドの攻撃をしのぐと、再び反撃を開始。30分過ぎには立て続けにデコがシュートを放ったが、2本のフィニッシュはいずれも枠をとらえ切れない。すると、ハーフタイムが近づくにつれてホームチームが攻勢を強める。活発な動きを見せた朴は右サイドからのクロスで絶好のチャンスを演出したが、ナニのシュートはゴールの横へそれた。

追加点のチャンス
前半とは対照的に、後半の立ち上がりはユナイテッドが支配する。まず、ロナルドのクロスにダニが飛び込むも、エリック・アビダルが間一髪でカット。さらに、左サイドを駆け上がったカルロス・テベスが左足で放ったシュートも、バルデスが阻止する。ピンチをしのいだバルセロナは、カウンターで反撃に出る。デコが角度のないところから狙ったシュートは、ブラウンに阻まれてニアポストの外側へ。そのデコが遠目から直接狙ったFKも、ユナイテッドの壁に当たって横へ外れた。

緊迫した終盤
バルセロナのフランク・ライカールト監督は、ティエリ・アンリとボヤン・クルキッチを投入。しかし、アウエーチームの攻撃の中心は依然としてメッシだった。ユナイテッド守備陣はメッシがボールを持つたびに緊張を強いられたが、大事なところでは人数をかけて封じ込める。緊迫した終盤、アンリの放ったヘディングはファン・デル・サールの正面へ飛び、カーブをかけたフィニッシュもセーブされる。結局、最後まで守りきったユナイテッドが、決勝で3度目の欧州制覇に挑戦することになった。


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