ムツ兄の、てげてげ人生日記

シマッチュ(奄美人)のムツ兄が、奄美での「テゲテゲ」(気まま)な暮しを記します。

世界陸上2009 男子100M 決勝 ボルト世界新

2009年08月17日 23時00分00秒 | スポーツ
世界陸上2009 男子100M 決勝 ボルト世界新


 またもボルトが世界を驚かせた。苦手のスタートでまずまずの反応を示すと、30メートル付近で早くもトップ。そのまま抜け出し、右隣のレーンのゲイを肩越しにちらりと見ると、左手の電光掲示に視線を移してゴールを駆け抜けた。その電光掲示に示されたのは、世界新記録の「9秒58」。5万人を超える大観衆で埋まった五輪スタジアムの興奮は最高潮に達した。

 最後に力を抜きながら9秒69をマークした北京五輪の衝撃から、ちょうど1年。この日は対照的な姿で、あらためて計り知れない強さを見せつけた。「誇りに思うし、とてもうれしい。特別な気持ちだ」。ゴール後は、軽妙なダンスと恒例の弓を引くような勝利のポーズで、陽気に喜びを表した。

 無風だった北京に対し、この日は0・9メートルの追い風が後押しした。だが、大幅な記録更新の裏には、五輪後の徹底したスタート強化がある。ピストルへの反応時間は五輪決勝で0秒165だったが、この夜は0秒146。準決勝では0秒135で反応し、苦手克服の成果が表れた。

 人気者になった五輪後の各種イベント出席でトレーニング開始が遅れ、4月末には愛車を大破させる自動車事故で足に軽傷を負った。「今季は山あり谷ありだった」と振り返るが「世界選手権になれば準備はできている」と胸を張った。大舞台になるほど力を発揮する勝負強さで、5選手が9秒台を出したハイレベルな争いの主役を譲りませんでした。

 レース後、今後の世界記録の行方について聞かれると「自分には何でも可能だと思う」と答えた。18日からは、昨年の北京五輪で世界新記録をマークした200メートルが始まる。「200メートルで世界記録を破れるとは思わない。一生懸命やるけど、100メートルより難しい」と殊勝だったが、“ボルト劇場”再現へ、期待は高まるばかりです。



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