あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

たまねぎを植える

2023-11-16 | 田舎暮らし

玉ねぎを植える時期になったと

聞いて「そうだっけ」と思う。

昨年は過去最高の大きなのができた。

自慢したかったが、

どの家の玉ねぎも最高の出来

だったようだ。

その前は2年続けて猪に掘られた。

かろうじて残っていた苗で

「らっきょう」サイズのが

ちょっと採れたくらい。

今年は苗を調達したかどうかさえ

覚えていない。

何でもメモしてある母の

3年日記にも記述がない。

JAに問い合わせたら注文は

されていないとのこと。

その場で300本注文した。

200本のつもりだったが

(わざわざ窓口に出向いておいて)

「たった200本かよ」と

思われないか弱気になったので。

11月10日に入荷すると

聞いていたが5日頃に届いた。

畠の耕うんを弟がしてくれた。

それから雨続き。

といっても雨量は大したことなく

川が干上がりそう。

曇天の午前中に土を中和する為の

苦土石灰をやっと撒いた。

数日土を寝かせて発酵鶏糞を投入。

最低でもまた3日寝かせねば。

それでやっと苗植えとなる。

何だか忙しかった。

気持ちは焦るが雨でもあって、

畠仕事ができなかった。

苗はしなびかけていた。

晴れていても身柄が開かない

などなどで10日苗を放置した。

やっと晴れた。

玉ねぎを植えるというと

母もやるき満々。

「何を持って行けばいいか」と

何度も聞くが、

自分の体だけ持って行ってくれれば

充分です。

発酵鶏糞を撒いて鍬で打つ。

苗床を作ってマルチを敷く。

今日はそこまでと思っていたが、

良いタイミングでお隣さんが登場。

玉ねぎはすぐに植えても大丈夫

とのこと。

植えることにした。

母は膝が曲がらないので

立ったまま前屈姿勢で作業をする。

何年か前に母と田の草取りをした。

暑いだけでも辛いが身体を

二つ折りにして泥の中を這う

という耐えがたい苦痛を伴う作業に、

母は何時間でも耐えられた。

「さすがだ」と思ったことがある。

そんな母も年を重ねた。

さすがに辛そうだ。

「やらねばならぬ」と使命感を

持っている。

シートの穴に指をつっこんで、

穴に苗を埋め込んでから

指先を使って周りの土を

グイっと苗に掛ける。

私はビニールシートに肘をついて

案外、楽に作業できた。

向かい側の母を置いてどんどん

植えた。

たちまち300本完了。

コーヒーを用意していたが、

母は疲れた様子。

杖をついてえっちらこっちらと

帰って行った。

青空にまぶしいほどの太陽。

葉っぱも秋色になってきた。

畠で飲むコーヒーは格別だ。

それ以上にバナナがおいしかった。

最近お腹がすいてたまらない。

3、4時間で完全消化する。

バナナの恩恵でお腹が落ち着いた。

そこから白菜の防虫ネットをはがし、

大根とほうれん草を抜いて帰った。

春に掘り残したじゃがいもが

土中で大きくなっていた。

「まりさんは土をいじらないと

ダメな人」と

人に言われたことがある。

最近そのことを実感する。

電磁波で眠れないってことも

実際にあるようだし、

土いじりが放電に一役買って

いるせいかその夜以降はよく眠れる。

朝まで起きないくらい気持ちよく

熟睡する。

鍬を打ったので左肘の内側が

痛むのがちょっとね・・。

野球肘だったかテニス肘だったか、

名称があるらしい。

どちらとも無縁の生活だが

「鍬肘ですね」と言われたら、

恥ずかしいかも。

 


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