相手にやさしい介助の仕方2

えいやっ!どっすーん!という力任せの介助方法をなくしていきましょう

栗山町での勉強会

2009-06-12 17:02:16 | 介助方法
お久しぶりです。
言葉で物を伝えることの難しさを感じて、ちょっと止まってしまっていました。
読みに来てくださっていた方、待っているよと声をかけてくださった方、ありがとうございました。
私の問題は解決していないのですが、また少しずつ、記事を書いていこうと思います。
よろしくお願いします。


さて、昨日は北海道栗山町で「身体に負担のかからない介助法」についての勉強会を行いました。
栗山町では日赤病院の管理栄養士さんらが中心となって、在宅ケアに関わるスタッフが不定期ながらも集まって合同勉強会を開催しています。

昨日も会場となった日赤の会議室が狭く感じられるほど多くの方が集まってくださいました。


お話しをした内容は、これまでもこのブログでお話ししてきた、
相手にやさしい介助の仕方 です。

従来の、介助者の身体を守ることに重点を置き、効率よく相手の身体を動かそうと考え出された介助法を、相手の身体のことをもっと考えた介助法に見直していこうよ!というお話しをさせていただきました。

実習を多めにもりこんで、寝返り、起き上がり、ベッド上移動、立ち上がり動作の体験をしてもらいました。
時間があっという間に過ぎてしまって、物足りなく感じた人が多かったことと思います。
ごめんなさい。

それでも参加して下さった皆さんの
「おお~~っ」とか 「かる~~~い」とか
「楽だわぁ~~」by 介助された人 という声が聞けたので
良い時間が過ごせたのではないかと感じました。

次回は来月7月の下旬開催の方向だとのことです。
また、一緒にいろいろ体験していけたらと思います。



効率が良くても、介助者の身体を守れても、
相手の身体に負担がかかり、悪い刺激がどんどん入ってしまう介助法では、
それを繰り返していると、さまざまな障害を引き起こしてしまいます。

それは拘縮の発生だったり、褥瘡の悪化だったり、
摂食障害や呼吸障害の発生だったり、筋力や体力、そして意欲の低下だったりします。

それらをみて、だんだん悪くなるのは仕方がないことと諦めている人もいますが、
違うんですね。
それらを引き起こしている原因の一つに、
負担がかかるような介助が繰り返されることによって入ってしまう刺激があるのです。
それはとても悲しいことです。

その人のためにと、良かれと思って続けてきたことが、相手の身体を蝕んでしまっていた…
それを知るのは辛いことです。悔しいことです。

でもね、気がついたら、また歩き出せば良いのです。
気づいたところから変えていけばいいんだと思います。

気づいた人が、頑張って、より良い方法に、自分の技を変えていくことで
今日、気持ちよい介助を受けられる人が、一人また一人と増えていくと思います。

小さなことの積み重ねを、気づくことの辛さを越える喜びと希望をもって、
みんなで行っていければと思っています。

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