ひねもすひねひねネイチャー絵日記

ちょっとマニアックに自然を見てる、うしの絵日記です。

観光客なのに

2011年05月26日 | Weblog
ちょっとお出かけしておりまして。
どこへ行ったかと言いますと、昔住んでたとこに、夫婦でフツーの観光に行ってました。
目的は、それこそベタベタな観光。


で、フツーに観光してからその近辺のとある施設に行ったら、口の悪い昔馴染みがいて、
「ここでそんなマニアなことやってるあんたたちは、絶対観光客じゃないっ!!」
と指摘され。

マニアなことなんかしてないのにっ!と、むきになったわたくし、観光客しか行かないようなさらにベタな観光地をわざわざ回りまして、観光客ということをアピール。





クジラウオッチングの観光船に乗ったら、地元割引までしていただき・・・
なぜ、観光客と認めていただけないのでしょうか・・・

オオバンヒザラガイを食べてみました

2011年05月19日 | 自然-その他生物
北海道根室の海の浅瀬を歩いていたら、ソフトボールぐらいの大きさの、なんか変な丸いもの↓を見つけた。




ウラはこんな感じで、ボール状に丸まっている。
動きは非常にスローモーだけれど、生きている。



一緒に歩いていた他の人に聞いてみたら、地元の人でもあまり知った人はいなかったのだけれど、色丹島からの引き上げしてきた方から、
「それは、ムイというものだ。」
と教えていただく。
包丁の背で表面の茶色い皮をこそげとり、ごく薄く切って、刺身にして食べるという。

なので、持ち帰ってやってみた。
この時点ではもうに死んでしまったらしく、まるまっていたのが解けてびろんと伸びてきていた。

皮をこそげ落とすと、ゴボウのような外観↓に。



裏側は、こんな感じ。
裏側の指のほうにある端っこが、口らしい。
真ん中あたりから、消化管が出ていて、包丁でぐりぐり皮をこそぎ落としていたら、その消化管から、食べたらしい海藻類が出てきて、流しに散乱した。




半分に切ってみると、肉はピンク色で、内臓を守るように、薄い骨格のようなものが肉の下、つまり内臓の上面を覆っていた。



刺身にしてみると、最初、5mmぐらいの厚さに切ったら、歯が立たなかった。
なので、筋肉の繊維の走行と直角になるように気をつけながらごく薄く切ってみた。



味は、ほんっとに硬いあわびのよう。
取り立てて美味しくはないけれど、あとを引く。
人によっては好き嫌いが激しく分かれるとは思うけれど、日本酒でも飲みながら、ぐだぐだ時間をかけてつまむような酒の肴に丁度いいような感じ。

これを一人で食べるのはなんなので、根室の学芸員さんたちのところにお持ちして、同定&味見していただく。

結局、この物体は、オオバンヒザラガイという原始的な貝の仲間で、大きいものだと40cmにもなるという。
この貝の場合、貝殻が完全に肉の中に埋もれているらしい。
貝殻は1個体の中に全部で8枚もあって、この1枚1枚の貝の形が蝶に似ているので、蝶々貝と呼ばれる。
学芸員さんのお話だと、カモメのペリットに、この蝶々が時々含まれているらしい。

「ムイ」という呼び名はアイヌ語で、アイヌ民族がこれを食用にしていたとのこと。
アイヌ民族の伝説では、オオバンヒザラガイの神とエゾアワビの神が戦って、北海道沿岸の東側をオオバンヒザラガイ、西側をエゾアワビがすみわけをするようになったとのこと。分布をちゃんと認識していたのが面白い。

しかし食用にしていたのはアイヌ民族に限らなかったようで、根室ではあまり知られていないけれど、北方四島では食用にされていたようだ。




なんか、怖いものが世の中から一つ一つ減って行くような気がする今日この頃。

いかが?

2011年05月17日 | Weblog
ここのところ、一生懸命いろいろとやってたら、一生懸命すぎてゆとりがなくなってたんだか年取って貫禄が付きすぎたんだかなんだか知らんが、
「かわいげがなくなった」
といわれる。





かわいげを出してみましたが、いかがでしょうか?

だから何?

2011年05月12日 | Weblog
春になって、いろいろと活動する時期に突入。
(スミレ見に行くとか、スミレ探しに行くとか、スミレに悶えに逝くとかいろいろ)

久しぶりに、暖かい時期に着る野外用のジャージを引っ張り出して着てみる。




ひとつ上のサイズ買えばいいだけでしょっ!?


GWはいかがおすごしだったでしょうか

2011年05月09日 | Weblog
わたくしは大風邪ひいておりました。




本当は風邪のウイルスや細菌に対してすんごくよく効く生薬系の薬持ってたんだけど、そのせっかくの薬をどこにしまったかわかんなくなってふらふらしてる状態じゃ探し出せず、結局飲まないままに風邪が峠を越すまで待ち、動けるようになってから、探し出して薬を飲んだ。
薬が効いたんだか単に治ってきただけなのかよく分からない。
何のために買っておいた薬だったんだか・・・

「北海道のアカネ科ハンドブック」刷り上がりました

2011年05月03日 | 自然-植物
昨年度、アカネ科の植物を追っかけておりまして、アカネ科ハンドブックなるものを作成しておりました。

んで、とうとう本日、諸事情で遅れておりました製品が、出来上がってきたと連絡いただき。




いや、ほんとに、「アカネ科」って聞いて、すぐになんか思いうかべることができる人って、北海道内、いや、日本全国でどれだけいるんだろう。
で、そんな状況でこんなもんのハンドブック作る、私たちも私たち・・・って言っちゃぁ・・・おしまいよ。

ま、いいか。