うどん動画5・包丁切り編

2019年09月16日 | 虹や
虹やの手打ちうどんができるまで(その5・包丁切り編)
横から


上から


虹やのうどんは、手練り・手打ち・手切り(包丁切り)の製法です。
延ばした生地にたっぷり打ち粉をしながら屏風折りにし、駒板をあてがって切っていきます。
麺切りは、リズムが大事。何度も何度も修練することが必要です。

さて、ここまでの工程におよそ1日半。
1日分の麺に、1日半かかります。
虹やでは現在のところ、1日にだんご12個分作ります。
ということは、この動画で見られるのは、1日の製麺のほんの一部ということです。
また、お見せしていない部分にもめちゃくちゃ手間暇かかってますし、それにまず技術の習熟にも時間がかかります。
うどんは完全にスローフードですね。

だからこそ、一杯一杯のうどんに心がこもるんです。
技術には、魂がこもるんです。

私もまだまだ、職人としては駆け出しやと思ってます。
80歳台の手打ちうどんの名手に、大切な言葉をいただきました。
「手打ちや手切りや、しんどい思うとるやろ。せやけど続けなあかん。いつか超越する時が来るから。俺の腰が今でも曲がってへんのは、その結果や。」
という言葉と、曲がってない腰よりもその活きた目にやられた衝撃が、忘れられません。

まだまだこれからも、精進していきたいと思います。