しまと考える ネコと腎不全

1歳になる前に慢性腎不全になってしまった我が家の愛猫「しま」。ネコの腎不全について考えるブログです。

一体全体どうしたんだろう?

2006年07月23日 12時37分54秒 | TOP PAGE
 昨日、7月22日(土曜日)、薬がなくなったのでかかりつけの病院に行ってきた。シマはなんだか元気そうなので、入院グッズは持って行かないでおこうかと思ったが、奥さんが念のためにとバッグに押し込んだ。
土曜の午前中の動物病院は、どこも混んでいる。ネコはシマだけ。他は、みんなイヌばかりである。シマはキャリーから出て、飼い主のひざの上で箱座りしている。
目が見えないからなのか、鈍感なのか、あるいは大物なのかは定かではないが、シェパードがすぐ横を通っても、となりのテリアがクンクン匂いをかいできても一向にびびらない。たいしたもんだ・・・

 血液検査の結果は、CRE1.9、BUN40.3、Na154、K3.8、Cl118であった。
しかも、体重が増えて、3.4kg→3.75kgになっていた。

す、すごいです!!!一体全体シマはどうしてしまったのでしょうか!?
CREが1.9だなんて、何ヶ月ぶりの数値だろう。この間、積極的な治療は何もしていなかったのに。
昨年の11月頃は、1週間に一回入院して静脈点滴(5%グルコース)を2~3日連続して入れてもらい、それでなんとか命をつないでいた。
その後、1週間に一回の点滴入院が、2週間に一回に伸び、3週間に一回に伸び、現在は、最後に点滴入院をしたのが6月7日だから、えーと、もう、44日間も点滴をしていないことになる。それなのに、こんな数字を叩き出してくれた!

BUNもCREも体内に溜まりまくって、いい加減しんどくなってきているのではないのだろうか?この間していたことは、①ACE阻害剤フォルテコールを1日1回、②利胆剤ウルソを1日2回、③ネフガードを1日2粒、④日本ペットフードの『ミオコンボ』のささみとマグロを1日1袋、⑤ウォルサムの『腎臓サポート』のドライを1日60粒、⑥ゲルマニウムブレスレッドを24時間装着。

 この6点だけである。6番目は気休めのつもりだが、飼い主もシマと一緒に自分の腕に装着し続けている。腎不全には波があるのは分かっているが、放っておいて改善されることはなにもないはずと理解していたのだが・・・
これは一体どういうことなのだろう?
ACE阻害剤は腎不全の悪化を遅延させる効果が期待されるだけ、ウルソは腎不全の改善には関係なし、食事療法も悪化の遅延を狙うもの。
ってことは残りの要因は・・・いよいよ腎不全におけるゲルマニウムの効果を世に知らしめる時が来てしまったのだろうか!?そうであって欲しい!

しかし、実際には全くわかりません。獣医師先生にも分からない、と。とにかくなんでもいいから、シマがご機嫌で元気なことが一番良いことなのだ!!
おかげで飼い主二人も元気でいられる。晩御飯も上手い。ビールも上手い。

どうか当分の間このままいって欲しい。


物体知覚・・・?

2006年07月06日 00時29分26秒 | TOP PAGE
 もう1ヶ月くらい前になるが、某局の番組で、ブラインドサッカーというものの特集番組を見た。目の不自由な人たちがやっているサッカーである。メンバーの中には、先天的に目が見えなかった人、事故や病気で光を失った人もいる。サッカーなんて見たこともないという少年もいる。
 ボールは一般のものと違っており、中に鈴のようなラトルが入れられている。選手たちは、基本的にはそこから発せられる音を頼りにボールを追う。
 
 しばらく、ブラインドサッカーの練習風景や試合風景をテレビ画面で見ていた。
はっきり言って、この人たちの目が完全に遮断された状態でそれをやっているとは思えなかった。走る(かなりのスピードで)、ドリブルをする(しかも、フェイントも使う)、パスをする、パスを受ける、きちんとゴールに向かってシュートを放つ(それも決して弱々しいシュートではない)。
とても信じられない。神業である。健常者でも、目隠しをされて、2、3回くるくると回ったら、どっちの方向がどうなんだかさっぱり分からなくなると思われる。

 選手の中の1人に中学生か高校生くらいの少年がいた。彼は、生まれつき全盲だったという。リポーターが、その彼の自宅を訪問して、様々な話を聞くのだが、非常に興味深いことを言っていたのが忘れられない。
それが「物体知覚」である。
物体知覚とは、どのような感覚ですか?
、と問われると「なんというか、見えているという状態に近いと思います」と答えた。その全盲の少年はテレビカメラの前で、自転車に乗ってみせた。しばらくまっすぐ走って、Uターンして帰ってくる。
 その感覚は、常にあるものではないのかもしれない。集中し精神を研ぎ澄ませているときに発揮されるものなのかも知れない。あるいは、何も考えないようにしてリラックスしているときにこそ最大限に能力が発揮されるのかもしれない。
今後も是非頑張って欲しい。

日本視覚障害者サッカー協会のHPはこちら。
http://www.b-soccer.jp/

 さて、交通事故で光を失った我が家のシマだが、いまだに全く見えていないのか、ほんの少しでも見えているのかさえも分からない。
事故後、退院してきたときは明らかに足取りがおぼつかなかったのは覚えている。
机の脚やドアにぶつかりながら歩いていたものだ。しかし、現在では、ものにぶつかることはほとんどない。キャットタワーの上にも飛び乗る、動かしていないねずみのおもちゃ(うちのねずみの中には音が鳴るような仕掛けがあります)に近づいていってくわえてくる、飼い主と目が合うと(?)ニャーと鳴きながら近寄ってくる。何も言わないで、シマと初めて会う人は、この子の目が見えていないということは信じてもらえないかもしれない。
病院では、ライトを目にあてても、瞳孔は開きっぱなし。複数の先生も「見えてないよ」とおっしゃる。(ちなみに太陽光下で日向ぼっこをしているときには、なぜか瞳孔が収縮する。

 盲目のネコの飼い主は、世の中に結構多くいるのではないかと思う。そのような方々のHPやブログを見ていても、共通するのは、「ネコは目が見えなくても、結構普通に暮らせる」というものだ。動物ってすごいなと思う。
前述のブラインドサッカーのことを踏まえると、単にネコひげレーダーが優れているというだけのものではない気がする。
人間の少年に物体知覚という能力が備わることがあるのだから、当然のようにネコにもそのような能力があるように思える。
 3段のキャットタワーに飛び乗るときには、次の段までの飛ぶ距離を測り、足を出すタイミングを計り飛んでいる。次の踏み台の板に頭を打ちつけたり、足を滑らせて落下するようなことはほとんどない。(時々ある 笑)

友人でもご家族の方でもいいので、実験に協力してもらってください。本人は目をつぶってください。相手に自分の周囲1メートル以内に、音が立たないように何かを
置いてもらってください。

一発で当てられますか?