星野仙一氏 阪神を退団、楽天入り確実に 近く正式交渉

　プロ野球・阪神の星野仙一シニアディレクター（６３）が１９日、大阪市内のホテルで会見し、退団することを表明した。星野氏は会見で「野球がしたいという思いがものすごく芽生えた」と現場復帰に意欲を見せた上、「また甲子園に戻って来ます。日本シリーズで」と話し、パ・リーグで来季の監督就任要請を決めている楽天入りが確実となった。近く楽天球団と正式交渉を行う。

　１２日に星野氏と阪神の坂井信也オーナーが会談した際、星野氏から退団の意向を伝えたという。星野氏は「（阪神の監督としてリーグ優勝した）０３年の思い出が一番脳裏に残っている。タイガースファンに大事にしていただき、愛されてきたと自負している」と語った。

　星野氏は監督として中日、阪神で計３度のリーグ優勝に導いた。体調悪化などを理由に０３年オフに２年間務めた阪神監督を退き、チーム編成などについて助言するシニアディレクターに就任していた。０８年北京五輪では日本代表監督を務め、４位に終わった。０９年のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）の代表監督候補にも挙がったが、星野氏自身が固辞していた。【新井隆一】

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