糖尿病の発症に関連する、日本人を含む東アジアの人に特有の遺伝子変異を、東京大学の門脇孝教授(代謝内科)らのチームが発見した。科学誌ネイチャージェネティクスに6日、発表した。
国内の糖尿病患者は、食事の高カロリー化などで激増し、予備群も含めると2200万人を超える。
研究チームは、日本人の糖尿病患者1万1000人と健康な8500人を対象に、46万か所の遺伝子のわずかな違いを比較した。その結果、「UBE2E2」「C2CD4A/B」と呼ばれる2種類の遺伝子の変異が、糖尿病の発症に強く関連していた。これらは、東アジアの人たちでも関連が確認できた。
このうちUBE2E2は、欧州の人たちでは糖尿病との関連がみられなかった。この遺伝子はインスリンの分泌に関与している。日本人では、分泌が少なくなるように変異したUBE2E2を一つ持っていると糖尿病の危険性が1・2倍に、二つ持っていると1・4倍に高くなった。糖尿病患者の15%の発症に関連していると推定される。
国内の糖尿病患者は、食事の高カロリー化などで激増し、予備群も含めると2200万人を超える。
研究チームは、日本人の糖尿病患者1万1000人と健康な8500人を対象に、46万か所の遺伝子のわずかな違いを比較した。その結果、「UBE2E2」「C2CD4A/B」と呼ばれる2種類の遺伝子の変異が、糖尿病の発症に強く関連していた。これらは、東アジアの人たちでも関連が確認できた。
このうちUBE2E2は、欧州の人たちでは糖尿病との関連がみられなかった。この遺伝子はインスリンの分泌に関与している。日本人では、分泌が少なくなるように変異したUBE2E2を一つ持っていると糖尿病の危険性が1・2倍に、二つ持っていると1・4倍に高くなった。糖尿病患者の15%の発症に関連していると推定される。