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水越会頭が退任表明 神戸商議所

2011-01-24 05:59:48 | 日記
 神戸商工会議所の水越浩士会頭(72)=神戸製鋼所相談役=は6日の定例記者会見で、10月末の任期満了をもって会頭を退任し、後任に川崎重工業の大橋忠晴会長(65)が就任する人事を内定したことを明らかにした。11月8日の臨時議員総会で正式決定する。水越氏は平成16年、在任中に死去した大庭浩会頭(当時・川重相談役)の後任として就任。神戸市の人工島・ポートアイランド2期への次世代スーパーコンピューター誘致などに尽力した。

 水越氏は会見で、大橋氏との間では「中小企業対策が何よりも重要だとの点で見解が一致している」と述べた。大橋氏は川重で車両事業に長年かかわるなど国土交通省にパイプがあるとされ、戦略港湾に指定された阪神港整備など大型プロジェクト推進での側面支援も期待されている。

 神商会頭のポストは昭和39年から神鋼と川重の2社の間で、途中の石野信一会頭(旧太陽神戸銀行出身)時代の9年間を除いて交互に人材を出し合う状態が続いている。これには批判的な声も少なくないが、水越氏も「いつも2社だけというのはよくない。今後の課題だ」と述べた。

 しかし、資金や補佐する人材などサポート面での負担や中央での発言力という観点から、神鋼と川重以外にほとんど選択肢がないのが現状だ。

 また、地元の神戸空港は関西3空港の一角を占めるが、関西国際空港と大阪(伊丹)空港の経営統合、運営権の民間売却案の浮上で蚊帳の外に置かれた格好になっている。

 2期6年間にわたって会頭を務めた経験から神商に求められる役割として、水越氏は「行政が動きにくいときは、経済界が動くことが大事だ」と強調した。

 このほか、11月の臨時議員総会では、現副会頭の平松秀則・神戸土地建物特別顧問(67)=元三井住友銀副頭取=が退任し、後任には三井住友銀の子会社であるみなと銀行の籔本信裕会長(65)が就任する人事が内定した。

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