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佑ちゃん父・寿孝さん直撃!「長くプロ野球を活性化できる存在に」

2010-11-15 22:06:17 | 日記
 日本ハムからドラフト1位指名された早大・斎藤佑樹投手(22)は14日、学生最後の大会となる「明治神宮野球大会」初戦の愛知学院大戦に先発し6回4安打7奪三振無失点に抑え、準決勝進出に貢献した。観戦した父・寿孝さん(61)=顔写真=を直撃した。

 斎藤プロ入りの前景気で神宮球場のスタンドは観客2万2000人の大にぎわい。球場側は、例年は客を入れない外野席を開放して対応した。41回目を迎えた同大会で外野席が開放されるのは、法大・江川卓(元巨人)vs東海大・原辰徳(現巨人監督)の初対決で注目を集めた1977年の決勝以来33年ぶり2度目。そんな中、斎藤の両親、寿孝さんとしづ子さん(51)が内野席から視線を送っていた。

 --日本ハムから指名された感想は?

 「(ドラフト会議直前に)12球団と面談させていただいたとき、『ウチは監督、コーチが代わっても方針は変わりません』との説明を受け、理念や方針のぶれない球団という好印象を抱きました。確固たる育成システムを持っているのは、日本ハムとソフトバンクだけではないでしょうか」

 --巨人も最近“育成の巨人”を掲げている

 「どうなんでしょうか…育成選手というのはあくまでインフォーマル(非公式)。私としては、ドラフト1位で獲った選手を育てるプログラムのある球団に引かれました。日本ハムでは、(2007年高校生ドラフト1位の)中田(翔)君が徐々に成績を残すようになるとともに、しゃべりも非常にしっかりしてきましたよね。そこが素晴らしいと思います」

 --今年に入り、早大野球部の方針もあって、佑樹君が負けた試合後の記者会見に現れず、「過保護」との批判を受けたこともあった

 「(早大の)応武監督には、佑樹を守っていただいて感謝しています。入学前、私たちも大学側へ『マスコミへの露出は抑え気味にして、他の大学、他の子と同じ扱いにしてください』とお願いしていました。佑樹だけが突出すれば、やっかみを買うこともあるでしょうし、そういうことは佑樹にとってストレスになりますから」

 --投手として大学4年間は伸び悩んだとの見方もある

 「東京六大学はすべてそうですが、早稲田の野球部員は勉強もやります。一方、練習時間は1日3時間程度でしょう。それは佑樹にとって“人間力”を磨くことにはなった。すくすくと伸びていってほしいとは思いますが、竹のように中身が空洞では意味がない。多少ゆっくりでも、年輪を重ねて中身の詰まった人間になってほしい。野球の方は、プロに入ってから思う存分専念すればいいのだし、これから広報担当の方が付いてマスコミとの対応も整理してくださるでしょうから集中できる。まだまだ伸びる要素はあるのではないでしょうか」

 --4年間大きなケガがなかった

 「佑樹は子供のころから、腕の張り程度は別として、故障で戦線離脱したことは1度もない。私自身が『すごいな』というと、佑樹は『おかげさまで』と笑っていましたが。プロでも、仮にいきなり150キロの速球をバンバン投げられたとしても、10年も持たずに終わってしまうのでは悲しい。佑樹がマスコミの皆様とも一緒に、長くプロ野球を活性化できる存在になってくれたらと願っています」

 斎藤の両親がほれ込んだ日本ハムの育成システムが、ハンカチ王子を今後どんな大人の野球選手に変えていくのか。責任重大だ。(宮脇広久)

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