中川クラシックコンサート 音楽アラカルト 第32回は、
昨日、仙台フィルハーモニーのトランペット奏者戸田博美さんをお迎えして感慨深く終えることができました。
あの3月11日に被災地で経験したこと、それからの生活の激変ぶり、電気、ガス、水道が止まって水の配給のために小雪がちらつく中3、4時間牛歩のように一歩づつ進みながら並んだこと、そんな中少し太陽が見えると、そこまで「春」が来ているのだな、とかすかな喜びを見出した日々。信じられない大災害、自然の突然の「暴力」に怒りを感じたこと。勇気を持って歩みだしていこうという気持ち。
そんな想いをシューベルトの「冬の旅」から5曲選んで、戸田さんの気持ちのナレーションでつなぎ、自然に想いがこもり、二人で演奏できたこと、本当に貴重な経験でした。
いつも思うのですが、戸田さんの人を思いやる気持ち、真っ直ぐな心から生まれるから、こんな澄んだ真っ直ぐなクリアな音がするのだな~と。
いつでも、謙虚で、周りの人を大切に過ごされている戸田さんのお人柄に触れて、
何だか心が温かく、初心にかえるというか・・・・・基本に立ち返りたい、と。
コンサートが終わった日に、長距離運転をして、そして帰るなり、なぜかすぐハノン・・・・(笑)
そして、澄んだ音がほしくてシューベルト。
山のような次のコンサートの譜面、ソロの練習はさておき・・・・
自分自身の内面を確かめていくような、研ぎ澄まされていく感覚が、嬉しかったです。
中川のお客様はいつも本当に温かく、毎月毎回見守ってくださり・・・・
勉強になりそして励みになり、この場を借りて、心から御礼を申し上げたいと思います。
さぁ。明日から、マリンバ、ヴァイオリン、サックス、トランペット、トロンボーン、ピアノソロの課題にも取り組みますか~!!!!!
新しくどっさり届くであろうトランペットの譜面の山が来る前に・・・・・