よっちゃん公記。。。since2009

何かと忙しい40男
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初めて村上春樹を読んだ・・・色彩を持たない~その1(ネタバレ注意)

2013年07月08日 | 本、CD、DVD、レコード
色彩を持たない多埼つくると、彼の巡礼の年
村上春樹の新作だ
・・・が、購入した時はすでに第9刷だった
彼の作品を読んだのは初めてである。
特に彼のファンというワケではない。

若干ネタばれになるが、二回に分けてその感想を書いてみる
まず、わかりやすい具体的な背景についての考察、疑問

主人公の多崎つくるは36歳独身で電鉄会社に勤務し自由が丘に住んでいる。
勤務地は新宿だがJRではない
出身は名古屋で、東京の工科大学へ入学するため上京し、以来ずっと東京に住んでいる。
彼女はホームパーティで紹介された二つ年上の沙羅という人で、大手の旅行会社に勤めている。

まぁ、特別変わった経歴ではなくごくごく普通だ
時代は、スマホやSNSが登場するので「現在」ということになる。
ところが、非常に違和感を覚えるのは、つくるは沙羅に固定電話で連絡し、レコードを聴く、という点だ。
いちいち挙げ足を取るわけではないが、今時、固定電話やレコードを頻繁に使うだろうか?
「それは村上さん、あんただろう」と突っ込みたくなる
そして、沙羅にパソコンからメールを送っているが、仕事じゃないんだからプライベートなら普通携帯から送るのではないか?

と、還暦を過ぎた村上さんだからか、ちょっと時代錯誤的な背景記述が読みとれるゾ

それからエロ記述の方だが、エッチの描写はそれほど違和感はないのだが、たとえば49ページ
「朝目覚めた時の固い勃起も久方ぶりに経験するようになった」・・・とあるが、これは明らかに(スケベな)女性読者を意識した記述だろう。なぜなら私を含め、ゲイ以外の男にとってはこういうのはどちらかというと不快だからだ。文脈から見てもことさら必要な文だとも思えない。
また、主人公が男だから仕方ないかもしれないが、つくるが表現したエッチの描写がすべてで、男性読者からすると、この男目線の性描写は面白くともなんともない。女性読者なら(または高校生男子なら)あるいはドキドキするかもしれないが、むしろ、男の筆者から見た女性目線の性描写を書いてほしいゾ
大人の男からすると当たり前すぎて全くつまらない。

最後にあくまで個人的な疑問だが、36歳の男が38歳の女性に執着するだろうか?という点。
ラストの方で、彼女に対する強い想いが描かれているが、いくら彼にとって魅力的でもハッキリ言って38歳と言えばもうオバサンだろう
人それぞれだと言われればそれまでだが、ちゃんと真面目に一筋に電鉄会社に勤めるつくるクンが、浮気さえ疑われるオバサンに執着することはないんじゃないんだろうか?とマジメに思う。
大体、よっぽど変わり者でなければ、今が一番モテ期のはずだ。

以上、一回目の感想はこんなところです。
次回、その2を書きますのでお楽しみに




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