Ivy Leaguer's Post

好きなことだけを好きなだけ綴ってます。

夢運ぶケーブルカークロージャーズ・ウェア

2020-03-07 16:29:28 | 日記

初夏を迎える少しだけ前の頃。
いつもより少しだけ目覚ましを早くかけて
街をウィンドウショッピングしてみると
必ず目に止まるのがマドラスチェック。

様々なメーカーが趣向を凝らして
作るアイテムは本当に魅力的です。

中でも1980年代くらいまでの生地は
単なるコットン素材に
チェック柄のプリントを載せただけのような
生地ではありませんでした。


今回ご紹介するのは
ケーブルカークロージャーズという会社の
1970年代に作られた
マドラスジャケットになります。



(存在感のある春夏の大本命)



よくFree&Easyなんかで
「アイビーは夏でもジャケットを着る」
なんて決まり文句がありましたが
暑い中着るのであれば、背抜きは絶対条件。



(やりすぎ感のないシンプルな背抜き)


英国、米国、そして日本と
この同時期に色んなブランドが
同じジャケットを大量生産してましたが
みんな決まって、
インディアンマドラスを使っていました。

段々と色褪せていく感じもまた
質実剛健、アイビーのそれには相応しかった。
つまりはそういうことなのかなと。



(ディテールは中央に凝縮されるの図)


ケーブルカークロージャーズは
サンフランシスコにあったメーカーで
ケーブルカーがこの街にはよく走っている
そんな理由から店名を名付けたそうです。


この写真から分かる主なディテールは
袖2つボタンに対しての段返りの3つボタン
(ボタンの数が計5個が理想という説あり)
優しい印象のダブルフラップポケットに
見えてないですが背中はセンターベンツ。
ストンと落ちるボックスシルエット。



(高級感のある黒タグに金字が素敵)




(古着好きが唸るユニオンチケット)



クラシカルなネームタグは
右ポケット側に配置されて
ポケット内部にユニチケ付き。
ユニオンチケットは古着屋さんでも
生産工場などを番号表記から
割り出したりする時とかに使われています。



(基本的な姿見が1番です)


数あるチェックの中でも
マドラスはギンガムと並んで
ポップで軽い印象を与えられるので
春の装いにはピッタリなアイテムですね。




2020/03/07(土)
Kohei





MEN'S CLUBのネクタイピン?!

2020-03-05 02:52:37 | 日記

桜の開花を迎える前に
実に珍しいものを入手しました。


前所有者様の意向から
お名前は匿名とさせて頂きますが、
その珍品の正体とはこちら。




(王冠に月桂冠!金色で眩しい!)



写真でもう気付いた方も
居るかもしれませんが
そう、世にも珍しい
MEN'S CLUBのネクタイピンです。


王冠+月桂冠がロゴマークだったのかは
真相分かりませんでしたが
この形も初めて見ましたし、
ましてや
ノベルティーグッズなんて言うと
ほとんど耳にしたことがありません。

ホットドッグプレスの方は
通信販売もやっていたそうなので
ブレザーとかエンブレムとか
何度か見かけたりはしましたけど。

これは世紀の大発見なのか。

ゴールドカラーの裏面には
しっかりMEN'S CLUBなる
ネーミングも彫られているのが確認出来ます。



(どうやらあの雑誌で間違いなさそう)



前所有者さんに
当時のご記憶を尋ねてみると
入手経路は2つの可能性に絞られるそうで

1つは、雑誌の当選品説。
何かのプレゼント企画とか
そんな感じで貰ったかもということ。

もう1つは、仕事絡み説。
当時服飾関係のお仕事に従事していて
広告商社マンや雑誌の編集者と
喫茶店などで談笑することも多かったとか。


いずれにしても通常ルートでは
手に入れられないような
昔の代物であることは間違いなさそうです。


MEN'S CLUBと言えば
日本全国の和製アイビー・リーガーにとって
最強にして最大のハンド・バイブル・ブック。
VANが先生ならメンクラは助手のように
欲しい情報、知りたい流行を的確に
僕らのハートに刺さる言葉で
教えてくれていたファッション誌です。


その冠を胸元に掲げられるなんて
とても幸せな気分。
少し高尚な人種になれたような(?)
そんな適度な勘違いも心地良い。


僕はもっともっと
アイビーを好きになってしまうのでした。




2020/03/05(木)
Kohei