Ivy Leaguer's Post

好きなことだけを好きなだけ綴ってます。

引き出しに迷ったら、Brooks一択主義。

2020-03-14 02:24:16 | 日記


アイビーリーガーにとって
フロントラインは心臓部のようなもので
Vゾーンは、車のいわばヘッドライトのようなもの。

つまり、外観がどんなに美しくても
瞳の形状ひとつで全く印象は異なるし
光の色や強さで見た目や視界も大きく変化します。


そんなVゾーンの主格を織り成す
ネクタイが本日のテーマです。


僕もそうですが、1週間の間に
週5日もネクタイを結んだ生活をしていると
ローテーションで回すようになってしまい
なんだか味気ない胸元に包まれます。

原色からスタートして、
総柄、絵柄、ストライプ、etc…
ん~、とてもマンネリ化は避けられません。


数年前に某メーカーが販売に踏み切ったのは
デコイ(アイビーによく出てくる鳥の置物)を
ロイヤルレジメンタルにしたデザインでしたが
あれは正直、僕は好きになれませんでした。

なんだか狙いすぎちゃってる感が否めなくて。
「私はアイビーです」っていうアピールが
うるさく聞こえてきてしまう感じ。
分かるか分かんないかくらいの方が素敵なんです。


しかしマンネリ化を避ける為には
こういった冒険心が必要なのは
確かなことで
そういう時の引き出し先を
持っているか持っていないかという差は
アイビーリーガーにとって
とてもとても大切になってくる部分です。


僕が、マンネリ化を避けたくて
新しいものと出逢いたいときに
いつも頼っているのが、歴代大統領御用達の
天下 Brooks Brothersのネクタイです。

今回は中でも最近トキメキを覚えた
一本をご紹介します。




(60's Brooks Brothers Fox Tie)


赤と黄色の原色が眩しい
1960年代に生産されたキツネ柄です。
これは面白い動物を持ってきてますね。
ちょっとアメトラ・ファッションでも
見たことがありません。そしておまけに可愛い。



(覚えておきたい黒タグというパワーワード)


そしてもうひとつ覚えておいてもらいたいのは
黒タグであることの重要性です。
黒タグとは1960年代に使われていた
ブルックスブラザーズのネクタイタグの事。

尚、現行品は筆記体の表記ですが
この頃は全てが大文字で書かれてるのが特徴で
346のネームも、この当時から存在してます。


1960年代は、アイビーリーグの
ゴールデンエイジにあたる10年間で、
その中心役にいたのがアメリカ生まれの
ブルックスでしたから、本物の空気感に近い
リアルなアイテムがたくさん残っているのです。

様々な進化や可能性を追い求める中で
生まれた奇抜なネクタイこそが
足りなくなったワードローブに新しい花を咲かせます。

本物だからこそ通用するセンスは
そのまま自分の引き出しとして
一役買ってくれるので
新しいものを探すためには黒タグから
選んでみることを強くおすすめします。


(黄色の正体はメガホン!スポーツマンらしい絵柄)


近付いて見てみると、キツネがメガホンを
口に咥えているのがよく分かります。
チアリーダーなどが応援の際に使っていたので
スポーツマンらしい印象を与えてくれますね。


1960年代のブルックス・タイは
大剣幅が大体8~大きいもので9.5cm程度が主流。
剣の大きさは身長に比例するものなので
僕の166cmを例に取ると、8cm辺りが理想です。


もちろん着こなし方によっても
だいぶ変化してくるものなので
自分の狙い通りの一本を見つけたいときに
この辺の幅も意識しながら探してみると
望んだものを見つけやすくもなるので
何かのヒントにお役立てください。

また機会があれば
黒タグ特集でも組んで
より色んな楽しいネクタイを
再考察してみたいなと思っています。


それでは、良い週末を♪



2020-03-14(土)
Kohei






夏前に、ビーチ・ボーイズを知りたい。-後半編-

2020-03-12 07:33:22 | 日記

前回はペンドルトンと
ビーチ・ボーイズとの関係性を
ネルシャツで結んだお話をさせて頂きました。

しかしビーチ・ボーイズを象徴する
洋服と言えば、大勢の人達が思い浮かべるのは
ネルシャツよりも、今日お話する
ストライプのボタンダウンシャツの方かも。
もちろんロールのしっかり付いたヤツね。



(これぞビーチ・ボーイズといった姿)


ビロードやロンドンのように
太幅のストライプと水色×白の
コントラストが海みたいに爽やかで
透明感全開のファルセットボイスで奏でる
サーフィン・サウンドとも相性抜群◎

ちょっと一瞬、本題とは逸れますが
この宣材写真は2パターン存在しています。
皆さんご存知だったでしょうか。
それは名曲、リトルホンダ/ウェンディの
ジャケット写真で確認ができます。



(よく見ると並びが鏡写し)


中央にいるマイク・ラブだけを見てると
小さな変化には気付けませんが
ブライアン・ウィルソンの位置が
左端から右端に変わっているのが確認できます。
一体何のためにこんな細工をしたのか。
そしてどちらが最初のフィルムなのか、謎です。


さっ、本題に戻りましょう(笑)


ボタンダウンシャツをこよなく愛する
グループだなんて聞いたら、
アイビーリーガーとして
これほど嬉しい話はないので
興味を持ってしまうのに時間は必要ありません

1960年当時は、ディック・クラークの
アメリカンバンドスタンドに出演したり
カルフォルニアではライブも敢行したりと
ビーチ・ボーイズとしての人気は絶頂で
露出も増えていたので
多くの場面で、ボタンダウンは顔を覗かせました。



(今でも憧れる太幅ボタンダウンシャツ♪)


そして、ボタンダウンを語る上ではもうひとつ。
細幅タイプもよく着用していました。
モノクロバージョンとカラーバージョンで比較。
色や形は同じものだと推測します。



(細めのストライプシャツは赤色だった)
(こちらは同型シャツのモノクロバージョン)


ビーチ・ボーイズのストライプボタンダウンが
最大にカッコいい理由は
袖丈にあるのでは?と、僕は思います。
シャツの身幅に対する袖丈の異常な長さ。
遠目から見るとラフに見えて
リラックスしたような雰囲気に
強い憧れを抱きました。


しかし当時のシャツについて
ほとんど情報が残っていないのも
悲しい事実なんですよね。
メーカーすら今も判明していません。
まさに幻のボタンダウン。


(太幅バージョンも着用してました。)


しかしこうなると、
赤色の太幅ボタンダウンというのが
欲しくなってきてしまうのも運命(笑)
今日は最後に手持ちのボタンダウンを
紹介しようと思います。



(西海岸の風を感じる60'sボタンダウン)


(ブランドはEnro。当時流行したメーカー。)


アメリカでは親しみのあるEnroで
テーパードボディーの文字が誇らしい。
トラッド趣向の流れも汲んでるので
何処かブルックスブラザーズの
それのようなタグに近い気がします。
そういや、レッドフリースも赤色でしたっけ。



(フロントライン。可愛すぎます♪)



(白の貝釦。当時ならではのディテール。)


特に注目してほしいのが
襟元と前見頃のボタンの大きさです。
現行品は統一されたものが付けられてますが
当時は襟用の小さめなボタンを
付けるというのがスタンダードでした。

それとハンガーループに3点留め。
アイビーは背中が賑やかなんです。



(ハンガーループ&3点留め部分)


洗いざらしのコットンが
段々と色褪せてくる姿もまた一興。
ビーチ・ボーイズがいた頃のアメリカは
今日眺めても、輝いているのでした。



2020-03-13(金)
Kohei





夏前に、ビーチ・ボーイズを知りたい。-前半編-

2020-03-12 00:00:42 | 日記


アイビーリーガーズ・ポストを
立ち上げしてから
個人的に強く書きたいと思ってた企画。
ついにやろうと思います。

恐らく感情移入の度合い故に
ものすごい長い話になって
しまいそうなので、
今回は前半・後半に分けて
お話を綴ろうかなと考えています。


そのまずは、前半編から。



1960年代、アメリカの西海岸を
灼熱の太陽のように熱くさせて
若者たちに新しいスタイルを提供した
アメリカのグループバンドが登場しました。

それが The Beach Boys♪



(日本で唯一のコンプリート・ブックは宝物)


ロックンロールにコーラスという
これまで体感したことない音の融合を
サーフィン・サウンドと呼び、
アメリカのビルボードを登り詰めます。

ロックンロールをベースにしていたので
"サーフィンUSAはチャック・ベリーの丸パクリ"
だなんて酷評する人もいました。
た、確かにメロディー同じだけど…(苦笑)


ウケたのはサウンド面だけではなく
爽やかなルックスとアイビースタイルです。
当然ながら、西海岸にも学校はある訳で
正統派なのは東海岸だったワケだけども
この好青年な姿が、不良の促進と言われた
ロックンロールアーティストとの
大きな評価の差でもあったように感じます。



今日、注目してみたいのは
そんなビーチ・ボーイズを象徴する
一枚のネルシャツです。



(日本ではSURFER GIRLのジャケ写に採用)



(海外盤ではThe Little Indiansのジャケ写)


日本国内、そして海外盤と
どちらのジャケットにも採用された
サーフボードを抱えた5人の
超有名なスナップです。


この時に着用していたネルシャツは
ペンドルトンというメーカーのもので
後にBeach boys modelなんて
シグネチャーされてちゃっかり復刻してます。



(ペンドルトンのビーチ・ボーイズ・モデル)
※写真は復刻版当時のモノです。


ペンドルトンは1863年に
トーマス・ケイという人物が
自らの手で育てた羊を使った
ウールを生産するという理想から
家族運営の工場を建設して成功を収めた
100年をゆうに超える歴史の長いメーカー。

品質には高い定評があって
今も色々なセレクトメーカーとも
提携結んだり、コラボレーションしたりと
精力的に活動の場を広げています。

そんな元祖アメリカン・ウェアを
ビーチ・ボーイズがあのジャケットで
着用していたことが判明しています。

ダブルフラップのポケットに
オンブレまでいかないような
グラデーションの効いたチェックが
実にペンドルトンっぽいカラーで
本当に素敵な一枚です。

一度横浜のアンティークショップで
入荷したという話を頂きましたが
残念ながらその時は縁がなくて
復刻版を手にすることは出来ませんでした。
もしいつか目の前に現れたら
その時は逃さないようにします(笑)


次回はよりアイビーっぽい
アイテムである
ストライプのボタンダウンについて
ビーチ・ボーイズの深堀りに
更に迫っていきたいと思います!

それでは続きは後半で!


(ついにボタンダウンシャツの話題へ…!)



2020/03/12(木)
Kohei








知らなかった!!もうひとつのロン・テディー

2020-03-11 12:53:02 | 日記


昨日、アワードジャケットの投稿をして
一気に熱が上がってしまいまして
同じジャケットの中でもうひとつだけ
深掘りして語りたい服があるので
連日にはなりますが更新をします。

すごく似通ったネタにはなりますが
どうか皆様の海のように広く大きな
寛大な心でお付き合いください。


1970年代から1980年代頃に
「私青春時代だったわ!」
「俺が時代を回してた!」なんて
イケイケなヤングでヤンガーで
ヤンゲストだった自分に
身に憶えのある方はいらっしゃるでしょうか。

そういった方々には
少なくとも聞き馴染みがあるであろう
ロンテディーというブランド。

原宿でオリジナルブランドを
展開していた東京ペパーミントから
派生されて出てきたメーカーです。



(ジャックナイフがトレードマーク。)


THE不良の象徴と言いますか
ストレイキャッツのカセットを
ラジカセに入れて鳴らしてたような
そんな熱狂的な若者の為に作られた
メーカーだったように思います。

因みにロンテディーの前身は
テディーというブランドネームでした。


(当時のメイル・オーダー・カタログ。)
怖いお兄さんが電話の向こうに…?笑



僕自身は後追い世代で
ペパーミントの50'sウェアに魅了され、
のめり込む中でロンテディーを
知った一人に過ぎませんでしたが

18歳の頃に手に入れた
ウエスタンヨーク風に切替された
クロ×ベビーピンクのコンポラスーツの
内側には、踊る男女のイラストに加えて
LON TEDDYの文字も踊っていました。

ダイナーに着て行ったりしたのも
今考えれば、チト恥ずかしい
良い想い出です。



そして月日は流れて
僕自身もロカビリーファッションから離れ
ロンテディーのアイテムも
手元から去るようになりましたが


とんでもない角度から、
またふたたびロンテディーが
やって来たのです。



それは去年の12月。
営業の地方出張で京都に滞在してた時。

外回りの途中で、古着屋を発見します。
なにかひとつ地方での小ネタを探すつもりで
フラっと立ち寄っただけなんですが
そこでこの子と対面してしまいました。



(真っ赤なアワード。ウエスタン風??)


ウエスタンジャケットは
これまでにも何度か着てましたけど
それをスタジャンで体現しちゃった
無理くりな雰囲気すらある謎のジャケット。

…もうね、アホなんでしょうネ。
左脳は驚いたままで固まってましたが
右脳は買え!と叫んでいました。


しかしあの時恐らく買わなければ
2度とこの子には巡り会えなかったでしょう。
古着とはそういうものなんです。
一期一会で逃したら、次はない。

何度も同じ失敗をしてきたので
迷わずパッと見のデザインだけで
購入を決めてしまいました。


買い物はテンションです(笑)





(袖にはピンポンの文字。まさに買って正解)



宿先に戻って、しばらく眺めながら
「これはやっぱり買って正解だったなぁ」と
一人感慨に耽っていたんですが

何気なく後ろ側を確認して
またもう一度驚いたんですよね。





(なに!?いつかのロンテディー!?)



パイピング加工の施された
刺繍ワッペンにはLon Teddyの文字が
ガッツリ入ってるじゃないですか~!
えー!なんやこれ!どうなってんだと!


不思議に思ったのも無理はなくて
タグのスタジャンも謎だらけなんです。


(これが実際のタグ)


ビンテージのバトウィン製かぁ!と。
しかし原宿ロンテディーは
日本のメーカーだったはずでは?
ということはまさかもう1つのロンテディー?
そして
謎は更に深まります。



(こちらがバトウィン。可愛いタグですね。)


よく見比べてみると分かるんですが
確かに絵柄は似ているけど
BUTWINの部分には明らかに違う文字が
書いてあるんですよネ。ほんと不思議。
もう謎だらけでこの日は眠りにつきました。


結局ロンテディーという名の正体も
メーカーが何処のものなのかさえも
断定も出来なかったので、次の日に
もう一度あの古着屋を訊ねて
店主にこのことを含めて色々質問しました。


すが残念なことに
このアワードジャケットは
米国→沖縄→東京→京都と渡り歩いて
今、お客さんに来たトコまでは分かるものの
タグのメーカーやロンテディーという
ワッペンの所作については一切不明だと。

仮にバトウィンだったとしても
スポーツウェアのメーカーが
ウエスタンデザインを作るなんていう話も
すごく奇天烈な珍事であったでしょうし
ともすれば個人のカスタム品?という
説も浮上してきたりもします。


こうやって分からない部分があるのも
それだけ長い期間を経てきた
ヴィンテージだからこその魅力なのか。

古着に詳しくない自分には
そう結論付ける事しか出来ませんでした。


でも数年越しのロンテディー。
キブンとしては悪くないかもです。


(もうひとつのロンテディーは背中で語る。)

いつかまた真相が明らかになった時には
ここのブログを通じてご報告します。



2020/03/11(水)
Kohei





ミッキーと大学の関係性を考察

2020-03-10 15:52:53 | 日記


千葉は舞浜という場所に
なぜか東京と名付けてしまった
ディズニーランドが完成してから
早いもので36年が経過しました。
シーの方ですら18年も経っています。
人間どおりで歳をとるものです。
トホホ。。。


しかしアメリカで生まれた
ディズニーキャラクター達は
今でも老若男女から愛され続け
とびっきりの可愛さで迫ります。

僕はこれまで
さほど興味はなかったのですが
ひょんなことからアイテムを
持つようになりました。

先日入手したスタジャンを含めて
今回はその辺のオハナシ。



アイビーリーグと位置される学校や
大学、ひいては高校に至るまで
ディズニーの主人公であるミッキーは
色々な方面で多様的に登場しました。

腕時計やTeeシャツ、カバン、etc...

ウォルトディズニーの人気は
アメリカの学生達から
火が灯ったのかもしれませんネ。



(ミシガン州立大学とミッキー)


日本のアイビーメーカーも
これに模倣するような形で
様々なカレッジアイテムに
ミッキーを融合させていくようになります。


そして今回手に入れたのはこちら。




(まさに逆転の発想!?ミッキーのクラブチーム)



(勇ましい表情。アメフトチームかな?)



メルトンウール地に
ミッキーズ・チームと刺繍された
クラブチームのアワードジャケットです。

驚くことにウォルトディズニー側の
公式ライセンスアイテムなので
各学校やクラブと関係を深めてく過程で
僕もクラブジャケットを作りたい!なんて
ミッキーが言い出したのかもしれません。
…妄想する分にはタダです(笑)




(アメリカンポップな表情が可愛い♪)



自身初めてのミッキーカレッジにしては
我ながら珍しいものが
手に入ったんじゃないかなと思います。
日本で作られたならまだしも
Made in USA って部分がミソですネ。

サガラ刺繍のワッペンや
肉厚で保温性が高い生地のおかげで
簡単な糸ほつれやクリーニングを
済ませるだけで充分綺麗になりました。

今の季節にも充分着れそうですけど
ここはちょっともったいぶって
来年の冬くらいまで温めておきます(笑)



2020/03/10(火)
Kohei