Ivy Leaguer's Post

好きなことだけを好きなだけ綴ってます。

知らなかった!!もうひとつのロン・テディー

2020-03-11 12:53:02 | 日記


昨日、アワードジャケットの投稿をして
一気に熱が上がってしまいまして
同じジャケットの中でもうひとつだけ
深掘りして語りたい服があるので
連日にはなりますが更新をします。

すごく似通ったネタにはなりますが
どうか皆様の海のように広く大きな
寛大な心でお付き合いください。


1970年代から1980年代頃に
「私青春時代だったわ!」
「俺が時代を回してた!」なんて
イケイケなヤングでヤンガーで
ヤンゲストだった自分に
身に憶えのある方はいらっしゃるでしょうか。

そういった方々には
少なくとも聞き馴染みがあるであろう
ロンテディーというブランド。

原宿でオリジナルブランドを
展開していた東京ペパーミントから
派生されて出てきたメーカーです。



(ジャックナイフがトレードマーク。)


THE不良の象徴と言いますか
ストレイキャッツのカセットを
ラジカセに入れて鳴らしてたような
そんな熱狂的な若者の為に作られた
メーカーだったように思います。

因みにロンテディーの前身は
テディーというブランドネームでした。


(当時のメイル・オーダー・カタログ。)
怖いお兄さんが電話の向こうに…?笑



僕自身は後追い世代で
ペパーミントの50'sウェアに魅了され、
のめり込む中でロンテディーを
知った一人に過ぎませんでしたが

18歳の頃に手に入れた
ウエスタンヨーク風に切替された
クロ×ベビーピンクのコンポラスーツの
内側には、踊る男女のイラストに加えて
LON TEDDYの文字も踊っていました。

ダイナーに着て行ったりしたのも
今考えれば、チト恥ずかしい
良い想い出です。



そして月日は流れて
僕自身もロカビリーファッションから離れ
ロンテディーのアイテムも
手元から去るようになりましたが


とんでもない角度から、
またふたたびロンテディーが
やって来たのです。



それは去年の12月。
営業の地方出張で京都に滞在してた時。

外回りの途中で、古着屋を発見します。
なにかひとつ地方での小ネタを探すつもりで
フラっと立ち寄っただけなんですが
そこでこの子と対面してしまいました。



(真っ赤なアワード。ウエスタン風??)


ウエスタンジャケットは
これまでにも何度か着てましたけど
それをスタジャンで体現しちゃった
無理くりな雰囲気すらある謎のジャケット。

…もうね、アホなんでしょうネ。
左脳は驚いたままで固まってましたが
右脳は買え!と叫んでいました。


しかしあの時恐らく買わなければ
2度とこの子には巡り会えなかったでしょう。
古着とはそういうものなんです。
一期一会で逃したら、次はない。

何度も同じ失敗をしてきたので
迷わずパッと見のデザインだけで
購入を決めてしまいました。


買い物はテンションです(笑)





(袖にはピンポンの文字。まさに買って正解)



宿先に戻って、しばらく眺めながら
「これはやっぱり買って正解だったなぁ」と
一人感慨に耽っていたんですが

何気なく後ろ側を確認して
またもう一度驚いたんですよね。





(なに!?いつかのロンテディー!?)



パイピング加工の施された
刺繍ワッペンにはLon Teddyの文字が
ガッツリ入ってるじゃないですか~!
えー!なんやこれ!どうなってんだと!


不思議に思ったのも無理はなくて
タグのスタジャンも謎だらけなんです。


(これが実際のタグ)


ビンテージのバトウィン製かぁ!と。
しかし原宿ロンテディーは
日本のメーカーだったはずでは?
ということはまさかもう1つのロンテディー?
そして
謎は更に深まります。



(こちらがバトウィン。可愛いタグですね。)


よく見比べてみると分かるんですが
確かに絵柄は似ているけど
BUTWINの部分には明らかに違う文字が
書いてあるんですよネ。ほんと不思議。
もう謎だらけでこの日は眠りにつきました。


結局ロンテディーという名の正体も
メーカーが何処のものなのかさえも
断定も出来なかったので、次の日に
もう一度あの古着屋を訊ねて
店主にこのことを含めて色々質問しました。


すが残念なことに
このアワードジャケットは
米国→沖縄→東京→京都と渡り歩いて
今、お客さんに来たトコまでは分かるものの
タグのメーカーやロンテディーという
ワッペンの所作については一切不明だと。

仮にバトウィンだったとしても
スポーツウェアのメーカーが
ウエスタンデザインを作るなんていう話も
すごく奇天烈な珍事であったでしょうし
ともすれば個人のカスタム品?という
説も浮上してきたりもします。


こうやって分からない部分があるのも
それだけ長い期間を経てきた
ヴィンテージだからこその魅力なのか。

古着に詳しくない自分には
そう結論付ける事しか出来ませんでした。


でも数年越しのロンテディー。
キブンとしては悪くないかもです。


(もうひとつのロンテディーは背中で語る。)

いつかまた真相が明らかになった時には
ここのブログを通じてご報告します。



2020/03/11(水)
Kohei