春分の日を昨日迎えた日本は
ようやく桜の開花宣言や春らしい
暖かく気持ちの良い気温になり始めました。
風は強いけど、
陽向はほっこりします。
そんな今年、2020年の春は
ジャケットを思いきって脱いで、
ボタンダウン本来の味の良さを追求する
そんな時間に充ててみましょう。
まず、今回の本題のひとつである
オックスフォードシャツについて
軽く解説をしてみたいと思います。
(そもそもオックスフォードシャツって何?)
俗にオックスフォードと呼ばれるシャツは
正式名称を
オックスフォードクロスと呼びます。
起源としては19世紀頃に
スコットランドの紡績会社が各大学の
名前を付けて売り出したのが始まりだそう。
その大学は後にアイビーリーグと呼ばれる
イェール大や、ハーバードが含まれています。
次に生地の特徴ですが、
1番に来るのはその丈夫さです。
2本またはそれ以上の糸を引き揃えて
タテヨコ同数の糸を打ち込んだ
平織りの生地。
タフな厚さがあるのに対して、
折り目に少し隙間を設けていることで
通気性が高くなり、ソフトな肌触りを実現。
織目が目立つので立体的な表情を作ります。
カラーは数えきれないほど存在しますが
元の出が質実剛健な
オーセンティックウェアになるので
確実に抑えておきたいのは
ライトブルー、ホワイト、そしてペールカラー。
今回はMr.アイビーである
アンソニー・パーキンスに倣って
ライトブルーのオックスフォードを
例に取って深堀りしてみましょう。
(アンソニー・パーキンス)
アンソニー・パーキンスから
若い世代の人達に学んでほしい
最大のポイントは
特別性のない特別性
という部分です。
写真でも分かるように
ロールの効いた襟元で第1ボタンを開けて
右腕に茶色の革時計を付ける。
たったこれだけの数少ないアイテムで
アイビーを主張できる技はお見事で
是非ともお手本にしたいトコロ。
では、同時に、タイドアップの場合も
写真を参考に解説してみましょう。
(ネクタイは細めのナロータイを選ぼう)
ネクタイも、やはりシンプルな色を
選んでいるのが分かります。
一部分を切り取るというよりかは
身体全体でアイビーを表現するといった
感覚に近いのですが、
バランスを知る上では非常に参考になります。
よく見ると、チノトラウザース(ズボン)も
ノータックの細めを履いていたり
…という具合。
(最も今年の春に実践したいコーディネート)
ライトブルーのオックスフォードシャツを
生かせるコーディネートとして
明日にでも取り入れたくなるのが
この写真のスタイルではないでしょうか。
ニットタイを付けていますが
黒のニットタイは単なるフォーマルではなく
オケージョン・タイとも呼ばれていて
アイビーリーガーにとっては
基本中の基本アイテムになるので
積極的に取り入れてみましょう。
(オケージョン・タイは1970年代VAN製。)
僕が長年愛用しているのは
1970年代VANJACが製作した
オケージョン・タイです。
剣幅も、よろしくアンソニー調で
気分よく胸元に収まってくれます。
(ビンテージのオックスフォードシャツと共に)
今年の春はアンソニーを手本に
ライトブルーのオックスフォードシャツと
ニットタイを携えて、街を歩きましょう。
個人的には桜を背景にしても
とてもコントラストが合うと思います。
2020-03-21(土)
Kohei
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