
7月16日に西船橋駅前のフローラ西船で法制化の学習会が開催されました。
おかげさまで54人の参加で会場はほぼ満席となりました。
また、国会議員の薗浦健太郎さん(自民党)、地方議会からは秋本のり子さん
(市川市)、荒木詩郎さん(市川市)、武藤邦芳さん(印西市)、宮本慈子さん
(我孫子市)の各市議にもご参加いただき、千葉県商工労働部雇用労働課からも
ご出席をいただきました。
はじめに、「ネットワークちば」共同代表の宮野洋子ワーカーズコレクティブ千
葉県連合会会長より開会の挨拶を行い、続いて「協同労働の協同組合法制化市民
会議」の笹森清会長より、現在の情勢報告と法制化の意義について1時間ほどご
講演をいただきました。
笹森会長は、自らの雇用労働の中での運動の歴史を振り返り、「雇用労働」が揺
らいでいる中で、「自立・自営」の働き方が求められその根拠法が求められてい
ること、また、「官から民へ」の「官」「民」の間にある「公」を誰が担うの
か?そこに協同労働の必要性を訴えました。
続いて古村伸宏法制化市民会議事務局長より、現在の法案の検討状況について報
告があり、各方面から出された法案A~D案についてのポイント解説とこの間、
各地で説明会や学習会を行う中で見えてきたことについて、お話がありました。
古村事務局長は法制化の意義として1)貧困の解消、2)地域経済の再生、3)
「官から民へ」動きの中で公共の再生、4)市民自治を育てる、5)過疎化する
集落の再生、6)第一次産業の再生、の6点を挙げ、法制化の目的として「働く
場を自発的に作り出す」「地域の活性化」は必ず書き込まれるべき内容と話され
ました。
休憩を挟んで、質疑を行い会場から意見や質問が出されました。個人で参加され
た男性からは、『組合員について「非組合員の従事を認めず」とすることは時代
や組織の変化に対応できず事業体としてはありえない』との意見などが出されま
した。また、ワーカーズコレクティブ千葉県連合会の柴山さんからは、「組合員
に占める従事者の比率」について、ワーカーズコレクティブでは全員が事業に従
事する原則となっているが、法律では他の状況も想定し得ること、また剰余金の
分配もワーカーズでは分配していないことなどの説明があり、いずれにしても
ワーカーズの65%は法人格がないまま事業・活動を行っているため、法制化が
待ち望まれていることなどが話されました。
ワーカーズコレクティブ・うぃずからは、生活クラブ運動から始まり、地域に公
共的なサービスを以下に提供していくかを考えてきたが、笹森さんの話などを聞
いて、労働運動から協同労働の法制化を推進しているように感じた、などのご意
見がありました。
協同労働への質問については、協同労働の協同組合ネットワークちばの運営委員
が説明・回答し、法制化運動の内容については古村事務局長よりコメント・説明
をいただきました。
最後に、ネットワークちば共同代表の杉本恵子労協船橋理事長より閉会の挨拶が
あり、閉会しました。
国会はいよいよ解散・総選挙となります。選挙後の臨時国会での成立を目指し
て、もうひとふん張りしましょう。
(文責・菊地)