協同労働の協同組合ネットワークちば

協同労働の協同組合の法制化を千葉県で応援するネットワークです。TEL.047-467-4920

成田セミナー盛況でした!

2008-08-04 17:47:24 | Weblog
 昨日の協同労働の協同組合ネットワークちば セミナー
   『地域をつくる「市民の力」
   「協同労働って何?」「仕事」から「地域」を育もう!』

無事終了しました。
 参加者は60人。県内の地方議員のみなさまも10名ご参加いただき、非常に充実した内容でした。

 最初にワーカーズコレクティブ回転木馬・成田の宮川さん、労協若者自立塾の滝川さんと小澤さん、NPOせっけんの街の山部さんの3団体4人の方から地元での協同労働の実践例として、それぞれの活動内容は、協同労働の特徴、利点、大変なところなどをお話いただきました。
 まず、リサイクルショップ「回転木馬・成田」のワーカーズコレクティブ 宮川さんから、団体設立の経緯や、お店の運営方法や、地域との交流などについての報告がありました。財政面でも運営はかなり厳しい状況ではあるが、「仕事」が続けられることへの喜びを、自らの気持ちで語ってもらいました。
 2番目は、芝山町にある「労協若者自立塾」から滝川さん、小澤さんの2名から自立塾の活動についての報告があり、仕事の大変さの中にも、「話し合い」によって困難な状況をひとつひとつ乗り越えていけること、歯車のひとつとして働かされる働き方と違い、自分の意思で前向きな気持ちで楽しく働けることの喜びを語られていました。
 3番目は、酒々井町にあるNPO法人「せっけんの街」の山部さんの報告です。せっけんの街は、飲み水である印旛沼の水を奇麗にしたいと、家庭からでる廃食油を回収し、石鹸にしています。廃食油を下水に流さないことはもちろんのこと、合成洗剤を使わないで自然界で分解しやすい石鹸を使うことで、水質浄化に取り組む活動を続けてきました。当初は、ワーカーズコレクティブとして立ち上げた「せっけんの街」地域の人と共に環境保全に「仕事」として取り組んできました。財政的な厳しさはあるものの、仕事への情熱と、石鹸が「炊きあっがった」ときの喜びを語ってもらいました。
 みなさん、仕事の社会的な意味を考えながら、「大変だけど面白い」と言っておられたところが印象に残りました。

 続いて、日本労協連・法制化担当で協同労働ネットワークちば会員の管剛文さんより、この間の県内での取り組み(県議会及び12市議会で意見書採択)と、国会での超党派議連(衆・参142議員が参加)の活動の様子を話していただきました。


 福嶋浩彦前我孫子市長による「拡げよう市民の力」と題した基調講演は、1時間が短く感じるほど、内容の濃いものでした。福嶋さんの提起される「新しい公共」は、「市民の自立した活動」と「主権者である市民のコントロールの下にある行政」が連携(協働)してつくるものとされ、その際、市民の自立した活動を事業体として最もよく体現できるのが協同労働ではないかと述べられました。
 また、主権者である市民のコントロールの下にある行政を実現するには、市政へに市民が直接参加することによる緊張関係、そして「議会」への市民参加が欠かせないと話されたことが印象に残りました。
 また、「官」から「民」への流れが進むが、役割を常に見直し、単なるコスト削減ではなく、市民セクターも独自のサービスを行うことで力をつけ、より大きな「公共」をつくっていくことが必要である、とまとめられました。


 準備に関わっていただいたみなさま、お疲れ様でした。
 9月議会でも、意見書採択の運動を進めましょう。