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協同労働の協同組合ネットワークちば

協同労働の協同組合の法制化を千葉県で応援するネットワークです。TEL.047-467-4920

7・5 「協同労働の協同組合法」のすみやかなる制定を求める 3000人緊急市民集会 in 日比谷

2010-06-21 17:24:55 | Weblog
協同労働の協同組合法のすみやかなる制定を求める
3000人 緊急市民集会in日比谷

場所:日比谷公会堂
時間:18時15分~20時45分
内容:
  あいさつ 笹森 清
  ・今、注目の「協同労働」って何?
  ・法制化へのこれまでの経過報告
  ・なぜこの法律が必要なのか? なぜ急ぐのか?
  ・「協同労働」で働く人の声、期待する声を聞いてみよう!  
  ・国会議員からの決意表明  など

参加申込/連絡先:
 日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
 TEL 03-6907-8040
 東京都豊島区池袋3-1-2 光文社ビル6F

  日比谷集会のチラシはこちらからみることができます。

第3回総会を行いました

2010-06-03 16:14:21 | Weblog
協同労働の協同組合ネットワークちば 
2010年度活動計画

2010/5/27の第3回総会での討議を経て、以下のような活動を行っていくことを確認しました。

0.年間スケジュール

 年間スケジュールを作成し、計画的な活動に取り組む。
 運営委員会は引き続き年8回程度行う。

1.「協同労働の協同組合」法制定を推進する活動

 協同労働の協同組合(法)への理解を深める学習会・イベント等の開催
 千葉県労働者福祉協議会(労福協)での学習会を開催を検討する。

2.「協同労働の協同組合」の働き方を知らせ、実践を交流する活動

 1)「協同労働」の楽しさを伝える取り組み

   ①「協同労働フェスタ(仮)」のような交流イベントの開催
    2010年秋頃開催予定。予算化していく。

   ②地域の人々に協同労働を知らせる冊子の発行
    県内の協同労働の紹介リーフレットを作成する。

 2)自治体に対し、協同労働および法制化について知らせる取り組み
具体的には、法制化記念フォーラムへ多くの市議がご参加いただいた市川市、市長と懇談した千葉市などでの複数回の開催を予定する。

3.協同労働の協同組合情報・相談センターの機能

 1)相談会の開催
  今後、運営委員会で検討していく

 2)Webサイトの充実・メーリングリストの継続
   http://blog.goo.ne.jp/network_chiba

  引き続き、ブログ・メーリングリストを活用していく。

4.その他

 1)運営委員会
  NPOワーカーズ・コレクティブ千葉県連合会事務局長の渡辺伽奈さんを運営委員に加える。
 
 2)法制化記念フォーラム(市川市)実行委員会の残余金
協同労働の協同組合法制化記念フォーラム実行委員会が同日行われ、フォーラム運営費の残金を協同労働の協同組合ネットワークちばで管理することが提案され承認した。


Wo.C風車(ふうしゃ)がNHKで紹介されました

2010-05-25 12:54:37 | Weblog
先日の法制化記念フォーラム(市川市)でも報告を行った、ワーカーズコレクティブ風車(ふうしゃ)が5月20日のNHK首都圏ニュースで紹介されました。

http://www.nhk.or.jp/chiba-news/20100520184848_01.html
動画をご覧ください。

(NHKのサイトより)
不登校やうつ病の経験を抱えた若者たちがこれまでの「雇う・雇われる」の枠組みとは違う新しい働き方を取り入れて楽しく仕事に向き合おうという試みが佐倉市の事業所で進められ、社会のあり方を見直す1つの取り組みとして注目されています。

取り組みを進めているのは、佐倉市にある「ワーカーズコレクティブ風車」です。
働く人が出資金を持ち寄り、必要な設備を揃えて全員で働き、利益を収入として得る「協同労働」という働き方を取り入れ、イベントや幼稚園の給食で使われた食器を洗浄して滅菌してから、再び貸し出す事業を手がけています。


【速報】協同労働の協同組合法制化フォーラム

2010-05-10 10:14:42 | Weblog
参加者が1,000人を超え、大成功でした。




朝日新聞 5月10日(月)京葉版の記事

「協同労働」の法制化求める 市川でフォーラム

 働く人が資金を出し合い、経営にも加わる「協同労働」の法制化を求める記念フォーラムが9日、市川市市民会館で開かれた。定員より100人ほど多い約1千人が集まって、会場は熱気に包まれた。
 今国会の成立を目指す法案は、超党派の議員立法として準備されているが、まだ政党内の手続きが済まず、提出されていない。「法制化をめざす市民会議」会長で元連合会長の笹森清さんは「雇用労働の世界は残念ながら壊されてしまった。各地で協同労働の場を見てきて、働く原点を思い出した。働きたい人に職を与えるのは社会の責任であり、必要な法律は情熱をもって実現させよう」と呼びかけた。

千葉日報 「協同労働」法制化へ 9日、市川でフォーラム

2010-05-07 01:25:12 | Weblog
千葉日報 「協同労働」法制化へ 9日、市川でフォーラム

2010年05月06日16時21分

 働く人々が出資して仕事をおこし、経営にも参画する新しい働き方「協同労働」を支援する法案の今国会での成立に向け、「“協同労働の協同組合”法制化記念フォーラム」(協同労働の協同組合ネットワークちば主催)が9日、市川市市民会館で開かれる。

 「協同労働」という働き方は介護や公共施設の運営など、生活に密着した分野で広がっている。法的根拠がないため、これまではNPOや企業組合などの形で事業を行うしかなかった。

 そこで、協同労働を実践する団体が中心となり、法案要綱の整備や署名活動などの法制化運動を開始。超党派の議員らによる「協同出資・共同経営で働く協同組合法を考える議員連盟」も結成され、今国会での法案成立を目指している。同ネットワークちばは、「雇用失業情勢が厳しい中、雇用の受け皿の一つとなる協同労働で仕事をつくっていきたい」と呼び掛ける。

 フォーラムは午後1時に開会し、記念講演やトークセッションなどが行われる。参加無料で、申し込みは不要。問い合わせは協同労働の協同組合ネットワークちば事務局、電話047(467)4920。

asahi.com「注目集める協同労働」マイタウン千葉 2010年05月02日

2010-05-02 14:20:21 | Weblog
asahi.com「注目集める協同労働」マイタウン千葉

2010年05月02日

 働く人が資金を出し合い、経営にも加わる「協同労働」が注目を集めている。
この労働の形に法人格を与えようという法案が、連休明けにも超党派の議員立法で国会に提出される。9日には法制化を踏まえた記念フォーラムが市川市内である。先駆的に取り組んできた県内の「職場」を訪ねた。(鶴見知子)

 働く人が資金を出し合い、経営にも加わる「協同労働」が注目を集めている。この労働の形に法人格を与えようという法案が、連休明けにも超党派の議員立法で国会に提出される。9日には法制化を踏まえた記念フォーラムが市川市内である。先駆的に取り組んできた県内の「職場」を訪ねた。(鶴見知子)

 船橋市高根台にある労協船橋事業団のヘルパーステーション「ゆりの木」。小さな事務所に夜、13人のヘルパーが集まった。月2回、全員の仕事予定の一覧表を点検しながら、皆で利用者の様子を確認していく。

 向き合うのが難しい利用者もいる。「怒るとつえが飛んでくるの」「さっとよけて。『そこはダメよん』って返したら、悪態つきながらも笑顔になったわよ」。上手な対処法や知恵を口々に伝え合う。

 チーフの名久井はる江さん(60)は「何でも話し合って共有すると、『こうすればもっと良くなる』と考えるようになる」と説明する。

 今年24年目の同事業団は、「ゆりの木」など12の協同労働に取り組む。働く人は全員1口5万円以上を出資し、1人の出資額の合計目標額は給料2カ月分だ。12の協同労働では17歳から74歳までの計約100人が働き、年商2億円。常勤は3割で年収は300万円ほどだ。杉本恵子理事長(63)は「働くのに何でお金を払うの? と怪しまれたこともある。地域密着であれこれ仕事を開拓し、何とか続けてきた」と振り返る。

 大手会社のヘルパーから1年前に「ゆりの木」に移った中嶋めぐみさん(38)は、カルチャーショックを受けたという。「以前は、決められたことをやっていた。ここは介護の仕事に熱い人が多く、そういう仲間がいるから勉強になるし、やりがいもある」

 ゆりの木のヘルパーの定着率は高い。利用者も昨年より10人増えて、現在は50人を担う。今月の売上金額が読み上げられると、「目標達成ね」「期末手当、期待しよう」と仲間の声が弾んだ。

 生活クラブ生協で活動した主婦を中心に始まった事業集団「ワーカーズ・コレクティブ」も協同労働を実践している。

 佐倉市王子台の「回転木馬」は、3階建ての店舗に、無農薬野菜や手作りケーキ、贈答品や古民具などのリサイクル品が所狭しと並んでいる。1985年の設立。演奏会やカルチャー教室に使われる多目的スペースもある。

 「暮らしの情報交換ができる地域のたまり場がほしかった」と代表の西山美代子さん(66)。出資金は1人80万円。景気に左右されるため、固定給でなく時給制だが、メンバー5人全員が扶養家族の枠から出て、社会保険に加入している。「自分の価値観を大切に、地域のために働けるのが一番」という。

 売り上げの半分を占めるまでになったリサイクル着物の販売も、「嫁入り持参の着物が邪魔でも捨てられない」という地元の主婦の声をきっかけに、需要をつかんだ。

 県内16団体が加入するNPO法人ワーカーズコレクティブ千葉県連合会は「法人格がないと個人の責任が無限に大きくなる。みんなで協同で担うにふさわしい法人格が必要」と話している。

[asahi.com]働く人が出資、経営も参加 「協同労働」法案提出へ

2010-04-22 17:16:26 | Weblog
asahi.com 2010.4.14


働く人が出資、経営も参加 「協同労働」法案提出へ

 超党派の国会議員でつくる「協同出資・協同経営で働く協同組合法を考える議員連盟」(会長・坂口力衆院議員)は14日の総会で、「協同労働の協同組合法案」を了承した。議員立法で今国会に提出し、成立を目指す。

 「協同労働」は、働く人々が出資し、経営にも参画する働き方のこと。民間企業とは違い、雇用する側と雇用される側を区別しない。70年代から公園の管理や清掃、介護・子育て、配食サービスなど地域に密着した分野で、労働者協同組合(ワーカーズコープ)として広がった。全国で3万~4万人が参加しているとみられる。

 ただ、これまでは法的根拠がなく、実際には企業組合やNPO法人の形をとることが多かった。企業組合では、出資だけする人や、出資せずに雇用される人もいる。NPO法人は、働く人が出資したり利益を分配したりできず、寄付や助成金に頼るため、財務基盤が弱いという面がある。

 法案では、組合員が協同で出資、経営、就労する団体に法人格を与える。組合員は最低3人。役員を除く組合員には労災保険や雇用保険が適用される。組合員全員で労働条件を決め、出資額にかかわらず、総会の議決権や役員の選挙権は1人に1票。

 協同労働が法制化されワーカーズコープなどが法人格を取得できれば、金融機関からの融資を受けたり、自治体の委託業務を請け負ったりすることもできるようになる。法制化を求める声の高まりを受け、2008年に議員連盟が設立された。



「協同労働の協同組合」法制化記念フォーラム

2010-03-18 10:34:45 | Weblog
「協同労働の協同組合」法制化記念フォーラム概要

1.開催趣旨
いま、「雇う・雇われる」という雇用労働ではなく、「みんなが出資し、みんなで経営し、みんなで働く」協同労働という働き方が、社会から注目を浴び、雇用破壊が叫ばれる中でその必要性が高まっています。
その働き方を保障する「協同労働の協同組合法(仮称)」は、国会議員による超党派の議員連盟(2010年1月現在187名)の後押しも受け、今通常国会での法案提出が検討され、5月には衆参両院を通過することが予想されています。
私たちは、この法律への理解を広げ、「新しい働き方」としての「協同労働」について、多くの人々と共感しあう場を持ちたいと思い、このたびフォーラムを企画いたしました。
ぜひ、多くの皆様のご参加をいただきたく、ご案内申し上げます。

2.日時
    2010年5月9日(日)13:00~17:00(12:30開場)


3.会場
     市川市市民会館 大ホール
(904名収容:固定席902席+車椅子2席)
     千葉県市川市大和田1-1-5(京成八幡駅徒歩4分、JR本八幡駅徒歩6分)

4.参加費 無料

5.内容
  1. オープニングアクト (検討中)
  2. 第1部 記念講演
    「法制化される今、社会がどう変わるか(仮)」
    笹森 清 氏(「協同労働の協同組合」法制化をめざす市民会議 会長)
  3. 第2部
    「協同労働の協同組合法(仮称)」の特徴
    古村 伸宏 氏(「協同労働の協同組合」法制化をめざす市民会議 事務局長)
  4. 第3部 トークセッション
    「新しい働き方としての「協同労働の協同組合法制化」の意義を語る」
    笹森 清 氏(「協同労働の協同組合」法制化をめざす市民会議 会長、労働者福祉中央協議会会長)
    福嶋 浩彦 氏(新しい公共をつくる市民キャビネット共同代表、中央学院大学社会システム研究所教授、前我孫子市長)
    湯浅 誠 氏(反貧困ネットワーク 事務局長、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長)
  5. 第4部 リレートーク
    「協同労働法を活用して働く!」 
    各地で活動されている方々からの発言

6.主催
「協同労働の協同組合」法制化記念フォーラム実行委員会

  • 「協同労働の協同組合」法制化をめざす市民会議(中央)
  • 協同労働の協同組合ネットワークちば(千葉県)
  • 「協同労働の協同組合」法制化をめざす市民会議・東京(東京都)
  • 「協同労働の協同組合」法制化をめざす市民会議・埼玉(埼玉県)
  • 協同労働ネットワークぐんま(群馬県)
  • 「協同労働の協同組合」法制化をめざす市民会議・とちぎ(栃木県)

7.共催・後援
後援団体
  • NPOワーカーズコレクティブ千葉県連合会
  • (社)千葉県労働者福祉協議会
  • 労協船橋事業団
  • 生活クラブ生活協同組合千葉
  • さいたま労協クラブ
  • 日本労働者協同組合連合会
  • NPOとちぎ起業・SOHO支援協会
  • 成田・芝山バイオマス地域協議会
  • 企業組合 労協センター事業団
  • 社会連帯委員会
  • NPOワーカーズコープ
  • 協同総合研究所

8.お問い合わせ・事務局
〒336-0018埼玉県さいたま市南区南本町2-5-15 M.M.オフィス201号
     (労協センター事業団東関東事業本部気付)
     電話:048-844-0085 FAX:048-844-0086
     E-Mail:shiminkaigi-stm@roukyou.gr.jp
     担当:小澤・青山・守本

熊谷俊人千葉市長と懇談

2010-02-04 15:10:36 | Weblog
熊谷俊人千葉市長と懇談

 2月1日(月)午後4時からの千葉市役所にて、熊谷俊人(くまがいとしひと)千葉市長と懇談を行いました。参加者は、協同労働の協同組合ネットワークちば共同代表の杉本恵子(労協船橋理事長)、宮野洋子(NPOワーカーズコレクティブ千葉県連合会会長)、ネットワークちば運営委員の菊地謙(労協船橋事業団)、小澤真(労協センター事業団千葉エリア)と、懇談を仲介していただいた湯浅美和子議員(市民ネットワークちば)の計5名。
 熊谷市長は31歳。前市長が収賄罪で逮捕、起訴されたのに伴う昨年6月の出直し選挙に市議から挑戦し、前副市長を破って全国最年少市長として初当選されました。
 懇談では、まずネットワークちば両代表のあいさつの後、協同労働の協同組合および法制化運動の状況について菊地が説明し、次いでネットワークちばの県内での活動、各団体の事業の様子、開会中の通常国会の見通しなどもお話しました。
 その後、市民事業が千葉市でなかなか広がらない状況などについて意見交換し、ネットワークちばとして指定管理者制度などへの市民事業者の参加を促進してほしい旨要望も行いましたが、熊谷市長は一昨年6月議会にネットワークちばが提出した法制化を求める意見書についても覚えておられ、終始なごやかな雰囲気で懇談が進みました。
 最後に、千葉市の職員の皆さんとの協同労働の協同組合についての懇談と3月28日の千葉市でのシンポジウムへの市長メッセージを依頼したところ「わかりました」とご快諾いただき、約30分間の懇談を終わりました。
 翌日、千葉市より連絡があり、懇談での要望を担当課と打ち合わせてほしいということで、早速実現に向けて折衝中です。市職員との懇談は3月議会の終了後となりそうです。
(文責:菊地)

読売新聞で協同労働が紹介されました

2009-12-04 22:49:13 | Weblog
増える「協同労働」 働く人が出資・経営


http://job.yomiuri.co.jp/news/ne_09112706.htm


 会社に雇われて働くのではなく、働く人が出資者と経営者を兼ねる「協同労働」が増えている。こうした働き方をする人たちは、介護・子育て支援の分野を中心に、全国で約3万人に上る。「雇われない働き方」とはどんなものなのだろうか。(針原陽子)

◆高い意欲

 労働者協同組合(労協)・船橋事業団(千葉県船橋市)は、「協同労働」として12事業に取り組んでいる。その中の一つが、ヘルパーステーション「ゆりの木」だ。

 「会議ではヘルパーがどんどん提案する。研修も休まない。仕事に対する意欲が違う、と驚きました」と、今年4月に加わった女性スタッフ(37)は、当初の印象を語る。

 ゆりの木は、事業団のヘルパー講座の受講者を中心に2002年に設立、介護保険と保険外のサービスを提供している。現在、15人のヘルパーが所属。月3回のヘルパー会議には原則として全員が参加し、対等の立場で活発に意見を交わす。

 「協同労働」は、働く人たちが出資して協同組合を作り、仕事を起こし、共に経営する、という働き方だ。事業主体として、30年以上の歴史を持つ労協は、オイルショックで職を失った中高年が、自分たちで仕事を作ろうとした運動が始まり。自治体から委託を受けた清掃業務や公園緑化などから、近年は、介護や子育て支援の事業に進出、中山間地では農業支援なども行っている。

 船橋事業団の業務は、ゆりの木のほか、手作り弁当の配食と高齢者施設の食堂運営、清掃や物流、不用品処分などで、働き手は100人を超える。経営方針などについては、職場の代表者が参加する月1回の「理事会」で決め、賃金など労働条件については理事会の下に置かれた「賃金労働委員会」で話し合われる。

 不況を反映してか、最近は職員の募集に対して働き盛りの男性の応募が急増。8月に入った男性(38)は、「前の職場は、まともに休みも取れず、自殺した人もいた。給料は半減したけれど、ここなら一生働けるかなと思った」と話す。事業団の杉本恵子理事長は、「派遣切りや、少ない正社員への仕事のしわ寄せなど、企業の職場環境は厳しさを増している。協同労働のような働き方が求められている」と指摘する。

◆法律は未整備

 協同労働をする人は全国で3万人、事業規模は年300億円に上る。最近は、派遣切りに遭った人や若年無業者(ニート)の受け皿としても注目を集めている。

 しかし、協同労働の実施主体に必要な要件を定めた法律がなく、便宜上、NPOなど別の法人格を取って活動する組織が多い。協同労働を実践している組織「ワーカーズ・コレクティブ」の連合会である「ワーカーズ・コレクティブ ネットワーク ジャパン」の藤木千草事務局長は「みなし法人では、何かあった時、個人に無限責任がかかる」と問題点を指摘する。「NPO法人では出資ができず、誰かが代表になってほかの人と雇用契約を結ばなければならないなど、今ある法人の形態は協同労働にそぐわない。きちんとした法律が必要」と訴える。

 労協などの働きかけの結果、08年には法制化を目指す超党派の議員連盟が発足、来年の通常国会への法案提出を目指している。協同組合に詳しい中川雄一郎・明治大教授は、「協同労働は、非正規労働が無秩序で広がるなど、雇用が破壊された今の日本に必要な働き方だ。農業支援など、地域に必要な事業を手がける組織が増えれば、地域再生にも役立つ。根拠となる法律の制定を急ぐべきだ」と話している。

<協同労働の詳しい情報は>

◇労働者協同組合
http://www.roukyou.gr.jp/main/index.html 

◇ワーカーズ・コレクティブ ネットワーク ジャパン
http://www.wnj.gr.jp/

(2009年11月27日 読売新聞)