絵本の部屋

鈴木まもる「鳥の巣研究所」別館

「はたらくくるま しゅつどうします!」

2024年07月07日 | のりもの絵本

『はたらくくるましゅつどうします!』
鈴木まもる作絵 
文渓堂 32ページ 1500円+税
2024年7月初版発行
(2011年に教育画劇から出版された『くるま かします』の新装改訂版です)

こうしょさぎょうしゃ、しょうぼうしゃ、クレーンしゃ・・
いろんなくるま、あります。
こまっていたら、たすけにいくよ。
「すみませーん、くるま、かしてくださーい」
いつでも、みんなのために しゅつどうします。

とびら

 

p2-3
ぼくの くるま かしてあげるよ

 

p4-5
すみませーん、くるま かしてくださーい 
はい、ネコさん、どうしたんですか?

 

p6-7
うちの こどもたちが きに のぼって おりられないのー 
それは たいへん こうしょさぎょうしゃ しゅつどうします!

 

p8-9
もう だいじょうぶ よかったね

 



裏表紙

 

オビあり。

 

カバーそでカット。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ぼくたちのことをわすれないで」

2024年06月10日 | その他の本

『ぼくたちのことをわすれないで ロヒンギャの男の子ハールンのものがたり』
由美村嬉々・作/鈴木まもる・絵
佼成出版社 36ページ 1500円+税
2024年6月20日初版発行

「世界で最も迫害された少数民族」と呼ばれるロヒンギャとは、
どのような人たちなのでしょうか。彼らに、何が起きたのでしょうか。
ミャンマーを逃れ、難民キャンプで暮らす少年ハールンの話。
巻末解説つき。

 


(とびら)

p2-3

 

p4-5

 

p6-7

 

p8-9

 

裏表紙

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「火の鳥 いのちの物語」

2024年04月26日 | 鳥・巣の本

『火の鳥 いのちの物語』

手塚治虫/原作 鈴木まもる/文・絵 
金の星社 32ページ 1400円+税
2024年4月26日初版発行

花、虫、魚、鳥、動物……
地球にはたくさんのいのちがいきています。
いのちのふしぎ、いきることのたいせつさ、
地球のたいせつさをつたえる
ふしぎな鳥、火の鳥。
火の鳥からのいのちの物語。
(カバーソデより)


とびら

 

 

 

 

©TEZUKA PRODUCTIONS, Mamoru Suzuki

 

裏表紙

 

初版オビ
(裏に手塚るみ子さんのメッセージあり)

 

<制作ノート>

子供のころから絵を描くことが好きだったせいか、小学生の頃は手塚治虫先生の「鉄腕アトム」が大好きでした。
中学生のころから漫画家になろうと思ってマンガを描き始めたころ、月刊誌「COM」に「火の鳥」が連載され始め、その壮大な世界観、生命への賛歌など心打たれ何度読んだかわかりません。
高校生のころ描いたマンガを講談社に持っていき見てもらいました。でもそのころは「明日のジョー」とか「巨人の星」など、スポーツ根性物が全盛で、ちょっと自分にはそういう世界を描くのは向いていないと思い、画家で絵本作家という道を選ぶようになりました。
それでも手塚先生の作品だけは見ていました。特に「火の鳥」はテーマや物語の組み立て、コマ割りの使い方、人物描写の適格性、世界の多様性、表現の斬新生など、絵本作りに大きな影響を受けました。

そんな「火の鳥」の絵本を描くことになったのは、2年前NHKの「ラジオ深夜便」に出たことがきっかけでした…。
幸い視聴者の方に好評で再放送することになり昨年7月14日に再放送されました。
早朝4時からの番組なのですが、手塚治虫プロダクションのNさんという方が、たまたま早く起きて聞かれたそうです。そしてぼくが手塚先生のファンだったこと、現在の作品が生命の大切さ、平和の大切さをテーマにしていること、鳥の巣を研究していることなどを聞き興味を持ち、ちょうど今年が「火の鳥」70周年ということもあり、「何か一緒にできることはないか?一度お話したい」というNさんからのメールが、その日ぼくに届いたのです。

手塚先生は子どものころからの憧れで、お会いしたいのは山々ですが恐れ多くて遠い存在の方でした。そのプロダクションの方からなので、取るものもとりあえず高田馬場の手塚プロダクションへすっ飛んでいきました。
メールをくれたNさんと会い、漠然と「火の鳥」の話になり…
Nさんいわく、「壮大な歴史観で多様な人間の生きざまの物語りから、小さい子にはむつかしいし、最近の若いお母さんたちは読んでいない方もいる」とのこと。
そこで、「小さいお子さんがわかるような絵本のような形になるとよいのですかね」と答えると、
「そうですね、そんなの描いていただけますか?」
「 ”手塚治虫原作、鈴木まもる絵と文” ということですか?」
「そうです!」
ということで、予想外で「火の鳥」の絵本を作ることになり、椅子からひっくり返りそうになりました。
まさか子供時代から憧れの、それも名作、傑作の誉れ高い「火の鳥」の絵本を描くことになるとは夢の夢にも思っていなかったことでした。

「黎明編」から始まり「宇宙編」「大和編」など全12巻の未完の大傑作をいかに1冊の絵本にするか?
熱烈な手塚先生ファン、「火の鳥」ファンがいることは明らかです。そういう方たちが見ることを思うとプレッシャーで最初相当に心が乱れました。
でも巣にいる火の鳥を描き始めたら、火の鳥の周りに自然に鳥さんや動物さんが集まってきて楽しい世界を教えてくれました。
「あー、この世界を描けばよいのだ」とわかり、あとは楽しく絵が描け、この絵本が完成しました。
小さなお子さんが、この絵本から、手塚先生の大きな世界に入るきっかけになってくれたらうれしいです。
(鈴木まもる)

 

Amazon.jp (2024年4月26日発売)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「鳥がおしえてくれること」

2024年03月07日 | 鳥・巣の本

『鳥がおしえてくれること』
鈴木まもる/文と絵
あすなろ書房 32ページ 1600円+税
2024年3月25日初版発行

鳥はわたしたちの先生だった…!
絵本作家にして鳥の巣研究家である著者の
ユニークな文化人類学入門えほん。
(初版オビより)

(扉)
あなたのまわりにはどんな鳥がいますか。
鳥の声がきこえますか。

 

春になると、鳥のオスはメスにさえずります。
巣をつくり卵をうもうよとプロポーズするのです。
いまのようにカレンダーはありません。
むかしの人たちは、鳥たちがうたいはじめると、
あたたかな春がやってくることをしったのでしょう。

さむい冬がおわり、あたたかくなってきれいな鳥の声をきけば、
うれしくなります。鳥のようにくちぶえをふいたり、声をだして
まねしたのではないでしょうか。(略)

 

セアカカマドドリは、土にかれ草をまぜて、
すごくかたくてこわれにくい巣をつくります。
人間がじょうぶな家をつくる手本にするように、
神さまはこの鳥を世界につかわしたといわれています。
(略)




(略)
鳥たちのいろいろなうごきのまねをして、人はまつりでおどったり、
ダンスやバレエをおどるようになったのではないでしょうか。

 

 

鳥の羽はとてもきれいです。
むかしの人は、そんな羽をからだにつけることで、
鳥のようにきれいになろうとしたり、
つよそうにみせたりしたのでしょう。
(略)

 

ハタオリドリは、草をあんでまあるい巣をつくります。
むかしの人は、そんな巣をまねして、かごをあむようになったのかもしれません。
(略)

 

(裏表紙)

 

<制作ノート>

鳥の巣と出会い、鳥の巣のことを知ろうと、いろいろ調べるようになったり、観光地ではない海外のジャングルや荒涼とした場所に行くようになりました。
電気もない生まれたままの地球のような場所に身を置くと、何とも言えない嬉しさと、地球という自然の大きさや深さ、長い時の流れを感じました。
そしてそんな場所にポツンといて空を飛ぶ鳥さんを見つけると、人間は鳥の巣だけでなく鳥さんから多くのことを学んでいると思うようになり、この絵本にまとめました。
服や家や道具、歌や踊りなど、身の周りのいろいろな物や行動が、実は鳥さんからの影響だったかもしれません。
もちろん、文字が発達する以前のことでもあり絶対とは言えません。でも、今のようにテレビもスマホも映画もないころ、昔の人は遠くの山や近くの花、空を飛ぶ鳥を見ることが好きだったでしょう。
特に空を飛べるということは、遠い未知の世界を人の心が想像するきっかけになったのではないでしょうか。なんにしても自然から多くのことを学んでいたのは間違いないことでしょう。
バーチャルな情報が蔓延し、街行く人がスマホから目が離せなくなっている現代社会だからこそ、身近な自然や鳥さんたちの声に耳を澄ますことが大切なのだと思います。
(鈴木まもる)

 

Amazon.jp  (2024年3月15日発売)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「プテラノドンのそらとぶいちにち」

2023年11月14日 | その他の本

『プテラノドンのそらとぶいちにち』
竹下文子・文/鈴木まもる・絵
偕成社 32ページ 1300円+税
2023年11月刊

ときは、白亜紀後期。
いまからおよそ7000万年まえ。
地球にはたくさんのきょうりゅうたちが生活していた。
空飛ぶ翼竜プテラノドンは、魚をとりながら、
こんな一日をおくっていた…らしい!
とびらをひらいて、きょうりゅうの時代をのぞいてみよう。

 

とびら

 

p.2-3
うみべの あさ。ひかる なみ。
がけから とびたっていくのは、プテラノドンたち。
おおきな つばさを もつ よくりゅうだ。

 

p.4-5
さかなの むれを みつけて、すいーっと きゅうこうか。
なみの うえを すれすれに とんで、ぱくっ!
さかなを つかまえて、ごっくん。
これが プテラノドンの しょくじ。

 

p.12-13
ざっばーーっ!!
うみに すむ きょだいな いきもの モササウルスだ。
くち いっぱいに さかなを すいこんで、
また ふかく もぐっていく。

 

p.16-17
はじめてみる もり。くさはら。かわ。ぬまち。
はじめてみる きょうりゅうたち。
なにもかも おもしろくて たまらない。


裏表紙

 

関連リンク

偕成社webマガジン 作家が語る「わたしの新刊」

 

Amazon

<シリーズ既刊>

トリケラトプスのなんでもないいちにち(2020年7月)

ティラノサウルスのはらぺこないちにち(2020年7月)

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする