絵本の部屋

鈴木まもる「鳥の巣研究所」別館

「ぐいーん! こうしょさぎょうしゃ」

2022年11月02日 | のりもの絵本

『ぐいーん! こうしょさぎょうしゃ』
竹下文子・作 鈴木まもる・絵 
偕成社 32ページ 1200円+税 
2022年11月刊

お店の看板をなおしたり、高い木の枝を切ったり……
そんなときにやってくるのが、高所作業車。
さくらんぼつみに、トンネル点検、
空港では飛行機を洗ったり。
台風の夜も、びゅうびゅう風と雨の中、
高所作業車は大活躍!

 

とびら

 

p2-3

ここは、えきまえの しょうてんがい。
おもちゃやさんの かんばんが、ずいぶん ふるくなりました。
「あれを なんとか しなくちゃなあ」
「でも、うちの ふみだいでは とどかないわよ」
そんなとき やってくるのが……

 

p4-5

こうしょさぎょうしゃです。
かんばんやさんが のりこんで、
ぐいーん! と あがって……

 

p6-7

ほら、みちがえるように きれいになりました。
みせの おじさんも おばさんも おおよろこびです。

 

裏表紙

 

<制作ノート>

偕成社さんの乗物絵本シリーズ11作目。以前から要望の高かった高所作業車。ようやく完成。
このシリーズ、今までのは、たいてい、ある車の1日の出来事というのが多かったです。
でも高所作業車は、それぞれの場所で、それぞれの仕事用に多様化した機種があります。
そこで今回は、いろいろな場所で、いろいろな仕事をする高所作業車ということで、絵本が構成されています。

以前から書いていますが、人の暮らしがあっての乗り物絵本ということで、様々な人たちが暮らす世界が感じられるのが、このシリーズの良いところ(と自分で言っていれば世話はない)。
ということで、いつもより、もっといろいろな場所、いろいろな空間、いろいろな光と影、様々な人の暮らしの世界が楽しく描けました。

鈴木まもる

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「鳥は恐竜だった 鳥の巣からみた進化の物語」

2022年07月11日 | 鳥の本

『鳥は恐竜だった 鳥の巣からみた進化の物語』
作・絵 鈴木まもる
アリス館 48ページ 1800円+税
2022年7月刊

いろいろな形の鳥の巣に出会って、そのおもしろさに、ぼくは夢中になりました。
どうしてこんな形をしているのだろう?
この疑問が、恐竜から鳥への進化のふしぎにせまるカギとなったのでした。
(カバーそでより)

 

とびら

 

p2-3
<はじまり>
世-界中には9000種以上の鳥がいます。
みんな巣をつくり、卵をうみ、ヒナを育てています。

巣をつくる場所は、地上、やぶの中、水辺などいろいろです。
木の穴の中に巣をつくる鳥もいれば、木に自分で穴をあけて巣をつくる鳥もいます。

もちろん、たくさんの鳥が、木の枝に巣をつくります。
(略)

 

p6-7
<恐竜と鳥>
むかしむかし、地球上には恐竜はいましたが、鳥はいませんでした。
今、鳥はいますが、恐竜は絶滅していまい、いません。
鳥は、恐竜から進化したといわれています。
恐竜も鳥も、巣をつくり、卵をうみ、子どもを育てます。
巣と卵と、子育てのちがいをしらべれば、なぜ恐竜が絶滅し、鳥が生きのこったのかがわかるのではと、ぼくはかんがえました。

p8-9
<恐竜の巣を想像してみよう>
マイアサウラなど、大きな恐竜の巣の化石はたくさん見つかっています。卵をうむ場所が、巣です。

卵は栄養があるので、きっと卵をねらう敵もいたことでしょう。
どんな親も、自分のたいせつな卵をまもろうとしたはずです。

でも、あいてが自分より大きくて強い恐竜だったら、卵だけでなく自分も食べられてしまいます。
小さな恐竜は、敵に見つかりにくいやぶの中や、水辺、木の上などに巣をつくり、卵をうんだのではないでしょうか。
(略)

*****

<制作ノート>

30年以上前、家のすぐそばのやぶで小さな鳥の巣を見つけたのが、そもそもの始まりでした。
その美しくかわいい形に魅了され、山階鳥類学研究所や鳥類学者の方のところへ行きつつ、野山で使い終わった鳥の巣を集めたり調べたりするようになりました。

日本で繁殖する鳥は約250種、世界には9000種以上の鳥がいるということで、必然的に世界の鳥の巣へと興味は広がっていきました。
今までの鳥類学の世界では、それぞれの学者さんが、研究する鳥の「巣にいくつ卵が産まれているか?」「テリトリー内にいくつ巣があるか?」「10年前と巣の数が増えたか減ったか?」と、いわゆる国勢調査的に数を数えることが主でした。もちろんそれは大切な事ですが、あまり形に興味を持つ人はなく、まして海外の鳥の巣に興味を持つ方はいないようでした。

自分は絵を描き、物を創る人間なので、「なんてかわいくて美しいのだ、どうやってつくるのだろう?」「なぜアフリカには10mもある巣や、偽の入り口のある巣があるのだろう」と、今までの鳥類学者の方と根本的に違う興味で鳥の巣の世界に迷い込み、アフリカや中米、ニューギニアなどの密林をさまよい、海外の鳥の博物館に足しげく通うようになりました。
(もちろん巣だけではなく鳥本体も大好きです)

鳥の巣というと、ボサボサで汚いとか、フンで汚れているとか、マイナスのイメージが多いですが、親鳥が卵を産み、ヒナが育つ大切な場所で、鳥にとってなくてはならないものです。その大切さ不思議さ、美しさを伝えようと、鳥の巣の展覧会をしたり、絵本を描いたりするようにもなりました。
そして今回、「なぜキムネコウヨウジャクの巣の形が妊婦さんのおなかの形とそっくりなのか?」ということをテーマに絵本にしようと取り組み始めました。

鳥の巣の形態の変遷を知るために調べ始めると、鳥が出現する恐竜時代までさかのぼることになり、改めて恐竜の世界から調べ始めました。すると、いまだわからないこと、知られていないことがたくさんあり、それらを調べるほどに、「これはひょっとして、鳥の巣は恐竜学も鳥類学も気づいていなかった、ミッシングリンクのようなものではないか…」ということを感じ始めました。

恐竜学の世界では、発見された化石からいろいろな推察をします。鳥類学の世界では鳥と卵の研究はされています。でもどちらも、鳥の巣の研究はされていないから、「なぜ、恐竜が飛べるようになったのか」「なぜ、巨大隕石が衝突した後、恐竜は絶滅し、鳥は生き延びて今の世界に生きているのか」が謎のままだったのではと確信するようになりました。
鳥の巣というピースをはめ込むと、すべての謎が解決できるのではと、今回の絵本となりました。

だれにも教わらず本能の力で作る鳥の巣。なぜ鳥の巣を作るようになったのか、どうしていろいろな形になっていったのか? それは単なる気まぐれで作ったわけではなく、一番大切な、子孫を残すという生命の強い動機から作りはじめ、世界の多様な環境への適応だけでなく、進化という時間の中で形成されてきたのだと思います。
自然の形態で、意味のない物はありません。
鳥が先か卵が先か? と言われますが、鳥の巣が先なのだと思います。
化石になっていなくても、今、鳥が作っている鳥の巣は、いろいろなことを教えてくれているのだと思います。
                  
鈴木まもる

 

Amazon.jp  

 

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「戦争をやめた人たち 1914年のクリスマス休戦」 

2022年05月10日 | その他の本

『戦争をやめた人たち 1914年のクリスマス休戦』
鈴木まもる 文・絵
あすなろ書房 32ページ 1500円+税
2022年5月刊

銃弾ではなく歌を。大砲ではなくサッカーを。
兵士を変えた、一夜のできごと。
第一次世界大戦中、戦場であったほんとうの話。

とびら

 

今から100年以上前の1914年7月。
ヨーロッパをはじめ、多くの国をまきこむ戦争がはじまりました。
第一次世界大戦です。
イギリス、フランス、ロシア、日本などの連合国軍と、
ドイツ、オーストリアなどの同盟国軍が戦ったのです。
(略)

 

その夜も、イギリス軍の兵士は、一日じゅうつづいた
ドイツ軍とのうちあいでつかれはて、
ざんごうで休んでいました。
(略)

「なにかきこえる。なんの音だろう」
若い兵士は、ざんごうから顔を出しました。

 

それは、むこうのドイツ軍のざんごうからきこえる歌声でした。
ドイツ語なので、なんといっているのか、わかりません。
でも、そのメロディーはわかります。
クリスマスの歌、「きよしこのよる」です。
(略)

 

裏表紙

 

<制作ノート>『戦争をやめた人たち』について

『人と戦争』をテーマにした絵本を描きたいと、ずっと思っていました。
 今までに多くの『戦争』を扱った絵本や童話があります。過去に戦争を経験された方が、その悲惨な体験を書かれたものがほとんどです。それは語り継いでいくことは大切な事だと思います。でも自分は戦後生まれで、実際に体験していないので、そういうものは描けません。
 一方、「平和は大切、戦争反対」というメッセージをダイレクトに伝える絵本もありますが、それもちょっと自分のしたいこととは違う気がしていました。悲惨な現実だけでもなく、表面的な言葉だけでもない表現で子供たちの心に「人と戦争」を伝える方法をいろいろ模索していました。
 昨年の夏、偶然、第一次世界大戦の時に起こった「クリスマス休戦」という史実を知りました。戦争になっても人の心の持つ優しさ、いとおしさを感じ、「伝えたいのはこれだ!」と思いました。
 あっという間に1冊の絵本としての全体の構成などが頭の中に出来上がり、見本の形にして出版社に送りました。賛同を得て、無事企画が通り、今年の2月3日から絵を描き始めました。
 人のぬくもりを出したいということで、色鉛筆という素朴な画材を選び、いつものように物語の最初から絵を描き始めました。絵の明確なイメージができていたので、どんどん絵はできていき、2月25日、最後の「あとがき」の部分の絵を描いているとき…、なんとロシアがウクライナに侵攻を始めました。まさか今の世の中でまた戦争がはじまるとは思っていませんでした。
 100年前と今とでは兵器が違う分、被害は甚大で、日に日に悲惨な状況になる現実に愕然となりました。でも使われる兵器は違っても、やっている人間の行為は同じです。それならば、この絵本で伝えたいことは間違っていないし、戦争をやめるための答えも同じはずです。それを「今」表現することが大事だと思い、さらに絵に向かいました。
 描きはじめた当初は、戦争なんて遠い過去の事だから、最後は自然環境や隣人への思いやりといった言葉で幕を閉じようと思っていたのですが、実際に戦争が起きてしまったので、最後の言葉を書き替えました。
 戦争をはじめるのも人ですが、戦争をやめられるのも人です。
 国や宗教、言葉を越えて相手を思う想像力と、音楽やスポーツ、芸術活動(もちろん絵本も!)など、その人なりに自分らしく生きるという創造力、それらを行動で表す勇気が戦争をやめる力を生みだすのだと信じています。
この絵本が、ウクライナの人たちの幸せに少しでもつながるよう願っています。
                      
2022年4月 鈴木まもる

 

 

カバーそでより(マミジロノビタキ)

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「せんろはつづく にほんいっしゅう」

2021年09月16日 | のりもの絵本

『せんろはつづく にほんいっしゅう』
鈴木まもる作・絵
金の星社 32ページ ¥1300+税
2021年9月刊

にほんには いろいろな れっしゃが はしっているよ
えきで のりかえれば いきたいところへ
いくことが できるんだ
さあ、にほんいっしゅうへ しゅっぱーつ!
(カバーソデより)

 

とびら

 

これは みなさんが すんでいる にほんの くにです。
たくさんのひとが くらしています。
おおきなまちと おおきなまちのあいだを、
しんかんせんが はしっています。
でも、でんしゃは しんかんせんだけでは ありません。
しんかんせんの ついたえきからも せんろはつづいていて、
いろいろな れっしゃが はしっているのです。
このえほんでは、にほんを 12のばめんに わけて、
そこをはしる でんしゃが かいてあります。
(略)

 

しゅっぱつは、にほんで いちばんおおきなまち、とうきょう。
ぐるっとまわる やまのてせん。
まんなかはしる ちゅうおうせん。
いろいろな してつも たくさん はしっています。
(略)


うみのしたに トンネルを ほったのです。
ふかさ140メートルの うみのそこから、
100メートルしたに トンネルを ほって、
いりぐちから でぐちまで やく54000メートルもあります。
(略)
こうしてできたのが せいかんトンネルです。
でんしゃが とおる トンネルとしては、
にほんで いちばんながい トンネルです。
(略)

 

裏表紙

 

<制作ノート>

電車の絵本は、新型車種が良く出る。地域性がある(たとえば九州地方の電車は、ほかの地方では見ることができません)ということで、なかなか主人公的な形にできません。ライトを目にして顔のように擬人化したものにする気もないので、なかなか絵本にできませんでした。
その辺をクリアーして描いたのが、『でんしゃがきた』(竹下文子文 偕成社 2013年)と、3月11日の震災後、福島にガソリンを運んだ『はしれディーゼルきかんしゃデーデ』(すとうあさえ文 童心社 2013年)でした。
そんな中、電車の絵本を考えていて、そうだ日本中の電車を全部描いちゃえば、今の日本に住む人の暮らしや今の日本が感じられる絵本になるかと思いつき、作り始めたら、これは『せんろはつづく』の進化系だと思い、このシリーズの主役の子どもたちに集まってもらいました。
1作目で広い世界に線路を引き、トンネルや鉄橋を作り、2作目で、さらなる状況に適応していき、3作目で貨物列車、寝台車など電車事体の多様性を描き、今回それがどう今現実の日本で走っているのか、という必然性の流れで出来上がったのだと思います。
と、むつかしく考えてできたわけではなく、ただただ描きたかっただけで、あとから正当化というか言葉化するとこうなのかと思うだけですが…。
でも、描きだして、こんなに、いろいろな形の電車が多いとは夢にも思いませんでした。でも、決めちゃったから、あとは描くだけです。幸いグーグルマップを見ると、いろいろな場所がすぐ見れるのはとても便利な事でした。
とにかく、どこかへ行きたいという生物としての本能があるから、乗り物絵本を好きになるのだと思います。人の暮らしがあり、電車があります。日本の、山あり谷ありの自然の中で、昔の人たちが列車を走らせようとした結晶が今の線路と列車の数々だと思います。
ですから、この絵本は最新の電車カタログとして描いたものではありません。2021年4月の時刻表をもとにしましたが、いろいろな電車を描きたかったので、少し昔のも入っているし、この先使われなくなる電車も当然あると思います。駅弁も季節によって中身が違うこともあります。昔なつかしい駅弁も描きました。
絵本の形に合わせたので、駅と駅の間の、距離や方向は実際と少し違います。スペースの関係で、実際とは違う場所に電車を描いたり、線路が消えている場合もあります。
日本に生きている多くの人々の暮らしと、旅の楽しさを感じる絵本にしたいと思い絵を描きました。コロナで外出できず、Stay homeの間、この絵本を見て、「この電車に乗って海に行こう」とか「この駅で降りて駅弁買って食べよう」とか、いろいろ想像して、コロナが終わったら、この絵本をもって旅に出る子がいたらうれしいです。
(鈴木まもる)


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「としょかんのきょうりゅう」

2021年06月10日 | その他の本

『としょかんのきょうりゅう』
鈴木まもる作・絵
徳間書店 32ページ 1600円+税
2021年6月17日発売予定

としょかんでみつけた本の中にはいっていくと…
わあ、きょうりゅうがいっぱい!
きょうりゅうが どんな生き物だったのか、
いま生きている動物とくらべてみると…?

とびら

 

p.2-3
ぼくは としょかんが だいすき。にちようびは、
いもうとと おとうとと いっしょに、
いろんなほんを よみに いくんだ。
まず、このあいだ かりたほんを かえそう。
さあ、きょうは どんなほんに あえるかな。

 



p.6-7
『-きょうりゅうも どうぶつだ』の せかいへ ようこそ。
このほんには いろいろな きょうりゅうと どうぶつが でてきます。
いまいる どうぶつと、おおきさや かたちを くらべながら、
きょうりゅうが どんないきものだったのか、いっしょに みていきましょう。

(引用した文章は一部です)


裏表紙

 

帯あり

 

<制作ノート>

多くの子供が恐竜が好きなように、ぼくも子供のころから恐竜が好きでした。
大人になって、絵を描く仕事をするようになりました。でも、さあ恐竜を描こうとは思いませんでした。色がわからないからです。
化石で骨格はわかるのですが、色はわかりません。最新の研究で、ほんの少しわかるようになった色もありますが、ほとんどわかっていないのが現状でしょう。
さらに最近は羽毛恐竜の化石の発見から、羽がはえていたことまで確認され、さらに表面の様子がはっきりわかりにくくなりました。羽毛は長いのか短いのか、色や模様はどうなのか?
鳥でも、オオワシもフクロウも骨格的には同じような形態ですが、表面の形は全然違います。クジャクのように飾り羽がついていたかもしれないし、ペンギンのように細かい毛だったかもしれません。描いた後、「ついに恐竜の色わかる!」なんてニュースが発表され、描いたものと全然違っていたら…と思うと、どうも描く勇気が湧き起こりませんでした。
でも最近、わからなくても描こうという気が出てきて、今回の『としょかんのきょうりゅう』を描きました。
理由はというと、ぼくはやりませんがゲームとか怪獣映画のせいか、恐竜の造形というか、表情というかが、エイリアン的というのか性格悪そうというのか、いつもギャオギャオ鳴き叫んで、人間を食べたり、暴れまわっているような映像ばかりで、「ほんとにこんななの?」というような恐竜が多すぎ、それを見た世の中のお子さんが、恐竜はいつも闘っていると思い込んでしまうのは、いかがなものか…という気持ちからです。
基本的には、ぼくら人間も哺乳類も爬虫類も鳥類も…地球の上に住む生命体として、共通している「生きる」という部分があると思うのです。特に草食恐竜の形は、身を守るためで攻撃のためではないし、おなかが空いていなければ、むだに動いたりはしないし、繁殖期にオス同士が争うことはあっても、普段は草食恐竜同士なら闘うこともないでしょう。なにより、生物として、こどもを守るというのが一番にあると思うのです。
必要以上の変な擬人化は嫌いなので、生命体として自然な生きる様子を、今まで見てきたほかの生物の行動や動きから推察して描きたいと思ったのです。特に最近の研究では、鳥も恐竜だったということが、かなりはっきりしてきているので、愛らしく美しい恐竜を描きたかったのです。そこで、これも子供のころから好きだった、図書館の本の世界に、ページをめくると恐竜と動物が共存している世界に入り込むという架空の本の中の世界という設定にしました。
ニューギニアやアフリカなどのジャングルや荒涼とした大地に行ったとき、「あっ、こんなところに恐竜いそうだなあ」と思った時のことを思い出しながら絵を描きました。

(鈴木まもる 6月10日記)

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする