くまどりやろうのゲーム雑記帳

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映画「はやぶさ 遥かなる帰還」を観て

2012年03月05日 07時40分15秒 | 宇宙開発
 映画「はやぶさ 遥かなる帰還」を観てきましたので簡単に感想を。
以前観た「HAYABUSA」とはかなりつくりが違いますね。
「HAYABUSA」では、実在しないJAXAの外部協力者(モデルはいます)が主人公でしたが、
「遥かなる帰還」では主人公は実質川口プロジェクトマネージャーだと思います。
(映画の中では「川口淳一郎」ではなく、「山口俊一郎」という名前で登場します)
 ただ、「遥かなる帰還」の方でははやぶさに関わる様々な人々の苦悩が描かれている、
という面もあって、山口プロマネ一人が主人公な訳ではありませんが。
 テーマ自体は「HAYABUSA」とあまり変わらないと思いますが、「遥かなる帰還」描き方が
より重くなっているように私には見えました。
宇宙開発は、今日明日に成果が出る、といった類の簡単な代物ではなく、
それだけに研究が進んでいるのかいないのか外部からはよく分からないために
「お金の無駄遣い」扱いされがちで、宇宙に夢見ている人達というのは実際の生活では
しなくてもいい苦労をしがちのようです。
観ていて胃が痛くなるようなシーンも時々出てきます。
(その苦労をより強く印象付けるために小さな町工場の社長も登場人物として登場します)

 あと、余計なことですが、山口プロマネかなりかっこいいです。
あまり一緒に働きたくありませんが。私ごときでは正直この人の情熱についていける気がしません。
はやぶさといえばそこに投入された技術力、といった風に見られそうですが、はやぶさは(現実では)川口研究室の力なしでは
決して帰還することはできませんでした。はやぶさそのものよりも川口研究室の人材の方が何百倍も価値があるのは間違いありません。
(川口プロマネの天才的な頭脳とよい意味でのあきらめの悪さももちろん大事ですが、川口プロマネの一見無茶な要求に確実に応えていく
優秀なスタッフの存在も極めて大事であることを強調したいと思います)
そのあたりはこの映画を観ていればある程度理解できると思いますけれどもね。

「はやぶさ 遥かなる帰還」の公式サイトはこちらです。


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