目が覚めてしもた。「十二夜」ソロから男声二重唱になり、そこに女声が加わって三重唱になり、オーシーノが抜けてデュエットになり、公爵に制止された道化が歌うのを止めて女声(劇中では少年だが)一声になるあの流れが好き。♪われーをー ほーむりー たまーえー♪
劇場でしか会わない大好きな人が自分の嗜好や本質めいたものを識っていてくれて、それに合わせた話題で会話してくれるその幸せたるや。見抜かれてるぞ感ハンパない(笑)。
最近、人の美しさや魅力は抑制にあるのではないかと感じる。例えば踊り手が胸元に添えた手をそっと前に差し出す時、手を指をどう動かしどう伸ばすのかで美醜がくっきり分かれるのを先日も目の当たりにしたばかり。内に秘めて表に押し出し過ぎないその力こそが芸であり美徳でもあり真の実力なんだ。
ぽー…っと歩いてたら乗るつもりだった電車に乗り遅れて、しかもその次は快速だから飛ばされて(今目の前を走り抜けてった)駅のホームで10分以上ぽけーっとしてる春。
シェイクスピア作ジョン・ケアード演出の「十二夜」に一見劇団(大衆演劇)の芝居との共通項を発見し、かつ木ノ下歌舞伎「黒塚」にもそのどちらにも通じる世界観を見出し、更に演劇の作り手が訴求するものが行き着くところは同じなのかと昨日のMU「少年は銃を抱く」を観て感じた三月。
日生劇場「十二夜」本日千穐楽。楽しんで感じ入って参ります。
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