謹慎中

「お兄ちゃ～ん　」




「お散歩の時間なのに　お兄ちゃんがいません　」

＜お兄ちゃんなら　脱走したので自宅謹慎させてますよ　＞




「自宅謹慎？　」




「自宅謹慎とは　お外に出てはいけないことです　」




「母ちゃん　お外に出たいです　」

＜泣きまねしてもダメです　＞



「な～んだ　」




「バレてましたか　」

＜ハイ　バレバレです　＞



キョン太も脱走したら自宅謹慎ですからね



「ハイ　僕は脱走なんてしません　」

＜よろしい　＞



「母ちゃん　自宅謹慎はいつまでですか？　」

＜ゆっくり考えておきます　＞



「一週間くらいはどうですか？　」

＜チャミも脱走したら自宅謹慎ですからね　＞



「チャミは脱走なんてしません　」

＜エ～ッ　＞



「母ちゃん　どうして脱走したらダメなんですか？　」

＜今時期は　キツネが歩いてるから危ないんだよ　＞



「キツネ怖いです　」




「母ちゃんより怖いですか？　」




「母ちゃんと同じくらいですかね…　」




「キツネって　凄く怖いんですね　」

＜そっ　そうだよ　＞



まぁ　可哀想なんでね

夕方には小太郎の散歩　解禁です

＜リードはしっかり付けて　＞



「お兄ちゃんのせいで　」




「チャミもリード　付けられました　」

＜チャミ怖いよ…　顔が…　＞



「チャミは草を食べているだけです　」

＜食べながらしゃべらないで　＞



あっ　小太郎　どこ行くの




「どこにも行きません　もう自宅謹慎はイヤなので　」




「母ちゃんと同じくらいに怖い　キツネさんを見てみたいです　」


今度はキョン太が要注意ですかね…



おやすみなさい