森のまんなかに大きな木がありました。
春には花を、夏には木陰を、秋には実りを、冬には道しるべになるその木がねこは大好きでした。
けれど、夏の終わり大きな嵐が来て木が倒れてしまいました。
悲しむねこに木は小さくつぶやき永遠の眠りにつきました。その木がマキとなったおかげで村人たちは長い冬をあたたかくすごすことができました。
けれど、あたたかい炎を見るたびに、ねこの心はいたみました。
やがて春が来て夏が訪れても、ねこは森には行きませんでした。
そんな時・・・リスが来て言いました。
「ねこちゃん大変だ!森へ来てごらんよ」
そこには、小さな木の芽が育っていたのです。
ねこは大きな木の最後のつぶやきを思い出しました。
「またね」
生が あるから 死が ある
でも、
死が あるから 生が あるんだ・・・
春には花を、夏には木陰を、秋には実りを、冬には道しるべになるその木がねこは大好きでした。
けれど、夏の終わり大きな嵐が来て木が倒れてしまいました。
悲しむねこに木は小さくつぶやき永遠の眠りにつきました。その木がマキとなったおかげで村人たちは長い冬をあたたかくすごすことができました。
けれど、あたたかい炎を見るたびに、ねこの心はいたみました。
やがて春が来て夏が訪れても、ねこは森には行きませんでした。
そんな時・・・リスが来て言いました。
「ねこちゃん大変だ!森へ来てごらんよ」
そこには、小さな木の芽が育っていたのです。
ねこは大きな木の最後のつぶやきを思い出しました。
「またね」
生が あるから 死が ある
でも、
死が あるから 生が あるんだ・・・