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ねこのにくきゅう「泣き虫おかん日記ー星が笑えばー」

あかいねこの
       ひとりごと 

節分

2013-02-03 14:39:44 | 日記
節分に姑は『刺抜き地蔵』さんに行き、頼んでもいないのに私たち家族の刺を抜いてもらった人形を神棚に飾るようにと、持ってくる。私はこの良かれと思っている行為が、とても苦痛だ。
旦那に「来年は3年目になるから、これをめどにもうやめてほしいと姑に言って欲しい」と伝えた。
旦那は「そんな事よう言わん」と言った。
私には孫を喪った悲しみがわからない。実の息子を喪った悲しみでいっぱいなのに・・・なのに私の気持ちは誰が受け止めどこにぶつけたらいいの!!3日後にもう月命日がおとずれる。

節分は冬季か春季のどちらかといえば、冬季。しかし、翌日が立春だから、すでに春の匂いの濃い冬季となる。この辺の事情をみごとに語っているのが、芝居好きならおなじみの河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)文化13~明治26(1816~93)快心の歌舞伎狂言『三人吉三るわの初買』(さんにんきちさくるわのはつがい)
序幕「大川端庚申塚の場」のお譲吉三の名科白(めいせりふ)だ。

月も朧に白魚のかがりも霞む春の空、つめてえ風もほろ酔いに心持よくうかゝと、浮かれ烏のたゞ一羽ねぐらへ帰る川端で、棹の雫か濡手で泡、思いがけなく手に入る千両。ほんとに今夜は節分か、西の海より川のなか落ちた夜鷹は厄落とし、豆沢山に一文の銭と違って金包み、こいつあ春から延喜がいゝわえ。

止めの「春から延喜(=縁起)がいゝ」の春は翌朝からとも夜のうちからとも受け取れる。

節分の句はなつかしい句が目白押し
節分のひらぎはわきて冬木哉
節分の夜ふる雨や鬼あらひ
舟うるや声もたからか節分の夜
長き夜の遠くて近し得方丸
年々に大豆算用や節分の夜

第一句、「ひらぎ」は門に付ける魔よけの柊。第二句、「鬼あらひ」は鬼やらいのパロディー。第三句、言水の「舟」は初夢の枕に敷く宝船。第四句、「長き夜の」も枕敷きのまじないの句で、「得方丸」も同じく宝船。第五句、「大豆算用」は豆撒き後、年の数食べる豆の算用。

朝日新聞be 季をひろう より