哀愁の響き

秘密基地から見る夕日を、あなたはとても好きだったわ。
きれいなとこで育ったね。
夕ご飯時、何度呼びに行っても帰らずに夕日を見ていたね。
私は今もあの頃を忘れられず生きてます。

今日、月命日にお墓参りをすると、あなたのことを祈るわ。
願い事一つ叶うなら　あの頃に　戻りたい。

床屋の向かい側にポツンとあった　公衆電話おぼえてますか？
思わず声が聞きたくて、声が似ている私の弟に電話したの。

お墓参りの後、宇治川の河原に降りて　ずっと流れ見てたわ。
北風がとても冷たくて　風邪をひきそうでした。