学生の頃から「本買い」な私。
とはいえ小遣いは3000円て時代だから、お弁当代で500円もらって150円で済ませ
二日に一冊ぐらいのペースで蔵書を増やす感じだった。
でも30代後半ぐらいから長く赤貧時代にあって10年ほど書店に行くことができず
ここ数年、ようやく経済状況が「人並」に戻ったので私も本買いに戻ろうと思ったんだけど
10年のブランクってねぇ…大きいのよ…。
生まれて初めて本屋さんで途方に暮れたもんね。
昔は背表紙をざっと見渡しただけで「これ私好きなハズ」て勘が働いたんだけど
タイトルからも作家さんからも装丁からも何も伝わってこなくて。
そんな時にふと目にした直木賞第166回受賞作「黒牢城」「塞王の楯」
これ絶対面白いやつ!!ダッシュで書店に行きました。
自分の鼻が利かなくなったらとりあえず話題なのを読んでリハビリするのが一番。
ちょうど父親が亡くなる前後で移動が多かったので
この重めの二冊をバッグに入れて新幹線で往復してました。
そんで葬儀が終わって一周忌が終わって
さすがにもうしばらくは移動ないな、て思いながら立ち寄った書店で「地図と拳」を購入。
バッグがえげつない重量になりましたね…肩に食い込む食い込む。
帰ってから買えばいいのに……馬鹿ですねぇ。
まぁ父親も「このバカタレがw」て笑ってるんじゃないですかね。
おととしの暮れに秘境の入り口に引っ越しをして
徒歩圏で本を扱っているのがライフの書籍コーナーだけ、という環境になってて。
お世辞にも豊富とはいえないラインナップを眺めていたら
葉室麟さんという方に出会いました。
初めて買ったのは「銀漢の賦」…いい。
若いころから一貫して「おじさん好き」「お侍さん好き」な私にドストライク。
とても気に入ったので他の作品も欲しくて「玄鳥さりて」を手に取ったらば
腰帯に輝く”葉室麟、円熟の遺作”の文字。
亡くなってるんかーーーーーい(´;ω;`)
まぁ、亡くなってるならちゃっとコンプできていいよね(コンプ癖アリ)
ちなみに
コンプ癖がある上に元来食事より書籍優先な質なので
ネットで本を買うことは厳禁、ということにしています。
赤貧に陥った原因の一端は確実にそこに起因していたので。