一括りに目立つといっても、いい意味や悪い意味など、各表現で目立つニュアンスが異なるので、1つずつ違いを確認していきましょう。
いい意味での「目立つ」:stand out
他と比べて、いい意味で「目立つ」という意味を表す際は “stand out(スタンド アウト)” が適切です。
stand は「立つ」、out は「外側に」を表すので、stand out でもともとは「外側に立つ」という意味を表していました。有象無象がひしめくなか、その外側に1人だけ立っている人がいたら、「目立つ」こと間違いなしですよね。
stand out は、基本的にはポジティブな意味で目立つことを表します。外見が目立つ、能力が目立つ、雰囲気が目立つなど、さまざまなシーンで使えて重宝する表現です。
My boyfriend is tall, so he stands out a lot in the city.
訳)私の彼氏は背が高いから、街中でとても目立ちます。
良くも悪くも「目立つ」:stick out
良くも悪くも「目立つ」という意味でよく使われるのが “stick out(スティック アウト)” です。
stick は名詞だと「棒」を表しますが、動詞だと「突き出る」という意味を表します。ここから、「外に(out)突き出る(stick)」のイメージで、目立つことを意味して使われるようになりました。
先述の stand out が基本的にポジティブな意味だったのに対して、stick out はポジティブとネガティブ、どちらの意味の「目立つ」も含む表現です。
日本語の感覚だと、「出る杭」に近いでしょうか。出る杭は打たれやすい点ではネガティブですが、周囲から突出することで注目を浴びるという点ではポジティブにも映りますよね。
His bright orange backpack really sticks out in the crowd.
訳)彼の明るいオレンジのリュックは、人混みの中で本当に目立ちます。
悪い意味での「目立つ」:show off
主に悪い意味での「目立つ」を表す表現として覚えておきたいのが “show off(ショウ オフ)” です。
show だけだと単に「見せる」という意味ですが、そこに距離を表す off が付くと、「離れた相手にまでわざわざ見せる⇒見せびらかす」というニュアンスになります。
そのため、show off が表すのは、不本意ながら目立ってしまう様子ではなく、意図的に目立たせようとしている様子です。
She loves to show off, so she always wears flashy clothes.
訳)彼女は目立つことが大好きなので、いつも派手な洋服を着ています。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!