旅の途中です

別ブログの旅行に関するものを独立させました。全国旅で周りたいんです。まだタイトル決めていません。

木枯し紋次郎 第2話 地蔵峠の雨に消える

2017-06-01 14:45:05 | メモ
最後まで見届けてからまた初めから観てわかったが、これも 市川崑監督 製作陣の気合を感じる演出である。細かいところの演出が心憎い。

また、私が初めて木枯し紋次郎と出会った作品で、2014年頃かBSで再放送を見て、紋次郎の刀の柄を外すシーンや着替えシーンが深く深く印象に残って、それから数年後の今まで消えず、今の紋次郎マイブームになっている。

出演者の高野長英さんと宇都宮雅代さんは新のほうでもセットで出てて この二人の組み合わせは印象に残る。

妻籠の旅籠屋のシーン
たぶんこれが本物に近い旅籠の間取りと思う。一階に土間 囲炉裏があり、階段を上がってすぐ宿泊部屋。重太が寝てる部屋の窓は表通りに面している窓。

奈良井宿

須原宿

野尻宿

妻籠宿

部屋の貧しさや一人しかいない飯盛女もリアルである。風呂シーンもあり、大きな桶の風呂。

次に野賭場?というのか? 畑や森の中の賭場。賭場はご法度だったので、見つからないようにしなければならなかった。むしろで覆った賭場シーンも良い。

そして、紋次郎は重太の遺言を叶えるために はるばる野州まで行く。
その野州 千代の家がまた素晴らしい。これはセット?じゃないような気がする。土間ではなく 板の間にくどがある。家燃えちゃいそう。相当大きな家。

千代は紋次郎が風呂に入っている間に 刀と柄を繋いでいる目くぎを抜く。
もちろん 紋次郎は怪しみこっそり確かめる。この時の所作!
紋次郎が危険を察知し、急いで身支度を整えるシーン。 ふんどし 晒し 股引 どんぶり 手甲 脚絆を当て、着物を着、帯を締め、股から背中の帯を着物の裾を引き出し、また 小帯を締める。
この一連の動作に全くの隙がないのである。あたかも実際に紋次郎がいて いつもそれを着ていると思わせる。
千代のは第1話のお勝に比べると着物も化粧も地味。しかし、髪型は地毛でゆってあり、とてもナチュラルなのだ。現代の着物にも似合いそう。

木枯し紋次郎 第1話 川留めの水は濁った

2017-06-01 13:38:00 | メモ
DVDBOX Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ を全て見終わったので、印象に残ったところをメモして行こうと思う。

Ⅰ Ⅱ は1972年Ⅲ Ⅳは1977年 この5年の間にも日本は大きく変化してしまっただろう。ロケ地だって最初の頃よりも後のほうが探すのが困難になっていたに違いない。さらに2017年の現代はもっともっと変わってしまった。

1972年のロケを見ると 山の木がまだ若い。まだハゲ山っぽいところも。タイトルシーンは南アルプスということだが、山に木が少ないので景色もたくさん見えるような気がする。

紋次郎の時代はもっと山は木がなかったはず。

第1話は 初めの方は賭場のシーン。木枯し紋次郎は全編通して賭場シーンが多く、あとになるほど洗練されて行くように思う。
壺振り役は賭場の花形。お勝の勢いの良い壺振りは惚れ惚れとする。

弟と仕組んで 賭場の金を騙し取り逃げるお勝の衣装。 さすがにペイズリー?柄は現代のプリントっぽい。化粧も現代的。でも 市川崑監督がブリジットバルドーをイメージして作ったということで、それはそれでありかな。
しかし、着物の着方、髪の結い方 現代の時代劇と違ってゆったりと結んだ帯、かつらではない髪、初めて見た時は衝撃的だった。足元はよく見ると藁で編んだ草鞋ではなく 鼻緒?の部分は布巻き。草鞋風に脱げないようになっている。

弟が丸子のとろろ汁を食べ、紋次郎が入ってくるシーンり
この時代、テーブルと椅子という組み合わせはないらしい。良く江戸の時代劇に土間にテーブルと椅子が出てくるが、あれは間違い。



この左のほうに少し板の間があり、ここに座る感じらしい。食事はお盆や膳などで提供か?
第18話の流れ船は帰らず の冒頭の茶屋?のシーンが一番近いんじゃないかな。

旅籠屋亀甲屋での 紋次郎のお勝の部屋。布団部屋? 新木枯し紋次郎の話では紋次郎は旅籠に泊まるシーンが出てくるが、かなり小綺麗なのが残念。第2話で出てくる妻籠の旅籠屋が たぶんかなり 当時に近いと思う。
しかし、運ばれてくる旅籠の食事は感動すらする再現である。 干し魚?小鉢は野菜の煮付けと想像する。飯櫃に入ったご飯。酒。あんな感じだったんだろうなぁ。
今では 部屋食で食べる旅館も少なくなってきている。