「おかあさんが いちばん」 バレリー・ゴルバチョフ:作 那須田淳:訳 講談社 世界の絵本
ウクライナの森を思いつつロシアによるウクライナ侵攻から、早くも二ヶ月余りがすぎた。恐ろしいことに、連日報じられる「市内は壊滅的」「500人余りが殺害され...
「エミールくん がんばる」 トミー・ウンゲラー:作 今江祥智:訳 文化出版局
イースターにタコ? ―反転したキリストの姿―4月。イースターにまつわる絵本を紹介できればと思って、つらつらと考えていたのですが、この名作しか思い浮かびませんでした。この、救世主のよ...
「彼の手は語りつぐ」 パトリシア・ポラッコ:作 千葉茂樹:訳 あすなろ書房
「その人」が見えてくるジョージ・フロイト。白人警官に喉元を踏みつけられて路上で死んでいくその人の姿を、世界中の人々が見た。2020年5月のことだ。あの映像がなければ、コロナ・パンデ...
「かみさまへのてがみ」 エリック・マーシャル:編 谷川俊太郎:訳 葉祥明:絵 サンリオ
現代版・子どもたちによる「詩編」ロシアによるウクライナ侵攻。もはや「生物兵器・核兵器の使用」や「第三次世界大戦への突入」さえ、絵空事ではないー。そんなニュースに怯えながら、この絵本...
「ちいさなアルベルト」 絵・文:アルベルト・マンゼル 訳:田中安男 福武書店
憧れを、呼び覚ます原題は“Alberili”(アルベートリ)。お母さんが、田舎の方言で「小さいアルベルト」を呼ぶと、こうなるのです。「アルベートリ、アルベー...
「おさるとぼうしうり」 エズフィール スロボドキーナ:さく・え まつおか きょうこ:訳 福音館書店
ネタバレなしの苦渋の選択ーベテランお笑い芸人が舞台に現れた時のよう…。この絵本の、最初の頁を開いた時の印象です。―...
「みまわりこびと」 アストリッド・リンドグレーン:文 キティ・クローザー:絵 ふしみ みさを:訳 講談社
「みまわりこびと」になろうもしも、あなたの身近に「長くて厳しい冬」を耐えている人がいたら。ただひたすらに耐えている人がいたら。この絵本を携えて、見回って(見舞って)あげませんか。こ...
「すずめくん どこで ごはん たべるの?」 マルシャークの詩より たしろ ちさと 福音館書店
安心感を伝えるコラボ聖書の有名なことば、「空の鳥を見なさい~」。その世界観をわかりやすく、楽しく体現している絵本です。「空の鳥を見なさい。...
「わかってほしい」 MOMO:作 YUKO:イラスト クレヨンハウス
もしや、始まりの絵本 ―「病みかわ・テディベア」という意匠(*ネタバレしてます。おまけに長文です、ごめんなさい)2003年発行。虐待された経験をもつ女性が、虐待がなくなることを願っ...
「てん」 ピーター・レイノルズ:作 谷川俊太郎:訳 あすなろ書房
名前という呪い『自分のことが大っ嫌い。どうせ何もできない、もう何もしたくない―!』人生で初めてそんな壁にぶち当たるのは、何歳位でしょうか? 小学校に入ってから?まだ、その壁にぶち当...