GID_彼と彼女..と私のこれから

彼が<彼女>に変わっていく日々。私はどうしたらよいのか_戸惑う日々を綴ってまいります。

彼の笑顔

2006年10月13日 | 彼のこと
事務所での仕事がおそろしく滞り、主には夜間と週末だが、彼が手伝いにきてくれていた時の忘れ物だろうか__。
いろんな場所や引き出し等から見慣れない筆記具やスケールがちょこちょこ現れる。


筆記具の使い方ひとつにでも性格がうかがえることもありそうだ。

彼の使い方は意外と<雑>な感じか。
性格的には少々考え込むところもあるのだが(自分へのこだわりは人一倍の強さかもしれない)、彼の持ち物の傷み具合などにはそういうところは感じられない。
物品には執着しないのかもしれないが、少しいい加減なところもあるのだろう。

勝手に決めつけるつもりはないが、<結局は強い人>なのだろう。
いや、逞しい人なのだろう。

そう、一歩間違えば、自分には正直であり忠実なのだろう。身勝手なほどにね。
でも、良いようにいえば、納得さえできれば敢えて初志貫徹!とまでは突っ走らない人だと思う。
ただ__。頑固なことには違いがないと思う。


先月末、やっと終日通して仕事ができるようになった頃だったか。
私専用のデスクの引き出しの底の方に、見なれないファイルをみつけた。

白い無地の紙に一行の文字。

<事務所と一緒に、○○も大きくなってね>

彼の署名は、彼の笑顔の写真付き(顔だけ切貼りしていた__けっこう無気味)。

そして仕事上常備常用しているロングサイズの栞が、独立後の年数分だけ挿まれていた。


驚きにも似た嬉しさに嘘はないし、今になっても私の胸に響くものが残っている。
でも__。
以前とは違う何かが<立ちはだかって>いるのも事実。

でも、彼の気持ちは有難く受け止めたいと思っている。