バツイチ日記

離婚、失業、子育て…心の整理のため、赤裸々につづっています。(広告は、gooブログの標準仕様です。)

日韓合作映画DVD「夜を賭けて」

2011年06月25日 | 映画&ドラマ
昭和30年頃の大阪。
貧しい在日朝鮮人達が、川沿いの一角に集落を築き、
肩を寄せ合って暮らしていた。
仕事もなく、金もなく、行き場もない彼らアパッチ族。
…そんな折、1人のお婆さんが、
鉄屑を売って5万円近くの大金を手にしたという。
集落は「どこでそんな宝物を掘り当てたのか」と大騒ぎになる。
そして3年ぶりに、金 義夫(よしお:山本太郎)が、帰ってくる。

大阪砲兵工廠跡での鉄屑盗掘事件…
そんな話は知らなかったし、
映画はあくまでも彼ら在日朝鮮人の視線で描かれているので…
なんだか本当に…普通の“労働者”の話として見てしまいました。
働けば働くほど金になる“やりがい”のある仕事。
宝の地図を手に入れて、チャンスを手にしたというだけの。
もし、健康で力もある若い彼らが、“在日”というだけで、
機会を奪われ、迫害されていたのだとしたら、本当に残念。
彼らの暮らしぶりは、悲惨で…
義夫も劇中で言いますが…
この頃の日本に住んでいる朝鮮人…
心が荒んでたんでしょうね。。本当に。。
大声で罵り合い、喧嘩ばかり…
仕方ないのかもしれないけど、、、
役者さんたちの体を張った演技は、すごかったけれど…
汚らしくて、泥臭くて…見ていられないほどです。
韓国での話ならともかく、これは日本での話。
確かに…こんな人種ともなると日本の文化には馴染まないし…
そっち側からしたら悲劇的な出来事だとしても、
こっち側からしたら致し方ないのかも…と…複雑な心境でした。
裏側から見るとこんな映画になるのかもしれないけど、
表側から見るときっともっと理解できるような気がしました。
・・・私ってやっぱり日本人なんだなぁ。。^^;
在日コリアン、梁石日(ヤン・ソギル)の小説が原作。
もしかすると…小説を読んだほうが理解できるのかも。。
機会があったら読んでみたいです。
あと…使われている音楽が面白かったです。
「アリアリラン、スリスリラン…」のあの歌。
日本語バージョンもありなのね~~! ^^
全体的には、元気がある(ありすぎる!)映画でした。

付録映像で、メイキングもありました。
ドキュメンタリーとして興味深かったけど…
ちょっと長すぎた。もうちょっとまとめてあるといいのに。
在日2世の人たちがスタッフに多くいて、
自分達の親の世代のことや、
日本人でも韓国人でもない自分を考える姿に考えさせられたし、
韓国での舞台セットの設営の苦労などを通して…
映画を作ることの労力の多さを知ることができました。


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