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西口神具店

伊勢で神棚作りをしている三代目宮師の日々

冠木門製作 その4

2016-09-28 09:24:19 | 神棚の製作


貫にコミセン穴を開けました、実際にはコミセンではなく
コーチボルトにて垣板を固定します。



本柱と控え柱の頭を勾配に削ります、
機械が使えないので切断から削りまで
すべて手作業になります。



部品の加工と仕上げが出来上がりました。



本柱の頭を板金します。



柱の根元を根巻きします。
完全に土の中に隠れる部分ですが
銅板にてぐるりと根巻きします。




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冠木門製作 その3

2016-09-27 13:18:33 | 神棚の製作
各部品の墨付けが済むと各種の加工を始めます。




本柱の梁穴の加工、油圧の大きな角のみを使うのですが
部材が大きくて、油圧のクランプが使えません、
油圧クランプを機械から取り外して
ベッセイのクランプであちらこちらから固定して穴あけをします。



穴あけをした後は穴鉋にて掃除をします。



梁も同じようにほぞ加工します。



付け梁と梁はシャチ栓にてつなぎます、



本柱に仮組して組立ができることを確認します。



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冠木門製作 その2

2016-09-25 11:11:45 | 神棚の製作


木造りを終えたら、削り直して正寸に仕上げます、
墨ツボと差し金を使って、墨付けします。



墨付けの基準となる芯墨を打ちます、
これがすべての基本となる墨なので
曲がらぬよう、動かぬように慎重に糸を引きます。



残念ながらまだまだ乾燥が甘い木は
しばらくするとこのように背割りが開いてきます。



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冠木門製作

2016-09-25 10:10:25 | 神棚の製作
現在製作中の冠木門「かぶきもん」の製作工程
冠木門とは下記の写真のような仕上がりです、
真ん中の開閉扉は付きませんが、正面開口部が
巾2,5m位あります。



正面の本柱は9寸角「27㎝」ありますので出来るだけ乾燥した桧の材料を探します。



見分け方は柱の背割りが出来るだけ開いている、
色が焼けているなど見るべきところはいろいろあります。



このように桧板を勾配に削って背割り部分に差し込んで埋め木します、
玄能で木殺しをして、がんがんと打ち込みます。
出た部分を削り込みます。



節が出てくることも多々ありますので、四角や六角など適当な大きさで
節の形に合わせて埋め木します。

穴鉋

2016-09-08 08:38:14 | 神棚の製作

あまり知られていないのですが
神宮の宮大工たちはほぞ穴をこんな鉋で穴掃除をするのです、
本来は3尺くらいの長い台にキワ鉋や平鉋を仕込むのですが
とりあえず2尺くらいの棒を取付けて
穴がんなとしました。



こんな感じで棒をもって穴の中を鉋掛けします。


今加工している柱は9寸角の太さです、