南部吟遊詩人の写真館2

今年は土日が天気がいい日が多くてうれしい!
(*^▽^*)

【編集終了】和佐羅比山(わさらひやま)ってどんなところなんですか?

2024年07月07日 19時24分35秒 | 〇〇山に登ってきました。

【撮影日:2024/06/15】

【本日の山行】

4:40 「上戸鎖」出発

5:30 休憩~5:55まで

6:18 男和佐羅比山と女和佐羅比山の分岐峠地点到着

   男和佐羅比山へ

6:58 男和佐羅比山の山頂到着~7:15休憩

7:45 分岐峠 女和佐羅比山へ

8:13 女和佐羅比山の山頂到着

8:35 分岐峠 帰途開始

9:00 休憩~9:15 

9:52 「上戸鎖」帰着

【本文】

「和佐羅比山」と漢字で書かれても、普通、読めないと思います。

「わさらひ」または「わさらび」らしいです。ワサビとは関係ないです。

古代アイヌ語で「自分たちが多勢で浜に降りる路のあるところ」なのだそうです。(諸説あり)

東北はアイヌ語由来の地名が多いですし、ここは何しろ「奥地」・「秘境」と呼ばれるエリアですからね~~(*´▽`*)

「山から海が見たい」シリーズの一環なのですが、今回は山頂からの海の景色を楽しみにしております。

当然、事前のリサーチは欠かさず、いろいろとルートを調べたのですが……。

今回はココ、「上戸鎖」(かみとくさり)から行こうと思います。

この地名からお分かりのように、周辺には「中戸鎖」「下戸鎖」があります。

しかし、この看板を見て、ご不安を覚える方もいるでしょう。

「この看板、古すぎじゃね?

古いですね。

まあ、スマホの電波も届かないところですし。もしかしたrら廃村???的な。

歩けば分かりますが、空き家しかありません。

家の前の橋が通行禁止です。しかも資材置き場になっています。終わっています。

もちろん、道路は未舗装です。

遠くに山が見えますが、あれが目指す「男和佐羅比山」でしょうか。

道の脇に廃屋(物置小屋?)があります。ってことは…???

雑草の奥にもはや崩れ切った廃屋があります。あっちがかつての母屋だったのでしょう。

この集落はいつごろ廃村になったのでしょう。

この辺は普通に車でも来られそうです。

また、廃屋です。誰も住んでいる気配がないです。

とはいえ、誰も取り壊さない…。

なおも進みます。道路わきには川が流れています。

水の流れが清らかです。小さな小川です。

右手に大きな建物がありました。どうやら、構造からみるに、かつての小学校のような感じがします。

前に牧草が積まれてあるところを見ると、いまは倉庫として使われているのでしょう。

倉庫???

よく見ると、牛が放牧されています。さっきから牛のフンの臭いがしていたのは、これらの牛らしいです。

よく見ると、電気柵がありますし、未だに管理されている普通の牧場のようです。

私が珍しいのか、反応して群れで動き出しました。おっかないです(*´Д`)

どうも、こちらの牧場はやっているようです。「わさらび牧場」と看板がかかっています。

歩き始めがかなり早い(朝の4時半ごろ)せいか、人の姿は見えません。

こっちが、母屋ということになりましょうか。こっちも締め切っていて人が住んでいるようには見えませんが。

母屋の右奥に神社があります。地形図で言うところの神社は多分アレなのでしょう。微妙に位置がずれていますが。

(ちなみに、この奥の道も地形図とは違っています)

ちょっと他人様の敷地内なので入ることは難しそうです。何という名の神社なのか気になりますが…。

地形図で言えば、このへんの対岸に神社があるはずです。こっちは牧場の一施設のようです。

牧草が積まれた奥に建物が見えます。ちなみに、この辺、牛の通路らしく、牛糞があちこちに落ちていて臭いです。

こちらは完全に作業用の倉庫らしいです。

で、道が折れます。地形図で言えば、こっちの道を通った方が山頂へは近いように見えるのですが…。

閉鎖されています。コレは仕方がない…(*´Д`)

道はありそうな感じなんですがね…。

(ちなみに、ここの道は途中で今回通った林道とこの先「地形図の上では」合流します。しかし、その合流ポイントが「崖+沢」の地獄ポイントなので、たぶん途中で沢登りになって、急坂すぎて道が途切れるのだと思います。地形図は昔に作られたものが多いので、あまりにここのルートは過酷すぎるので放棄されてしまったのでしょう。)

仕方ない。こっちを行きましょう。

一応、「男和佐羅比山までは林道が通じており、車でも行ける」という情報も知っているのですが、

もし、倒木でもあれば通れませんし、引き返せないと困るので、歩いていきます。

慣れない山道を来るのですから、慎重にもなります。

一応、道は大丈夫そうです。

しかも、割と広い。

山の中に、民家…ではないですが、小屋があって敷地が整備された区画もありました。人の手が入っているようです。

山奥は山奥ですが、けっこう人の手が入った形跡はあります。

例えば、こんな杭とか。

立ち入りが制限された道もあります。

どうも、マツタケやキノコ、山菜類の入山が規制されているっぽいです。そういう看板がありました。

この奥にも道はありそうですが、「入山禁止」となっています。

私は山菜取りとか興味ないので、進みます。

このくらいの道なら、普通車でも入ってこれそう…。

こっちもキノコ採り用の道でしょうか。

しっかし、ウネウネとけっこう長い山道(林道)だなあ…。

昔の人はこれを。しかももっと狭かったろうに、牛を引きながら歩いて来ているとか…えれえ…(*´Д`)

少しぬかるんでいるところもあります。

鬱蒼とした森の中です。見たところ、広葉樹林が多いようです。

開けたところに来ました。

道に水が出ています。山から沢になっているようです。

なにやら、看板が見えてきました。

え???立入禁止????なんで??

どうやら、伐採作業があるらしいです。しかし、林道にロープは張っていないし、山の方に入るなということでしょうか。

ところどころ小さな渡渉はあります。

ロープもないし、林道ならば大丈夫…なのかな???

作業者は全然いないし、作業音も聞こえてきません。

若干、山奥っぽくなってきました。

結局、ここまで倒木は一本もなく、小さな渡渉はあれど、普通車でも来れそうな感じです。

灯篭があります。ここが男和佐羅比山と女和佐羅比山の境の峠のようです。

間違いなさそうです。

ただ、標識は倒れていますね。

まずは男和佐羅比山に行ってみましょう。

なんかコレ、八方山でも見ましたね。

買いましたよ、この本。本屋で見て衝動買いしてしまいました。

あいかわらず、こっちも林道ですね。

けっこう、整地されてしっかりした道です。

いっそ、車で来てもよかったかも…。

ここの山頂に近づいてきたとき、ある違和感に気づきます。

なんと、電柱が出てくるのです。今まで、一本もなかったのに…。

そして、だんだん開けたところが出てきます。

電柱にはこんなものが…。

鉄塔やアンテナも目立つようになります。

車を降りた場所ではスマホが圏外なのに、ここまで山奥にきて、途端にスマホが通じ始めます。

かなり変な感覚です……(*´Д`)

それは、山頂に各種アンテナが建っているためです。ここにきて、電柱が見える山道っていうのもなあ…。

しかも、なんか普通のよりデカいんですよ、電柱が。

何やら、擁壁と建物が見えてきました。

基地局ですね。

アンテナいっぱいです。

殺風景と言えばそうかもしれませんが、コレのおかげで我々の便利な暮らしが支えられているわけですし。

こっちはアンテナ管理用の階段ですね。長らく人が使ってなさそうです。

基地局のすぐ近くまで来ました。エライ迫力です。

やっぱりNHKでした。一応、野田村なんですね、ここは。

基地局の裏手に山頂に続く道があります。

ほこらが見えてきました。果たして海は見えるのか????

祠に着きました。なにやらいろいろ祀られており、物々しい雰囲気です。

石造りの祠の前に鉄製の小さな鳥居。

中には鏡。

コチラは、仏像……ですかね?独鈷の剣と絵馬らしきものも見えます。

木には錫杖と鈴。

そしてお面。神様のお面ですかね。権現様的な。

地面には鉄製の下駄?健脚を願ったものでしょう。

▲こっちの祠は防災や火伏を願った石碑が中に組み込まれているようです。消防団の奉納ですね。

理由はよくわからないですが、防火の性格もあるみたいですね。この和佐羅比山の神様には。

▼祠の側面です。なにやら神様の絵姿らしきものが彫られています。

さて、眺望は…

木がすごいですね。

あんまり、眺望はなさそうです。

ここまで来て、コレかあ…(*´Д`)……あれ?右手にさらに奥に続く道があります。

開けたところがありました。

山頂の板もあります。三角点も。

三角点があるってことはコッチが地理上の本当の山頂のようですね。

さあ、眺望はどうだ???

ん?????

んんん???( ,,`・ω・´)ンンン?

海、見えないっすね。

若干、ガスっているのもあるようですが、海は見えません。遠くに林道らしき線は見えますが。

ここまで来て、コレかあ。今回もコレかあ…(*´Д`)

無念としかいいようがないなあ……。( ;∀;)

振り返ると、なんかありました。

「天測点」だそうです。なんか古そう。

「天測点」に関してはコチラ

上はこんな感じ。鋲らしきものが埋め込まれています。あんまり私は測量とかに興味はないですが、珍しいものらしいです。

恒例の石積みも山頂にありました。山頂はちょっとしたスペースがあります。

こっちは山側の眺望。電柱が見えてます。

さて、さっきの分岐の峠に降りて、今度は女和佐羅比山の方に行ってみますか。

さあ、さっきの石灯籠からスタートです。

右手のは吸い殻入れです。山でタバコなんて吸わないっつーの。時代を感じさせますねえ。

(ちなみに南部吟遊詩人はとっくの昔にタバコはやめています)

木のうろとかあります。ここまでぽっかり空いているのも珍しい。

いきなり、左手には祠。石造りのものです。何を祀ってあるんでしょうね??

少し歩くと、また吸い殻入れがあります。どんだけ喫煙者多いんだ…(*´Д`)

▲さっきのとは別です。

何やら右手に鉄骨を組んだものがあります。ビニールハウスのビニールがないやつみたいです。

こっちにも祠がありますね。しかも二つ。コレは、もしかして…。

この鉄骨は社殿の代わりなのかな…???祠が二つあるということは、男和佐羅比と女和佐羅比を表しているのでしょう。

よく見ると、祠の前に権現を表す獅子頭もあります。

中に石板がありますが、その記載からもここの両山を祀った祠ということで間違いなさそうです。

さて、続けて登ります。こっちは林道というわけではなく、普通に登山道。

……少し下草が多いような……。嫌な予感。

また祠が見えました。神木???しめ縄がありますね。

もう崩れていますね。さっきの祠が石造りなのはそういうわけでしたか。

よく見ると、登山道の脇には鉄条網やロープが所々張られています。

山菜やキノコの盗掘を防ぐためでしょうか。

女和佐羅比山はけっこうな急坂です。なんだか山頂に向けて直登しているような感じがあります。

それでもピンクリボンは一応あります。しかし……、けっこう藪です。

嫌な予感は当たりました。藪漕ぎを覚悟せねばならんようです。

何かを祭ってある石塔のようです。おそらくは「山神」でしょう。

どんどん藪です。もう道じゃねえ。(*´Д`)

多分、鳥居の跡です。痕跡しかありません。

苦労して登ると、やがてピーク付近に出ますが……。崖じゃないですか、コレ(*´Д`)

まじすか。

切り立った崖の間の剣が峰を歩かなきゃならんようです。

マジでおっかねえっす。さっきまで林道を歩いていたのに…。落差が…(*´Д`)

しかも、山頂まで結構あるっぽいです。

ちなみに、低山ですので、そんなに眺望はありません。

振り返ると、さっきの「男和佐羅比山」が見えます。

拡大してみると、アンテナが見えるので間違いなさそうです。

さて、こっちの「女和佐羅比山」の山頂を目指しましょう。

え???

道がふさがってね???

山頂のクセに、折り重なった倒木で道が塞がっています。なんてこった!!!(*´Д`)

マンマミーア!!!!!

とはいえ、ここまで来て引き返せません。回り込むしかなさそうです。

左の方から崖を回り込みます。それしかなさそうです。

一歩、足を滑らしたら、おしまいです。

こええ( ;∀;)

「男和佐羅比山」と「女和佐羅比山」…「女」の方がキツイってどうなのよ????

この辺、松だらけですね。眺望もない…。

なんとかクリアできたようです。

祠があるこの辺が多分ピークでしょう。周囲を見回してもここより高い場所はなさそうです。

▼「男和佐羅比山」が見えます。

ズームをかけるとこんな感じです。

ちなみに、「女和佐羅比山」にきても、海は見られませんでした。松に囲まれていて、眺望はナシです。

唯一、眺望が開けているのが、「男和佐羅比山」だけとは……、なんとも皮肉なものです。

下りは急斜面。かなり気を付けて下ります。

林道まで来れば一安心。後は登山口まで歩くだけです。

日は高くなっていますが、森が深いので、けっこう日差しの厳しさはありません。

(伐採エリアを除く)

森林浴にはもってこいです。

 

【総評】

「男和佐羅比山」は車でも行けます。多分オフロードカーでなくても大丈夫です。

「女和佐羅比山」はやめといたほうがいいです。途中から「藪漕ぎ」だし、山頂付近の崖がえげつないです。

道ふさぎからの迂回路(あれでいいのかな??)が危険すぎます。未整備です。行くなら心してゆかれた方が…。

 

(終わります)

 

 

 

 

 

 


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