直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

自作ねんどろいどへの道4

2012年11月27日 | イラスト(他・趣味)


ねんどろいどと完全互換のある自作フィギュアを作ろうとしている
この試みですが、大変な問題が発覚しました。
どうにも、前髪パーツが後頭部にささらないのです。

本物の顔パーツを後頭部に差し込もうとしても、
すごくいやなはまりかたをします。
差し込み用のダボはサイズを寸分たがわずあわせてから
改造用型を作り、とりあえず改造元を取りました。
だから、ずれるはずがないのです。

でも、はまらないのも事実のわけで。
しかたなく、ルーターを使ってかたっぱしから
穴をひろげようとしてみました。
途中で手元が狂って破壊しながらも、
とりあえず入るようにはできました。

そこで、なぜこんなことが起こってしまったのかを
ひたすら考えていたら、思い当たりました。
たぶん原因は、シリコンのヒケです。

すこし前、顔パーツを石粉粘土で複製しようとしたら
ヒケが起こりもとのものより縮んでしまったというのと同じように、
穴の位置を映したシリコンA面が、ヒケを起こしていたのです。

石粉粘土ほどはっきりとはしませんが、
確かにシリコンはヒケると言われていました。
自分スケールのオリジナルフィギュアを作るのであれば、
どのパーツも均等に縮んでいくので誤差はそう気になりません。
でも、すでにできている他人スケールのフィギュアと
あわせるのであれば、そのヒケはかなり大きなダメージとなります。

特に後頭部パーツは、顔と前髪がかなりぎちぎちに入ります。
そこが0.5ミリずつでもずれてしまえば、全部で1ミリのずれになります。
最初に改造用に一回目の複製を行い、
それを完成させて二回目の複製を取ったとしたら、
それぞれ2ミリのずれが生じることになります。
複製回数が増えるごとに、どんどんとずれが生じます。

正直、思ったのは、ねんどろいど完全互換のものを作るのは
割に合わないということです。
ひたすらずれていくので、後頭部パーツの穴は埋めてしまって
すっぱりと平らにして磁石を埋め込み、
顔パーツもそれにあわせて平らにし、
磁石をあわせて結合させるタイプにしたほうが安定します。
そもそも、顔パーツ・後頭部パーツを互換にする意味はないと思います。
頭だけ互換でよかったのです。

でも、いったん完全互換を考えてここまできてしまったので、
どうにかずれが出ない方法を考えます。
シリコンだとヒケが生じるので、
そうそうヒケができない素材を使うのがよさそうです。
……というところで考えたのが、石膏。
後頭部の穴は石膏を流して型にすれば、
乾燥後はヒケがほとんど生じないはずです。
できたらサフでも塗れば実用に耐えるでしょう。

という考えのもと、石膏を流しました。
……とれなくなりました。

穴の中に入った石膏は、台を引っ張っても抜けてきません。
しっかりどれも平行になって、変なひっかかりがないはずなのにと
思いましたが、どうやっても抜けません。

そういえば、と思い出すのは、石膏はすこし膨張するということ。
膨張してでこぼこに密着し、摩擦抵抗を生み、
抜けなくなってしまったのかもしれません。
これが、弾性のない石膏かと絶望します。
シリコンはヒケるとしても、弾性があるって
なんてすばらしいんだろうとかみ締めました。

サフまで塗って、長い時間をかけて仕上げた素体の後頭部は――
石膏の中に沈み、二度と戻ってくることはありませんでした。
すごい無駄な手間をかけました。

でも、石膏は間違っていないと思ったので、
今度は穴の半分だけ流してみることにしました。
ちゃんと石鹸水も塗って石膏を流してみたところ。
……抜けなくなりました。

原型をゆがめてみようとも思いましたが
中の石膏が硬く、ゆがめることもできません。
しかたなく彫刻刀とルーターで、ひたすら石膏を掘り進めました。
原型を取り出すのには本当に長い時間がかかり、
ぼろぼろになってしまいました。
石膏は、だめです。本当に、だめ。

そこで投げかけましたが歯をくいしばり、
また改造用のものを作る型を作り、複製しました。
しかたなくガワをけずり、パーツが収まるようにして、
前髪もすこし作り始めます。

それが、これ。


◆◆画像12-11-27◆◆



サフはそれなりにつやつやにできるようにはなったので、
塗装もそれなりにできるだろうとは思っていましたが、
これのまえにたこさんウインナーの塗装をやって、愕然としました。
色塗りはサフ塗り・サフ磨きとはまったく違います。
むらなく塗ることなど、わたしにはできそうにありません。

個人的にはもっとはっきりと作れるとも思ったのに、
なんだか思ったようにも作れていませんし、
わたしの造形のレベルは、まだこんなことができるほどには
なっていなかったようにも思います。

せめて形は作るとしても、塗装は上手な人にまかせたい気持ちでいっぱいです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フィギュア:たこセット | トップ | フィギュア:ミニねこ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

イラスト(他・趣味)」カテゴリの最新記事