自作：プラスティック彫りペン

プラスティックの名札に線を刻む作業に苦労しているのを見て
わたしの鉄筆を貸したところ、便利だと言われました。

似たのが欲しいというので鉄筆を見てみたら意外とお高く。
そういえば鉄筆は太目の線を引くもので、
完全に細い線を刻むには向いていない気がします。

そこで思いつくのはけがき針でしたが、
これは完全な金属であることも多く、
先端距離も鉛筆的なものでなく、
文字を書くには意外と使いにくそうです。

どんなものがいいか、代用に使えるものはないかと
100円屋などをぼちぼちと探しましたがなにもなく。

でも、家にいるときにふと思いつきました。
そういえば、美術かなにかで使った、
彫刻刀の頭が針になっているようなものがあったはずです。
セルロイドのシートに軽く溝ほって、
インクを流して転写するようなのに使ったものかもしれません。

と思って探してみると、ニードルという名前らしいそれは
アマゾンでは本体は安く売っていたものの、
送料が高くて買えません。
ユザワヤならあるかとビックカメラの上に行ったら
そこにはユザワヤなんてありませんでした。

ほかになにか代用できるものはないかと
道具棚を見ていたら、ねんど細工をしたときに使った、
先っぽのとがった何かを発見しました。

釘と持ち手が合体したような何か……。
何に使うのかはまったくわかりませんが、
ためしにプラスティックをこすってみたら線がかけました。

これにまともな持ち手をつけたら、意外と使えるのでは
というアイデアをまとめるためにうろうろし、
思いついたものを形にしたのがこれ。


◆◆画像20-07-03◆◆



自作のプラスティック用けがき針、あるいは鉄筆です。


個人的には意外とうまく作れたのではないかと思います。
ただ、鉄を削っただけで表面処理はしていないので
さびがどうなるかは気になりますけど。