読書感想文。
わたしは文章を読んで書きまくってきた人間ですが、
読書感想文は、書き方がまったくわかりませんでした。
今書けといわれても、行を埋めるのに苦労することでしょう。
と思っていたら、
最近は、読書感想文のテンプレートが配られるのだ
というのを目にしました。
・なんという本を読んだか
・なぜ、それを読んだか
・主役は誰か。何をするのか
・本を読んでどういう感想を持ったか、
・その感想は、自分の人生のどこから出ているのか
・本を読んで学んだことはなにか
・本をどう自分の人生に生かしていくか
を書いていけば理想文ができあがるのだそうです。
そりゃあ……一切まともなものなんて書けないわけです。
本なんて新しい知識なり、新しい喜びなりを得るために読むもので
人生に対応させたり、人生の先に灯したりするものでは
ないと思うからです。
課題本を読んで学ぶことなんてあるでしょうか。
課題本が人生に生かされることがあるでしょうか。
これが理想の文だと、本気で言っているのでしょうか。
そして、こんなテンプレでほんとに
感想文が書けるのでしょうか。
……と思って課題本を見てみましたが、
どれも知らないものだったので、
適当に架空本をでっちあげます。
わたしがネットでよく見るのは
『○○のやりかた』系(たとえばトチの実のアク抜きのしかた)
とかなので、そういうのを読んだつもりで
テンプレ文を書いてみましょう。
----
『甘酒の作り方』という本を読みました。
なぜなら、甘酒作りに興味あったからです。
この本は、甘酒作りを説明していました。
この本を読んで心に残ったのは、
糖化は麹菌によるものでなく、
麹菌がすでに作っていたアミラーゼによるものだった
というところです。
甘酒作成時の上限温度は60度程度であることには、
わたしもこれまでの人生で疑問を持っていたからです。
この本を読み、甘酒の作り方の理解が深まりました。
これからは自分でももっとおいしくなるように
甘酒の作り方を研究していこうと思いました。
----
ほーら、テンプレなんかに入れようとしても
ろくな文章ができない……と思っていたのですが、
書いてみたら普通にテンプレっぽい文になって驚きました。
……なんてこと。
こんなくだらないことだったとは。
くだらないテンプレ文を書いてみたからこそ、
逆にどう盛り上げればいいかもわかってきました。
心に思ったこと、を適当にでっちあげて膨らませて、
ドラマチックにしたら、たぶん評価が変わる気がします。
一回書いてみたら、もう何でもいけそうな気がしてきました。
あんなに苦手で意味がわからなかった読書感想文が
こんなものだったとは。
そして。こんなテンプレでいくらでも量産できるようなものを
なんの参照もなく書かせようとしていたとは。
読書感想文というものが、今になってはじめてつかめた気がします。
わたしは文章を読んで書きまくってきた人間ですが、
読書感想文は、書き方がまったくわかりませんでした。
今書けといわれても、行を埋めるのに苦労することでしょう。
と思っていたら、
最近は、読書感想文のテンプレートが配られるのだ
というのを目にしました。
・なんという本を読んだか
・なぜ、それを読んだか
・主役は誰か。何をするのか
・本を読んでどういう感想を持ったか、
・その感想は、自分の人生のどこから出ているのか
・本を読んで学んだことはなにか
・本をどう自分の人生に生かしていくか
を書いていけば理想文ができあがるのだそうです。
そりゃあ……一切まともなものなんて書けないわけです。
本なんて新しい知識なり、新しい喜びなりを得るために読むもので
人生に対応させたり、人生の先に灯したりするものでは
ないと思うからです。
課題本を読んで学ぶことなんてあるでしょうか。
課題本が人生に生かされることがあるでしょうか。
これが理想の文だと、本気で言っているのでしょうか。
そして、こんなテンプレでほんとに
感想文が書けるのでしょうか。
……と思って課題本を見てみましたが、
どれも知らないものだったので、
適当に架空本をでっちあげます。
わたしがネットでよく見るのは
『○○のやりかた』系(たとえばトチの実のアク抜きのしかた)
とかなので、そういうのを読んだつもりで
テンプレ文を書いてみましょう。
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『甘酒の作り方』という本を読みました。
なぜなら、甘酒作りに興味あったからです。
この本は、甘酒作りを説明していました。
この本を読んで心に残ったのは、
糖化は麹菌によるものでなく、
麹菌がすでに作っていたアミラーゼによるものだった
というところです。
甘酒作成時の上限温度は60度程度であることには、
わたしもこれまでの人生で疑問を持っていたからです。
この本を読み、甘酒の作り方の理解が深まりました。
これからは自分でももっとおいしくなるように
甘酒の作り方を研究していこうと思いました。
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ほーら、テンプレなんかに入れようとしても
ろくな文章ができない……と思っていたのですが、
書いてみたら普通にテンプレっぽい文になって驚きました。
……なんてこと。
こんなくだらないことだったとは。
くだらないテンプレ文を書いてみたからこそ、
逆にどう盛り上げればいいかもわかってきました。
心に思ったこと、を適当にでっちあげて膨らませて、
ドラマチックにしたら、たぶん評価が変わる気がします。
一回書いてみたら、もう何でもいけそうな気がしてきました。
あんなに苦手で意味がわからなかった読書感想文が
こんなものだったとは。
そして。こんなテンプレでいくらでも量産できるようなものを
なんの参照もなく書かせようとしていたとは。
読書感想文というものが、今になってはじめてつかめた気がします。