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直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

読書感想文の書き方

2023年07月24日 | ちょこのひとかけ
読書感想文。

わたしは文章を読んで書きまくってきた人間ですが、
読書感想文は、書き方がまったくわかりませんでした。
今書けといわれても、行を埋めるのに苦労することでしょう。

と思っていたら、
最近は、読書感想文のテンプレートが配られるのだ
というのを目にしました。

・なんという本を読んだか
・なぜ、それを読んだか
・主役は誰か。何をするのか
・本を読んでどういう感想を持ったか、
・その感想は、自分の人生のどこから出ているのか
・本を読んで学んだことはなにか
・本をどう自分の人生に生かしていくか

を書いていけば理想文ができあがるのだそうです。

そりゃあ……一切まともなものなんて書けないわけです。

本なんて新しい知識なり、新しい喜びなりを得るために読むもので
人生に対応させたり、人生の先に灯したりするものでは
ないと思うからです。

課題本を読んで学ぶことなんてあるでしょうか。
課題本が人生に生かされることがあるでしょうか。

これが理想の文だと、本気で言っているのでしょうか。

そして、こんなテンプレでほんとに
感想文が書けるのでしょうか。

……と思って課題本を見てみましたが、
どれも知らないものだったので、
適当に架空本をでっちあげます。

わたしがネットでよく見るのは
『○○のやりかた』系(たとえばトチの実のアク抜きのしかた)
とかなので、そういうのを読んだつもりで
テンプレ文を書いてみましょう。

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『甘酒の作り方』という本を読みました。
なぜなら、甘酒作りに興味あったからです。
この本は、甘酒作りを説明していました。

この本を読んで心に残ったのは、
糖化は麹菌によるものでなく、
麹菌がすでに作っていたアミラーゼによるものだった
というところです。
甘酒作成時の上限温度は60度程度であることには、
わたしもこれまでの人生で疑問を持っていたからです。

この本を読み、甘酒の作り方の理解が深まりました。
これからは自分でももっとおいしくなるように
甘酒の作り方を研究していこうと思いました。

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ほーら、テンプレなんかに入れようとしても
ろくな文章ができない……と思っていたのですが、
書いてみたら普通にテンプレっぽい文になって驚きました。

……なんてこと。
こんなくだらないことだったとは。

くだらないテンプレ文を書いてみたからこそ、
逆にどう盛り上げればいいかもわかってきました。

心に思ったこと、を適当にでっちあげて膨らませて、
ドラマチックにしたら、たぶん評価が変わる気がします。



一回書いてみたら、もう何でもいけそうな気がしてきました。

あんなに苦手で意味がわからなかった読書感想文が
こんなものだったとは。
そして。こんなテンプレでいくらでも量産できるようなものを
なんの参照もなく書かせようとしていたとは。


読書感想文というものが、今になってはじめてつかめた気がします。
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