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直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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天ぬきの意味とFree

2020年06月24日 | ちょこのひとかけ


『天ぬき』という食べ物があります。
何かと言えば、てんぷらが汁にしたったものです。

一般的には、これを
『天ぷらそばからそばを抜いたもの』
の略だとかなんとか言うため、
じゃあ『天ぷらそばの そばぬき』が正しいのではないか
などと話題にされますが、この考えはおかしいと思います。

この感覚は、英単語で言えば『free』に近いかもしれません。

たとえば、フリードリンク、フリーハグと言えば、
ドリンクやハグが何の制限もなく自由にできます。

一方で、タックスフリー、カフェインフリーと言えば、
税率が自由にかけられて、カフェインも自由にませる……
なんてことはなく、タックスもカフェインもゼロ、という意味です。

同じフリーを使っていても、置く場所によって
意味は正反対と言えるほど変わるのです。

では、『天ぬき』はそばフリーの意味なのかと言えば、違います。
むしろ、フリーな天ぷらというほうに近い概念だと言えます。

すこし位相をずらして日本語で例を出せば、
『新聞の切り抜き』です。

『新聞の切り抜き』とは、切抜きをされた新聞紙の束のほうを言うのでしょうか。
それとも、新聞紙の束から切り抜かれた、小さい紙片のほうを言うのでしょうか。

日本人で日本語を使っているなら感覚でわかるでしょうが、
『新聞の切り抜き』とは
新聞紙の束から切って抜かれた、小さいもののほうを示します。

ならば。天ぷらが出てくる『天ぬき』とは、
『天ぷらそばという料理から抜いて出された天ぷら』、
すなわち、
『天ぷらそばから天ぷらだけ抜き出したもの』を指すものでしょう。

「おやじ! 天ぷらそばから天ぷら抜き出したヤツ!」
「あいよ、略して天抜き一丁ッ!」
となるわけで。
どうして天ぷらそばからそばを抜くという概念になるのかわかりません。

セックスフリーの天使 を
フリーセックスの天使 と呼んで
異端審問にかけられるくらいのあぶなさです。

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