はしりのころ見かけて、これはおもしろそうと思ったペルチェ素子。
でも、使う際にはいろいろ条件があったし、高そうだし、
何に使えばいいかわからないしで、買うこともありませんでした。
でも最近、ポケモンGOで外でスマホを使っていたら
熱くて動作がおかしくなることもたびたび。
これをどうにかしようと、空冷システムを考えていたのですが、
ほんとに熱くなったら空冷では意味がないかもしれないと思いました。
それをどうしたら……と考えて、ふと思いついたのがペルチェ素子。
改めて調べてみたら、扱いに難しいところなんてまったくありませんでした。
放熱側が異様に熱くなるというのは普通に放熱フィンをつければいいし、
フィンを冷やすにはファンをねじ込めばいいです。
昔はこのファンをどう扱うのか、ペルチェの電源はどこから取ればいいかで
悩んだような気がしますが、今やUSB端子の改造はばっちりです。
しかも昔はバッテリーと言えばニッケル水素の充電池くらいしか
ありませんでしたが、今やモバイルバッテリー5Vが普通に売っています。
時代もわたしも進歩し、今なら扱えそうだと、
ペルチェ素子を注文してみました。
注文後2~3日で、と書いてあったのでそわそわ待ちましたが、
まったく届きません。
おかしいと思ってみてみたら、発送は早かったものの
配達に1か月くらいかかるという海外物だったようで、
ものすごく待たされました。
それがようやく届いたので、
使う予定の放熱フィンとファンの上に載せ、
その上にアルミ板を載せて電源につないでみると……
28.8度のアルミ板が、22.0度程度まで下がりました。
結構ひんやりしている、という感じがあります。
一方でフィンに触れてみると、
空冷しているのにじんわり熱いと感じます。
温度は空冷中で33.6度でした。
家の中でスマートフォンを置いてエアーを当てている限り、
フィンに触れた感じは多少ひんやりしていると思うくらいだったので、
ペルチェの発熱は結構しているようです。
この廃熱に失敗して、本体の温度が150度程度まであがると、
はんだが溶けて壊れるそうですが、
5V1Aで普通にフィンファンつけていると、そこまではいかなそうです。
ただ、廃熱をよくすると、吸熱側の性能がもっとでるとも聞くので
フィンを巨大化すればもっと冷えるのかもしれません。
持ち運びには小型化したほうがらくだとは思いますが、
今の熱さからすると、小型化はあまり向かないんじゃないか
という感じはします。
ちょっといじってみて思うのは……
わたしに金属加工技術と、旋盤やタップ切りなどの装置があれば、
案外かっこいい冷却装置が作れるのではないかということです。
まあ、どっちもないのでごてごてしたものになるのでしょうけど。
でも、とりあえずは試作機を作って、
外での性能はどうなのか、試してみたい気分です。