年を重ねるごとに時間は速度を上げていきます。
今は夏ですが、気づけばあっという間に記憶にも残らずに
過ぎていくんだろうとなんとなく思っていましたが、
今日は違う可能性に気づきました。
あっという間に過ぎていくのは、頭が感じるのをやめるせいです。たぶん。
たとえば通勤電車に乗っているとき、
頭は意外と考えるのをやめて、ぼーっとしはじめます。
苦しいながらもなんとなく電車が動き、降りる駅につきます。
それに慣れてくると、乗ったときから何も考えず
場所になったから降りるというのがスムースにできるようになります。
たぶん、年月の感じ方もそれと同じことになっているのでしょう。
というのを気づいたのが旅行に行ったあと。
なにか特別なことをすると、夏を味わった気になりました。
旅行のもろもろで、いろいろやるべきことがずれこんで
片付いたのがいまごろです。
外はまだまだ夏の空。妙に暑くセミも鳴いていて、
夏にうきうきする季節です。
このまま流れていくのはもったいないと思うと、
どこかに行きたい気分が盛り上がってきました。
泊りがけではなく、適当に日常ではないところを
すこしぶらぶらして帰ってきたい気分でいっぱいです。
たいへんドライブにでも行きたくなったので、
最近話題の、小さな二人乗り自動車でもあればなあと思ったのですが
どうやらあれは扉も閉まらず、外の風も雨も丸入りのようす。
ちょっと囲いの大きなスクーターなんてつまりません。
うちにも車があれば……ちょっと埼玉あたりにでも行って、
無駄に狭山湖あたりでもひやかしたい気分です。
ああ、夏はこころが騒ぎます。