粘土をやりながら複製について考えていたら、
ふとすごい方法を考えつきました。
複製型を作るのに邪魔になるのは原型です。
原型の取り出し方や複製の取り出し方で
形に制限がでたりしますし、
いやに手間がかかったりします。
でももし、原型を取り出さずに済んだら、
もっと簡単に複製が作れるようになるはずです。
なら、どうするか。
そこで思いついたのが、テレポーテーションです。
原型を型取り剤の中に埋めて、硬化したらテレポーテーション。
これで型がとれて、中身は空洞です。
あとは液体を流し込めば完璧な複製が取れます。
……というところで、なにを考えていたんだと
我に返ったわけですが、その後フィギュアのサイトを見ていたら、
銀細工にするためにワックスで造形しました、というような
文章が目に留まりました。
今まで、変な素材のどこが銀なんだろうと思いながら見ていましたが、
その瞬間にひらめきました。
銀粘土のように、ワックスに銀成分が入っていて
高温加熱して銀だけ残すのではなくて、
型をとったあと原型を溶かして捨てて、
型に金属を流し込んで鋳造するのだと。
まさかテレポーテーションという方法を使わずに、
テレポーテーションさせたときと同じような結果を生み出せるなんて。
人の想像力には驚きです。