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直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

日本書紀と紀氏と万世一系と

2016年02月10日 | ちょこのひとかけ


途中まで日本書紀を読んで、個人的に読めたことをメモ的に。
もっと読んでいったら内容はまったく変わる可能性があります。

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日本書紀は天皇の東征からメイン内容がはじまりますが、
どうもその前に九州への西征があったようです。

古い紀氏はもともと『紀』とは書かず、別の字だったようです。
外来系ではなく、古くからこの国にいた一族のようです。

ずっと古くの大王自身であったか、大王に対して妃を出すなどで、
由緒正しくとても影響力があったようです。

おそらく吉備氏と同属で、
紀氏から吉備氏が別れたように思えます。

一方、九州のほうにも強い力を持った国がありました。
おそらく鳥シンボルの一族で、
たぶん紀氏の元になる集団は、この集団と激しく戦いました。
最終的には皆殺しにするのではなく、和平を選んだようです。
その和平の結果できたのが、おそらく『紀』氏です。

この和平の後、今までの国の大王は形を変えて、
今のものに近い象徴天皇制の概念ができたように思います。

天皇は外来系ではありません。
かなり古くからこの国にいます。

『この国の一番偉い人』としての『天皇』は、
現代のような形で天皇として存在し、
『国の実質支配権』は『王のような存在』が手にしていたようです。
今の天皇と総理大臣の関係のようなものです。

天皇の一族はずっと続いていて、
日本書紀上はたぶん今上天皇まで届いているはずですが、
日本書紀後のことは日本書紀に書いていないので知りません。

天皇の血は昔から続いているのか、といえば、
ここまで読んできた限り、文章上ではイエスです。

では天皇は血を受け継ぐものだけがきっちりなりつづけてきたのか、といえば、
これは絶対にノーです。

どういう意味かと言えば、
天皇の血をついだ本物の天皇は生き続け、天皇を受け継いではきましたが、
本物の天皇の間に、名前だけのニセモノの天皇がねじ込まれているという意味です。

王朝が変わっているのかどうかは、
『王朝の交代』という定義がよくわからないので知りませんが、
常識的な意味で考えれば変わっているのでしょう。
ただし、天皇は天皇で別の場所で生き続けていたのだから、
王朝が変わっていないと押し切れそうなタイプの変化でではあります。

天皇は古くから象徴天皇制になっているので、
ニセモノ天皇は『国の実質支配権』を持つただの王だったけれど、
なんとなく天皇と名乗ってみた、と考えるとわかりやすいでしょう。

たぶんニセモノは、天武天皇~桓武天皇あたりです。
天武天皇がニセモノなのはほぼ間違いないと思います。
天智天皇の実の兄弟ではないでしょうが、
もしかすると実の兄弟の可能性もあります。
その場合、天智天皇もニセモノになります。
天智天皇がニセモノかどうかはまだわかりません。

和の国はおそらく、天武か天智、どちらかの天皇のときに一度乗っ取られました。
今のところ天武に乗っ取られた可能性が一番高いです。

ただ、和の国は歴史上結構長い間天皇を立てて暮らしてきたので、
それを廃止すると乗っ取り側の支配がうまくいかなくなると考えたのでしょう、
天皇制を廃止することはしませんでした。

第二次世界大戦後、乗り込んできたGHQが天皇を滅ぼさず、
天皇を柱として立てた上で利用して、
戦後統治体制を作ろうとしたのと似たようなことが行われたのだと思います。

天皇制を利用したまま、乗っ取り勢のニセモノ天皇として
ねじこまれたのが、たぶん天武です。
そこから何代もニセモノ天皇が歴史に記されます。

それが終わるのが、桓武かその後です。
ほぼ間違いなく血統は元に戻っています。
ただ、桓武天皇が本物なのかニセモノなのかがまだよくわかりません。
名前からすると天武桓武で武が並ぶので、
それが目印なのかとも思いますが、違う気もします。

もし桓武天皇が本物だと、血統は清和天皇とつながってしまうので、
平氏と源氏は同族になってしまいます。
でもどちらかがニセモノであれば、
血みどろの戦いを繰り広げられる理由にはなると思います。

あれだけ争うことですし、桓武天皇と清和天皇と、
たぶんどちらかがニセモノなのでしょう。
もしかしたら両方ニセモノだった可能性もあります。

ただ、系図の上ではどれも一見血統が続いているように見えます。
それがニセモノ扱いになるのはなぜか、
逆にニセモノっぽいのに本流に戻った扱いをされるのはなぜかと考えると、
そこで女系権威の存在を考えざるを得なくなります。

なんらかのパターンの男系に、何らかのパターンの女系とのこどもができると、
そのこどもはそれた血統が戻ったとして認められているようにも見えます。
もしくは血統図に捏造が入り、別の場所につなげられているのかもしれませんが、
なんとなく、女系になにかあるのだろうとは思いました。

個人的にはおそらく紀氏がそこに関わる気がします。
また、紀氏の本流か支流かはわかりませんが、
侵略者を助けてしまったために、
後に逆に裏切られてひどいめに合わされた、とも読めます。

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というのがわたしが今まで読んできた日本書紀の内容です。

個人的には他のどの氏よりも紀氏がとても意味ありげに見えるので、
秘伝があるという紀氏家系図の中身を知りたいものです。
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