直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

見つからない、坂

2013年08月11日 | ちょこのひとかけ


微妙に遠い某お店に行こうと思いました。
お店は駅そばの坂を上り、しばらく行ったところにあります。

坂の場所はなんとなく思い出せなかったので、
とりあえず自転車で近くまで行こうと出発しましたが、
駅近くに行ってもどうにも思い出せません。

道の手前から道の奥を見ると、なぜか坂でなく階段があります。
ここらへんはすべて坂で、階段があったような記憶はありません。
そこで、道の一本ごとに奥を確かめては次へ行くという方法で
道をたどっていきましたが、どうやって見ても
すべて階段しかありませんでした。

そんなにわからない場所でもないだろうと
地図を持ってこなかったことを後悔しました。
こんなとき、スマートフォンでもあれば
現在地がわかるのに、と現代文明に憧れを抱きます。

そのうち変に険しい坂を見つけたので、
息をきらしながら上ってみたのですが、
どうにもよくわからない場所です。
とりあえず走っていたら、線路そばに出ましたが、
どう考えてもおかしいです。

そこで引き返してもう一度道をたどり、
一本一本見ていくと、階段の終点が民家であるところと、
細い階段が上の道に通じているところがあることがわかったので、
自転車を無理やり担いで階段を上りました。
はたから見られたらすごくばかっぽい図です。

上についたら知っている場所に出ると思いましたが、
どうやっても知らない場所です。
あまりの暑さにのどはからからで、
迷っている不安から気力も萎えてきます。

それでも走っていたら、先ほど来た線路沿いの道の、
反対側に出ているということに気づきました。
なぜかここに来てしまいます。

道が細いせいなのか、この地域の民度のせいなのか、
人が道の端を走っているというのに、
後ろから来る車がクラクションを鳴らしていくのにもいらいらします。
もしかしたらここは違う世界なんじゃないかと空を見ますが、
普通に夏の青です。
まわりの看板を見ても、聞いたことがありそうな名前です。

どうやら普通にこの世界のようですが、とにかく場所がわかりません。
こんな太陽の出ている時間に、わたしが迷うわけもないのです。

でもふと思いつき、大きなとおりがありそうな場所へと出てみたら、
ようやく知っている感じの道に出ました。
いつもは車で来るので微妙ですが、
普段は左から来る交差点に、今回は下から来たようです。

そんな方向の差から進むべき道が微妙にもなりましたが、
とりあえずの記憶をたどったらお店につきました。
行った意味はなかったのでそこは省きます。

そして帰り道、いつも来る道をたどって、
上りたかった坂をくだり、降りたところで振り向いてみると――
そこはやっぱり、最初に上ろうとして見て、
階段だと思った場所でした。
でも、普通に坂に見えます。

なぜ最初の時にこの場所が階段に見えたのかがわかりません。
なにかわけのわからない力が働いた気がしてなりませんでした。

今思うと、もしかしたら最初の時点で道を一本間違えていた
という可能性もあるのかなとは思いますが。

とにかく精神的にも肉体的にも本当にむだに疲れました。
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