イラスト：石焼きいもミク

『日本の音景』用に描いていたものに
彩色したものです。
今回は石焼きいもです。
今回で、ずっと残っていたミク絵は
全部彩色終わりました！


◆◆画像08-05-30◆◆



いや～、長かったです。
でもこれからは、たぶんもっと長い、
曲作成と動画化が残っています。
山だなあ……。

絵は、服はだいたい思ったとおりに
描けたのですが、リアカーが……。
前におとうふ屋さんを描いたときに
自転車に悩んだ経験から結構時間がかかると
思ったのですが、処理の観点から見たら、
自転車のほうが楽でした。

基本的に自転車は薄っぺらいので２Ｄ扱いができます。
でもリアカーは厚みがあるので３Ｄ。
手前にタイヤがあったら、
奥にもタイヤがないといけません。

手前のタイヤを描いたあと、
コピーして後ろに持っていったのですが、
そもそもわたしの頭の中は、
ピラミッド壁画のようにすべていかさま２次元処理。
リアカー自体パースなんかつけていないので、
下手に立体と考えると
逆にすごい嘘になってしまいます。

そこらへんでいろいろ試して悩んでみて、
やっぱりあきらめました。
これはこういうデザイン画なのです。たぶん。
そのせいで地面影もつけられませんでした。

パーツの一つ一つはそれなりに手間取りました。
いちおう絵に使うだろうと思って、
去年の冬に実在の焼いも屋さんの写真は
撮っておいたのですが、
写真ではよくわからない部分もあって、
もともとからすごくうそ臭くなってしまいました。

一番苦労したのは車輪です。
スポークの張り方がよくわかりません。
車輪の外輪側は一直線についているのですが、
車軸側にくっつくときは、
手前側と奥側とに交互……でもなく重なる感じです。
しかも近くの２本が
なんとなく平行に見えるのもよくわかりません。
というところでそれも『そんな感じ』に見える
妥協点を探すのに苦労しました。

背景はおいもの形にしようかと思ったけれど、
とりあえず家に。
色を考えていたらつい魔がさして、
本物の焼きいもの色で家と空を塗ってみました。


完了して見てみたら、工程全部は６時間程度で終わったみたいです。