わたしはどちらかというと父の家系につながっている気がします。
父の家系はたまに遊び人やきょうだい殺しあう人が出ますが、
基本的にはまじめで、他人からだまされます。
おじいちゃんも家を建てたものの、
登記の際にだまされて奪われてしまったのだとか。
わたしは人生常に裏目で、一瞬良くなったと思うことも
そのせいでその後に悪いことにつながります。
最終的には、同窓会になんて出られないどころか、
糊口をしのぐのも無理でしばらくしたら首を吊らなくては
いけないような稼ぎしかなくなりましたが、
今のこれも、わたしだけの問題ではなかったことがわかりました。
一般的な収入よりは落ちるけどそのうちやらないかと言われた仕事が
なくなったのは、わたしが父からだまされただけでなく、
父も他人からだまされて仕事を奪われたからだったようす。
わたしは生活に贅沢なんて必要ないし、
旅行にも行かなくていいし、豪華な食べ物もいりません。
一日二食、同じものを数年食べ続けることもできるでしょう。
だから、人並み以下でもそこそこ稼げたら生きていけると思って
それで充分だと思っていたのですが。
結局生きていけない程度になるとは、皮肉というかなんというか。
これが呪いのせいだとしたら、わたしが絶望の中死のうとするのを
かけたほうはげらげら笑って見ているのでしょうか。
失敗だけの人生も、他人にないがしろにされ、侮辱される人生ももう疲れました。