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直列☆ちょこれいつ

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レビュー:2016年4月開始アニメ 終了所感

2016年06月23日 | レビュー系


2016年4月開始アニメを一応見終わっての感想です。


●くまみこ

都会への劣等感をこじらせた田舎ものの巫女さんが、
しゃべる熊と日常を送るような漫画が原作のアニメです。

途中までは気楽に見られましたが、途中から失速し、
終わり二話は特に頭のおかしい感じになっていって、
見るのが苦痛なレベルでした。

アニメオリジナルの最終話は本当に狂っていて、
主役である巫女の幼馴染の男がこんなようなことを言います。

「かつてクマと和解し、村を守った伝説の巫女は、村の生贄だった。
だから現在の巫女である主役も、村の生贄として使っていいんだ。
巫女自身の人権も考えも、全部無視してかまわない。
あいつは村の生贄として、村を守るためなら自由に使われて、
使い捨てられればいい」

その言葉を聞き、心を病んでしまった主役は、
とりあえず命令されたお勤めは立派に果たしたのですが、
統合失調症の妄想型のような症状を発露していました。

周りの人が自分をさげすむ、石を投げてくるという
現実とは無関係の、自分だけの妄想を現実と思い込みはじめます。
さらに心の安定を取り戻すため、精神を幼児期まで退行させます。

巫女とともにずっといたクマは、
「それでいい、考える頭なんていらない」と喜びました。

めでたしめでたし。


……なわけがないです。

14歳の女の子の心をみんなで殺して、
村の奴隷にして喜んで終わるアニメって……なんでしょうか、これ。

アニメではこのエンドがいいことのような雰囲気を出していましたが、
見ていて ぞっとしました。

原作だと、田舎ものの小娘が都会にあこがれつつも
やっぱり気後れして、周りは子どもが離れていくのは寂しくて
喜べないけど喜ばなきゃいけない、というような
擬似親子みたいな関係性があったのに、
アニメはそんな話ではなくなってしまいました。

ほのぼの日常ギャグアニメかと思いきや、
胸糞悪い、頭がおかしい気持ち悪いアニメとして終わりました。



●ばくおん

高校生の女の子たちが、バイクに乗っていろいろする、
ギャグ漫画原作のアニメです。

原作を読んでいたせいか、すごく気楽で、楽しく見られました。

でもアニメは、エピソードの取捨選択が悪く、
全体の構成も悪くて、ものすごくもったいないできでした。
原作のほうは格段にキレがあってちゃんとしたギャグなので、
もっと原作を生かしてくれたらよかったのにと思いました。
もっとおもしろくなれるはずのアニメです。

覚えているところだと、たしか最初のツーリングでは、
カタナの子がついてくる話は、
 カタナの歌→パッシングミサイル
で終わってしまった気がしますが、本来は
 カタナの歌→トイレ我慢→パッシングミサイル→カタナ舐めたい
と続く話です。

この『カタナ舐めたい』はスズキの病気で、
後にモジャがホンダ菌に感染したとき、
スズキのバイクを舐めようとする伏線になっていたのに、
そこを飛ばして、ホンダ菌に感染したモジャが
バイクを舐めようとしているところにつなげました。
こんなの片手落ちです。

あのシーンはばかばかしくて結構好きなところだったのに、
名台詞の『違くて!』もなければ、
バイクを部屋に置くのに、原作でも敷いていた
ブルーシートも敷かないという始末です。

アニメはとにかくバイクに愛を感じないのが残念でした。
ガールズ&パンツァーのように、製作者たちが
バイクに対して愛情を持っていてくれたら、
もっとずっと面白くなったはずのアニメだったのに、
本当にもったいなかったと思います。

ほかにも、アニメでは金持ちの子が入ってくるところで、
言い争っていた二人が、指相撲をしていました。
原作だとバイク部なのになぜかあたりまえのように
相撲で勝負をつけようとするわけのわからない
理不尽ギャグシーンです。

そっか、アニメだと理不尽さを排除していくのかと思っていたら、
新入部員のバイク選びの場面では、
原作どおりなぜかみんなで相撲勝負をしはじめました。

そこで相撲勝負を出してくるなら、
なぜ最初でも相撲にしなかったのかと。
なぜ指相撲と相撲でばらばらに出してくるのか、そこに意味はあるのかと
見ていてすごくいらつきました。


また、原作では主要でない男性キャラはできるだけ顔を出さないという
ギャグのような設定があるのに、
アニメでは無駄にきつね面をかぶせて気味悪くしてしまいました。

アニメ技術上の問題でそうするしかないのかと思っていたら、
キリストやほくろ王子は原作のように顔カゲつけて出てきました。
別に顔カゲが技術的にできないのではなく、
わざわざきつね面をつけるように設定していたらしいです。
その、原作を変えてまで行う気持ちの悪い設定が、
意味わからずに不愉快でした。

そういうところも原作をないがしろにしていて、
微妙だと感じました。

個人的には原作の単純なアニメ化でも充分おもしろくなったと思うので、
無駄な変更にとてもがっかりしたアニメでした。



●坂本ですが?

宇宙人の高校生が、自分のかかわる状況を
すべてクールにこなしていくようなギャグ漫画です。

声はものすごく安定していたし、変なギャグも入って、
気楽に見られてよかったです。

ただ、内容は不良が無駄に出てきて絡んでくるので
案外嫌なところがありました。



●ふらいんぐういっち

見ているとなぜか『魔法遣いに大切なこと』を
強烈に思い出すアニメです。

ヒロインのしゃべり方や周りの状況が
なんだかすごく苦手で、見るのがきついです。

数話で見るのを断念しました。



●マクロスデルタ

地球から離れて宇宙で移民先を探す人々が
戦争をしたり戦争を歌で止めたりする話です。

今までのマクロスは大体見てきましたが、今回は無理でした。

主役の男の子はガイナックスっぽいというか
エウレカっぽいというか、ガンダムのレコンギスタっぽいというか、な
見た目の上、性格も好感が持てません。

ヒロインの女の子は言葉遣いがわざとらしくていらっとして、
しゃべり始めるところで音声を消します。

準ヒロインは発言内容がいらいらするので、
むっとしたところで音声を消します。
すると大体無音でそのまま終わる感じです。

ヒロインたちが歌って戦闘に介入する感じは
シンフォギアか何かのようで、興ざめです。
歌も好感が持てる感じではありませんでした。

三話くらいまでは音消しでがんばりましたが
それより後は見るのを諦めました。
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