「野のなななのか」製作委員会日誌

北海道芦別(あしべつ)市を舞台に製作された,映画『野のなななのか』(大林宣彦監督)。市民による製作委員会のブログです。

芦別で本格的にロケハン中!会議に大林監督も

2013-04-24 21:00:00 | ロケーション
スタッフの皆さんが芦別へ
 大林監督・恭子プロデューサーほかスタッフの皆さんが芦別に入り,本格的なロケハン(ロケーション・ハンティング)を進めています。



 24日に開かれた製作委員会の会議にも,スタッフの皆さんが出席。大林監督は「3・11の東日本大震災後に作った映画『この空の花 -長岡花火物語』では開戦の歴史を描き,戦争を知らない若い人たちもたくさん見てくれました。今回の『野のなななのか』では,北海道の戦争の話を若い人たちに伝えたいと考えてシナリオを作っています」と披露し,「3・11以降,人々が芸術的に生きることが平和を作る道であるという時代がやってきています。そういう時代にふるさとから芸術的な平和を願い,過去を学んで次世代の子どもたちに伝えることが,『ふるさと映画』を作る意味になると考えています」と話しました。

未来の子どもたちが平和な世の中を作るために役立つ映画に
 さらに大林監督は,『野のなななのか』製作のきっかけとなった元芦別市職員・鈴木評詞さん(故人)にふれて「この映画は星の降る里・芦別で評詞君が願っていた映画です。若い子たちにしっかり考えてもらうために,ふるさとの歴史を伝える『手紙』として映画を作れば,芦別市民の皆さんの喜びを超えて,世界の人々に伝える平和の『手紙』になるでしょう」と強調し,「私も未来のために,命をかけて映画を真剣に撮りたい。皆さんと一緒に未来を信じて,この里の未来の子どもたちが平和な世の中を作るために役立つ映画に仕上げたい。『平和な未来をこしらえている』という思いで,一緒に映画を作っていきましょう」と呼び掛けました。





 さらに,芦別入りしたスタッフの皆さんが紹介され,ロケを受け入れる上での心構えなどについて説明がありました。6月のロケに向けて,製作委員会のメンバーも気持ちが引き締まった様子でした。

(事務局・S)